沢村凜のレビュー一覧

  • 紫姫の国(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公ソナンの辿る数奇な運命とそれに対する彼の人生の選択と行動、そして紫姫の国の複雑な社会構造の中で翻弄される人々の物語。物語の終わり方は正直言って賛否両論あるだろうなという雰囲気はあるが、解説まで読んだ事で結果よりもそれまでの過程を楽しむ物語なんだなぁという認識。空想上の生物が出てくる事はないものの、神様なんていないと言いつつ、実は・・・という不可思議なファンタジー性と、現実社会と重なる部分のある国の仕組みや人々の心の有り様のリアリティのある世界観を楽しめた。最後まで謎に包まれていた紫姫の秘密は驚き。

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    2025年01月06日
  • 紫姫の国(上)(新潮文庫)

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    酒浸りの父の死をきっかけに商売のため外界への船旅へと出発するソナンだが、危うく奴隷として売られそうになり命からがら脱げ出す事に成功する。しかし辿り着いたのは崖の中程にポツンと開いた岩棚で途方に暮れていると1人の少女が岩の隙間から入ってきた事で諦めかけていた「生きる」事を決意する。ん?ソナン?私が読んだ前作もソナンが主人公だった様な?と思っていたら回想の中で前作と繋がりがある事が語られ、前作で著者のファンになった身としてはちょっと嬉しく得した気分。前作を再読したくなる気持ちを必死に抑えつつ下巻へ進む。

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    2025年01月06日
  • 朱く照る丘―ソナンと空人4―(新潮文庫)

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    輪笏の領主としての未来を断たれ、ソナンは祖国トコシュヌコで都市警備隊の一員として勤勉に働く。五年の月日を経て士官へと昇進し、父シュヌア将軍が暮らす生家へと戻ることに。弓貴での日々は、一夜の夢だったのか――。だが、この国に常駐する弓貴の使者の名前を知り、ソナンは激しく動揺する。ひとりの青年とふたつの国の運命が絡み合う、激動のクライマックス。

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    2024年10月11日
  • 朱く照る丘―ソナンと空人4―(新潮文庫)

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    久しぶりに長編ファンタジー読み終えた感じ。
    自分的には瑪瑙太と石人がすきだったなぁ。
    最後の方は駆け足感が凄かったけど。弓貴に戻ってからが読みたかったなぁ。けど、空人の成長っぷりが感じられて良かった。

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    2024年08月24日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    現実逃避にはもってこいの長編ファンタジーもの。ふりがなあり、話も混み合っておらず世代を越えて楽しめる作品。あと3冊の中で何が起こるのか期待。

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    2024年06月23日
  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

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    まさかの繋がりでただ衝撃だった。空人として生きる世界がソナンの世界と同一世界で、交流しようというのはなかなかに神様のいたずら。ワシャクのこれからも気になる。

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    2023年11月06日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    話がずいぶん予想外だった!「ソナン」という名前と、最初の入りからして西洋ファンタジーだと思ったのに和風ファンタジーでした。てっきり主人公が空の人に出会ってなんかする話なのかと。まああながちそれも間違いではないけど。知らない世界の描写にもぐんぐん惹き込まれる。想像力不足でイメージしきれないところも多々あるけれど、世界の雰囲気や言葉選びに楽しませられる。続編も楽しみ。予想外の良作。

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    2023年09月25日
  • 旅する通り雨

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    通り雨が旅をする?
    この世界がそういう仕組みで成り立っているとは
    そういうあり方も有りかもしれない
    究極的な認め合いといえるのかな

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    2023年08月25日
  • 記憶の果ての旅

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    自分のいる世界に疑問を持つ。ここは私がいるべき世界ではない気がする。中高生のころはそんな気がしてたなぁ。
    この世界から旅に出て、仲間が増えそして最後には……

    あぁそうか そういうことなのか

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    2023年08月25日
  • 運命の逆流―ソナンと空人3―(新潮文庫)

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    1巻と2巻は前提であって3巻から話が繋がってから、主人公と一緒に心が動かされるようになった気がする。これからどうなるのか。ナナ達はどう受け止めたのか今後どうなるのか。気になります。

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    2022年10月28日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    自分の気持ちに、
    まっすぐに、
    生きている ソナン、空人、
    勇気と元気と努力と、
    なんだろう
    透明感?
    を感じました。
    *
    私、
    もし、
    人生を生き直せるなら、
    ソナン、空人の人生もいいな。
    *
    「続きを、見たい。」
    視覚に訴えるものがあり、
    読みたい、と言うより、
    見たい。
    と、思った。
    *
    想像力を
    かき立てる。
    *
    コロコロ変わる
    情景が
    戦いの場でも、
    美しい。
    *
    *******
    favorite sentence
    *
    神は気紛れ。 為すことは全て戯れ。

    神は人が永遠に理解できない気紛れで動く。 自然は人 がすでに解き明かしたりと、 まだ解き明かしてない理に 従っており、思念や言葉

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    2022年10月15日
  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

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    何となく、信長協奏曲を思い出させるシチュエーション。この世界の常識を知らない人が偉い人になって引っ掻き回すも英断で、それに周りの人が突き動かされていく。

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    2021年07月23日
  • 朱く照る丘―ソナンと空人4―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ハッピーエンド……なのかな?
    帯に「最期」って書いてあるから主人公死ぬのかよ……!いつ死ぬんや……!って思いながら読んだ。六樽様許してくれなかったんか……うわぁ……ここで死ぬの?せっかく弓貴に帰ってきたのに??って思ってたら!!ちゃんと!!赦してもらったのね!!!心臓に悪い!!!!
    トコシュヌコのことを全部ほっぽり出して自分は自分の好きな土地に帰って暮らしましたとさ!ってことでしょ。なんか、こう釈然としない感じはある。でも主人公は悩むし何とかしたいって思うし、罪悪感は感じてるしちゃんと弓貴で督としての日々を送れたのだからよしとすることにする。したい。しよう。
    急展開すぎるよ!代王が七の姫で策略

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    2021年06月04日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    黄金の王白銀の王と同じ作者さんだということで読みました。やっぱりおもしろい!読み始めたら引き込まれて読み進めてしまった。
    異世界から異世界にトリップする話ということで意表をつかれた。
    しかし転生?する前はとんでもないクズだったのに転生した先であんなに頑張れたのはどういうことなのだろうか……?
    最後の人違い騒動で高官達がひとつになって大芝居を打つのが面白かった。
    評価低いなーと思ったけど他の方のコメント見て確かにそうだと大いに頷いてしまいました笑

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    2021年05月22日
  • 運命の逆流―ソナンと空人3―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1巻で反抗期のお坊ちゃんからの色ボケ、2巻でチート
    3巻でやっと苦労する主人公

    過去の過ちやら、国交上の都合やらでジャンバルジャンの如く、規律正しく息を潜めて暮らすソナンに、漸く感情移入出来た

    そして、かの地でミッションクリアならず、この先故国でどんなひどい目に合うのか?!とハラハラしたら意外と平穏に暮らし始めたのでちょっと拍子抜けはしたけど

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    2021年05月14日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これは裏表紙のあらすじを読まないほうが楽しめると思う。購入してだいぶ経ってたのであらすじの内容をすっかり忘れてた。良かった(´- `*)
    あのからくり?には驚いた!

    ファンタジーはすぐに没頭できるものとそうでないものとがある。この作品は後者だった。後半の戦時が終わってから面白くなってきた。恋愛っぽい話が出てくると興味深くなる。空人(=ソナン)のお付き3人の登場も良かった(花人、石人、山士)

    〈空鬼の筒〉が使えなくなったとき空人としての人生は終わってしまうのだろうか?
    続きも楽しみ♫

    表紙のイラストに惹かれて購入したのだが、家に帰ってイラスト作家さんの名前を知ってびっくり!遠田志帆さんだっ

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    2021年01月31日
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初のソナンではなく、もう一人のソナンの物語。
    話の行方がどこに向かうのかわからないのに引き込まれ一気に読んでしまった。慌ててすぐに次の巻も購入。
    まさかの人違いとは笑
    今後の展開に期待

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    2021年01月17日
  • 運命の逆流―ソナンと空人3―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ソナン、よく頑張ったなという巻。ソナンはよくも悪くも人間らしくて、すごく好きにはなれないけど、嫌いにはなれないです。

    お母さんに似たんですね。お父さんもそんなに厳しくしなければ、と思いますが、それも仕方なかったのかも。お母さんとどうやって結ばれたのでしょう。。

    和笏の人たちが好きなので、今後出てこないとすると悲しいですね。とりあえず4巻読みます。

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    2020年12月23日
  • 運命の逆流―ソナンと空人3―(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    勢いよく読んできたけど

    まさかの展開にびっくりした

    死刑宣告からの正直者のソランの登場は、走れメロスもおったまげよ
    さらに婚約破棄した元婚約者が罰金払いに来るって…
    ありえないよ、普通
    愛刀を売ってまで異国で金の工面する雪太に泣きそうになる暇もなく、人生かけてコツコツ貯めた全財産を渡そうとする実家の執事さんとかさあ…
    本当、主人公はもっともっと人の有り難みを知らなきゃね 
    人ってたくさんの人のおかげ様で生きているんだよね

    息子も産まれたのに会えないのは辛い
    家族揃って再会できる日を願ってやみません

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    2020年12月02日
  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    相変わらずこの主人公は…

    無事に嫁さん迎えて 治める土地ももらえて
    土地の民の為に駆けずり回る姿勢はいいね
    ちょっとずつ真人間になって来て安心かと思いきや

    城の宝物庫からお宝ちょろまかして売っ払うって…笑
    命懸けで止める忠臣の頭 飛び越えるって…
    瑪瑙太爺さんも大変よね
    奥さんが出産するまでには帰って来られると良いけど

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    2020年12月02日