中谷友紀子のレビュー一覧

  • 冥闇

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    後半面白くなってきた。25年前の事件を引きこもり同然で解決できんのか?と思ったけど。きれいにまとまった。

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    2024年10月30日
  • 鑑識写真係リタとうるさい幽霊

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    タイトルや装丁のイメージだと、殺された幽霊と悶着しながら事件解決を図るミステリものっぽいのですが、読んでみるとその要素はとても薄く、主人公の幽霊が見えて「しまう」リタの複雑な半生と、死が傍にリアルにいることの辛さが前面に出た作品でした。

    コミカルさはほぼなくて、幽霊もほんと「うるさい」という感じで……、ミステリとしては一つの証言でさくっと解決していくので付け足した要素のようにも感じました。

    彼女に死んだ者が否が応にも寄り添ってくるために、救えなかった親しい死者への想いや苦しみがいつまでも割り切れない、そういった辛さは克明に描かれていたので、ミステリ要素を入れずにその方面で描ききってくれても

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    2024年10月11日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

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    今回もなかなかの力作!
    いわゆるコールドケースになるのかな、ある日検事総長から呼び出され、最近亡くなった政治家の別荘に大金がある、それについて極秘で調べろというお達し。
    とにかく関係者はみんな死んでるし、他の行方不明者事件まで絡んできて、尚且つ極秘だしこれどうやって調べるの⁇とグイグイ引き込まれる!
    ノルウェーの名前に馴染みがないのでそこは読みにくいけど、大金の出所、犯人達の身元が判明するとさらに加速!犯人は残虐で狡賢い悪党達で最後の捕まる場面は手に汗握る!
    今回も大絶賛でございました☆

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    2024年06月30日
  • 衝動

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    「嫌ミス」やるにしても同世代の足引っ張り合いに留めておいて欲しい。親子(母vs娘)は自分もそうだけど、過去のトラウマに傷がまだ癒えてない人(自分も)が多いと思うので、正直掲載やめてほしい。このパターンに限らず、やはり憎しみというのは形を変えた愛なのだと思う。同世代は無関心で済むけど、家族に対してはそれが通用しないから、また闇が深くなるんだろうな。

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    2024年05月13日
  • アニーはどこにいった

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    ネタバレ

    終始ゾワゾワするお話でした。
    読後、トイレ掃除をしたくなります。
    ホラーシーンよりも、いじめのシーンの方が怖かったです。
    日本は陰湿とよく言われますが、海外はこんな感じなの…?
    そこに恐怖です。

    当たり前かもですが、会話のテンポやジョークが日本とは異なります。
    それがオシャレすぎて…ジョー先生が皮肉屋なのに気づいたのは終盤でした(笑)
    「ちょっとは誰かを素直に信じれば…」とは思ったのですが。
    真っ直ぐに愛されなかった生い立ち上、そうならざるを得なかったのかと思うと、ちょっぴり悲しく感じました。

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    2024年04月26日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    ・あらすじ
    ノルウェーのラルヴィクが舞台。
    もうすぐ定年を迎える警部ヴィスティングとその娘、フリージャーナリストのリーネが主人公。
    未解決のまま24年経過した失踪事件と
    26年前の誘拐事件を未解決事件担当捜査官のスティレルと捜査して解決していく。

    ・感想
    スティレルと反目しあい最後にお互いを認め合う!的な有りがちな展開…じゃなかった!!
    みんな大人でプロフェッショナルに仕事してた。
    ドラマティックで派手な出来事が起こり、二転三転するような作風じゃなく、人間模様を大事にしてるミステリー。
    容疑者と24年間友人として関係をもってきた主人公と容疑者のひりついた空気感と対話が印象的だったな。

    しか

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    2024年03月06日
  • ゴーン・ガール 下

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    ゴーンガールは2014年にデヴィット・フィンチャー監督で映画化された。「ファイト・クラブ」とか「セブン」「エイリアン3」の監督なんで、どんな感じになったのかな。著者のギリアン・フリンが脚本を手掛けている。

    ニックはベン・アフレック
    エイミーはロザムンド・パイク 

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    2023年10月10日
  • ニードレス通りの果ての家

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    明らかに怪しい序盤 → 全体像がじわじわ見えてきて恐ろしくなってくる中盤 → 流砂の如き「まさか」に飲まれる終盤、そして最後には静かな悲しさが残った。
    「まさか」の展開なんだけど、単に読者を騙すギミックとして「まさか」を使ってるだけじゃないのが分かる。ほかの作品も読んでみたい。

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    2023年09月07日
  • ニードレス通りの果ての家

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    うー、後半読むのが辛くて斜め読み。
    そしてこれはホラーなのか?
    私が思ってるホラーとは違って、拍子抜けだった。ずっと物語は不穏な気配に満ちていて、定まらない何かにぞわぞわさせられたけども。
    語り手がどれも、信頼できず戸惑う。
    ラストはちょっと救いがあるというか、少しだけ光が見えてホッとした。

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    2023年08月13日
  • ニードレス通りの果ての家

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    あらかじめのお断り・・ノーベル文学賞でも本屋大賞でも東大卒作家の作品でもオックスフォード首席の作品でも10以上の賞ゲットの作品ですら、オールラウンドの人々がこぞって拍手とは言えない・・とうっすら感じている。
    でもこうしたプラットで書く以上社会常識を逸脱しない程度に言わせていただければ、面白くなかった。

    理解できないというわけではなく、夏目漱石ではないけど猫語を文字にして人間とほぼ同じ考えを持っているんだ。。ということは驚かない・・驚いたところで何にも感銘はない。

    ただ、障害を持った方が少しでも良い方向へという道を歩くことへの賛美はたたえたい~解離性人格障害というスタンス

    筋を書いても、ネ

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    2023年07月31日
  • ニードレス通りの果ての家

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    ラストにかけての種明かしは引き込まれた。
    表紙買いしたが題材も好みのジャンルだった。

    ただ和訳が合わないのと、物語の特性も相まって油断するとすぐに話がわからなくなるので読むのに時間がかかった。
    あとがきに映画化することが書いてあったので楽しみ。映像の方がわかりやすいかもしれない。

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    2023年06月16日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    煽り文句に期待をし過ぎて、期待を超えなかったパターン。面白かったし、なるほど、と思うとこもあるにはあったのに、最後にどんなオチがくるか待ち構え過ぎてがっくりしてしまった。

    頭部を持ち帰っていたのが主人公であるのは、プロローグと途中の主人公の描写で明らかだし、父の若年性アルツハイマーの話は何度も何度も出てくるので、最終的に主人公にも兆候が出てくるのも予想ができた(とびこえて、ストーリー全部が彼のアルツハイマーからくる妄想か何かのオチかな?とさえ考えていた)ので「え?終わり?衝撃的な展開は??」となった。

    郵便受けが郵便穴になることで、アルツハイマーを発症した以外に特別な意味があるのなら読み足

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    2023年05月28日
  • ニードレス通りの果ての家

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    途轍もなく怖い。
    ずっと怖さが纏わりついてくるようで嫌な気分になる。
    だがテッドのことが気になって仕方ないのだ。
    少女の語りと猫の語りに複雑さが増していく。

    幼い頃に苦痛を伴う耐え難いほどの虐待を経験すると大人になったときに現れる障害を知る。
    それは、解離性同一障害である。
    それによって逃げ場を確保するということなのだろうか。
    ひとつの身体に複数の人間が存在だとできるという考えは、ある意味では恐ろしい。
    自分であって自分じゃない感覚が常にあるような…。

    終始、恐怖を感じたサスペンスだった。


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    2023年05月14日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    ネタバレ

    北欧ミステリーはスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5か国だが、
    初のノルウェー作品。
    キャンプをして釣りをする場面が印象的で、
    北欧を肌で感じたような気がした。
    静かで落ち着いた作風だが、
    一方で家族の在り方が親しみやすい。
    娘リーネの結婚の経緯も気になるし、
    息子トーマスのその後も気になる。
    警部ヴィスティングのシリーズを読むしかないかな。
    これまで、スウェーデンとデンマークのミステリーは
    読んできたので、
    その違いを感じてみたい思う。

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    2023年05月10日
  • 警部ヴィスティング 疑念

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    <未解決事件四部作>の最後を飾るシリーズ第十五作目。異色作でもあった前作とは打って変わり、著者の持ち味である地味(誉め言葉)ながらも巧みで堅実な筋運びが展開される。翻訳も中谷友紀子さんによる原書からの直訳に戻っており、最後を飾るに相応しい仕上がり。今作ではリーネの活躍を見られないのが残念だが、定年を間近に控えたヴィスティングの進退が気になるところ。私的に今作を含む三作品は結局のところ「カタリーナ・コード」の完成度を越えられなかったが、次作以降も年一ペースで翻訳を続けてくれると非常に有難いです、小学館さん。

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    2023年04月06日
  • 警部ヴィスティング 疑念

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    ノルウェイの警察小説。ヴィスティング警部のコールドケースシリーズ最終作。
    人間味のあるヴィスティング警部の地道な捜査がミステリーに留まらずに骨太小説としても楽しめた。

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    2023年04月05日
  • アニーはどこにいった

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     「妹になにがあったか知っている。 同じことが起きようとしている。」
    不吉なメールで故郷に帰ってきた僕。 25年前、確かに妹のアニーには何かが起こってて、その正体は分からないまま死んでいった。 忌々しいあの夜の記憶、あの夜の出来事からアニーは変わってしまった、まるで別人のように。
    二度と戻ってこないとは思っていた故郷。 僕の前任の教師は自分の息子を殺したのち、自殺を遂げた。 「息子じゃない」という血文字を残して。

     生粋のキングファンであるC・J・チューダーの長編二作目。 匿名のメールによって過去の記憶の封印を解いた主人公が自身の妹の謎に迫っていくストーリー。 この主人公のジョー・ソーンが中

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    2023年03月01日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    登場人物みんながそれぞれいろんな形で関わっていて悪意がある人もいればない人もいて、なんだかすごい話だ。
    いろんなことがありすぎてお腹いっぱいな感じ。
    その分エリーサ殺害の真相はかなり霞んでしまった。
    チョークの棒人間にあまり意味がなかったのは残念。
    それにしても”白墨人形”って違和感すごい。

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    2022年11月19日
  • ディセント 生贄の山

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    文学的なのか、ちょっと書き込み過ぎでくどいところと、飛んで置いていかれるところがあり。母親の各シーンは理解できず。

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    2022年11月08日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    私世代の読書は夢中になったS・キングがTwitterで「出来のいい作品を読みたい?書店のベストセラーチャートを見てもだめだ。新作だから。でも、そのうちきっとランクインする。C・J・チェダーの『白墨人形』だ。私の書くものが好きなら、この本を気にいるはずだ」と発信したという作品、それが本書。

    スティーヴン・キング強力推薦!
    少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。
    最終ページに待ち受けるおそるべき真相。
    世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。

    あの日、僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、悲

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    2022年10月07日