中谷友紀子のレビュー一覧
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一言で言えば、詰め込みすぎといったところか。
もうちょっとシャープにして深掘りしていけば
とんでもない傑作になっていたのではないだろうかと、
そんな気もした作品。とは言え、面白かったのは確か。
ジョー・ソーンは、かつての自分の母校へ
新任の英語教師として25年ぶりに舞い戻る。
ジョーの前任の教師ジュリアは、「息子じゃない」という血文字を残して
息子のベンを惨殺したのち、自殺したという。
25年前、ジョーの8歳の妹アニーが姿を消した。
ジョーが仲間のスティーヴン・ハーストたちと共に
探検に行った鉱山跡の洞窟でのこと。
あの夜、あそこで恐ろしいことが起き、そのあとアニーに
もっと恐ろしいことが起きたのであった。
過去の忌まわしい記憶と、現在の忌まわしい事件。
友人の不可解な自殺。惨劇の家で起こる怪異。
『妹に何が起きたか知っている。同じことが起きようとしている』
突然そう告げる謎のメールが送られてきて故郷に戻ることになったジョー。
果たして、この町にはどんな真実が隠されているのか。
まずあらすじで相当興味が湧いた。
ミステリーとホラーの完璧な融合。
これを聞いて手が伸びないわけはないだろう。
とは言え、どちらかと言えばミステリーではあった。
その設定いる?っていうとこと、
借金取りと殺し屋の設定がどこか浮いてるようでもあった。
なんて突っ込みたくなるところもあるにはあるのだが、
全体的には非常に楽しめたし、ワクワクハラハラさせられた。
スティーヴン・キングからの影響も多大に感じたし、
それが上手く活かされている良作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻の終わりを受けての展開。
そういう構図か!
サスペンスというよりイヤミス、しかも終始もやもやするやつ。
これはいずれに転んでもスッキリしないわーと思いながら読み進める。
ところどころ出る少々際どいもの言いは単なる卑猥さを通り越して愚かさに対する棘のよう。
わざとらしく唐突に、何でもないことのように過激な発言をすることで、余計に暗にそれに反応してしまう者をあざ笑っているみたい。
これじゃあ全方位皮肉で埋め尽くされていて救いないなーと思っていたが結末、意外でないにもかかわらず、もしかしてそれが言いたかった?と思えるほどシンプルな教訓を示す。
無条件の愛などない。
色々突っ込みたくなる気持ちや、いやこの経過を経てのこの結末はあり得ないという気持ちも大きいのだが、その真理一点においてのみ、この顛末を上回るなるほど感はあった。
次に読み始めた本に、家族の中でひとり特性の異なるエイミーが出て来ているという不思議な読書連鎖あるあるも興味深し。 -
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港湾を舞台に繰り広げられるギャングの闘争かと思ったら違った。父親と娘とその難病の妹の物語だった。
第二次世界大戦中の文化、海軍の様子の描写が緻密だった。対照的に人の動き、場面転換などで書き過ぎないところがいい。クールだ。
マンハッタンビーチを3人でみる場面が最初のクライマックス。美しくはかないが、重要なシーンだ。海を見たんだ。
そこからは娘は(アナは)、急速に大人になっていく。いろいろある。
父親にもいろいろある。姿を消す。
娘は探すことになる、父親を、海底で。
海底だ。
男性中心の世界で奮闘する娘の姿は、朝の連ドラになりそうな逞しい生きざま。
そして、よい、ラストだ。
細かく見れば全体的につっこみどころはあるが、
納得のハッピーエンド。 -
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本屋さんで「ダ・ヴィンチ」4月号を買った時に
染谷将太さんが選んだ一冊として
この本が紹介されてました。
せっかく買ったダ・ヴィンチだし
新しい本と出会えたらと思い読んでみました。
マクスウェル夫妻の子供、テディのベビーシッターとして
働くマロリー。
彼女はもともと薬物中毒者で、今はもぅ
薬物にも手を出してない。
そんなテディと過ごしてると、テディが奇妙な絵を
書いてることに気づく。
森の中で女性の遺体を引きずる男性の絵。
どうやら昔、この土地で殺人事件があったようで…。
だんだんとテディの描く絵が変化していき、
マロリーはその絵の謎を解き明かしていく。
とにかく、夜に読んでたから怖かったーwww
ところどころに、テディが描いた絵が入ってるんだけど
これが、普通に見てって、最後「ひぇーー」って
なるくらい、怖かったーー(ノ*0*)ノ
でも、オチは全然思ってたのと違って
もぅ気になるから後半イッキ読み!!!!
ハッピーエンドって感じではないけど
なんか気持ちよく終われた!!
そして、めっちゃ久しぶりに本読めたーwww
今年は5冊くらい読むのを目標にしてます!! -
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ホラー+ミステリー。面白かった!
私は人間心理のミステリーは怖いけど、幽霊は全く信じてないのでホラーは怖くない。
お化け屋敷もどうやって楽しむのか全くわからない冷めた人間です。
でもこの作品はミステリー的な面白さもあるので、そんな自分でも楽しかった。
【少年の描く奇妙な絵の真相とは?】
5歳の男の子テディが描く不気味なイラストが本文中に複数箇所挿入されている。
まるで、自分も物語の中に入ってこのイラストを見つけてしまったような没入感を体験できて楽しかった。
ネタバレになるので詳しくは書かないけど、驚きもあり、読後感も良かった。
欲を言えば、ミステリーがもっと強い方が良かったかな…。そんな奴はホラーミステリーを読むなよ!と言われそうですが…(^_^;)
でも謎を解いていく過程や、誰を信じて良いのかわからない恐怖、真実がわかっていくドキドキやイラストの没入感が楽しくて一気読みだった。
ブク友さん達の本棚から出会った本。
ありがとうございました(◍•ᴗ•◍) -
Posted by ブクログ
最初は、鑑識課の写真係のリタの非常に細かな現場の撮影とその解説から始まる。
その後は、死を恐れるナバホ族の出身のリタ。
「幽霊が見え、話すことができる」という彼女の能力はナバホ族にとっては受け入れることはできない。その辛い経験と事件の展望が、カメラの種類で各年代、事件の順にフォーカスされる展開が気に入りました。
リタが撮影を担当した事件展望は主に終盤に進んでいく。押しの強い幽霊に脅されながら、徐々に真相に迫っていく。
彼女の能力を受け入れてくれる友人や隣人。能力は受け入れなくても支えてくれる祖母やその祖母の友人、押しの強い幽霊に助けてもらいながら、解決していく姿がよく、面白かった。
リタの考え方が最後に少し変わったため、次作も読んでみたいと感じました。 -
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『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』
著者 ラモーナ・エマーソン
訳者 中谷 友紀子
ようやく読み終えました〜
終盤にスリル感が押し寄せてきて、疲れました。(面白かったです)笑
読み応えあります。ただし、生々しいくらいの凄惨な礫死体や事件、事故現場の死者の姿が克明に綴られていますので苦手な方はご注意ください。キツイです。冷静に受け止められるのは、おそらくその描写が“創りもの“ではないからなのかと。著者の経歴に市警や民間会社でカメラマンとして16年間犯罪現場を記録したとあります。
タイトルと表紙のイラストから、ユーモアな作品なのかな?と勘違い、でも、あながちハズレではないんです。構成も上手いです。幽霊が見えてしまうナバホ族出身のリタ。職業が鑑識写真係と、大丈夫なのかしら?と思ってしまいますよね。第一章から事件は始まっています。
『訳者のあとがき』を交えながらストーリーをご紹介します。ある日、高速道路の跨道橋から落下した女性の礫死体の幽霊アーマ。アーマの死の真相を探るその物語の合間に、リタの生い立ちの章がはさまれていく。その交互に重なっていく物語が、大きな事件に巻き込まれていくリタの苦悩と疲労に寄り添うように描き上げていきます。
“緻密でダークな警察小説が展開されるかと思いきや、現れる幽霊たちは恐ろしくも賑やかで、物語はむしろ軽妙に進行していく。謎解きとおかしみと恐怖とスリルが絶妙にブレンドされ、総じてホラー・コメディ・ミステリとでも呼べそうな趣がある。“
まさに、そんな感じです。笑
幽霊が見えてしまうなんて、ホント、大変ですね、汗 序盤は淡々と、終盤はスリルやホラー地味た幽霊たち、そして事件の手に汗握る展開に、心臓が疲れました、、、。(事件はネタバレ厳禁で。)
最終的にリタは自らをナバホ族の守りや付き纏ってきた幽霊たちに守られて穏やかなエンディング?と思いきや、、、続編がありそうな終わり方ですね〜笑 (著者もナバホ族出身とあります。温かみを感じるのはそういった背景にあるのかな〜と。)
あとがきによると、リタ・トダチーニ・シリーズは三部作が予定されているそうです。
現場の描写に疲れますが汗、一冊を読み終えるとその読み応えから、次作も気になります。
リタとおばあちゃん、好きですね〜
(少し補足しておきますね。)
自分の死の真相を突き止めて欲しいとリタに付き纏うアーマ。彼女は自分の死因が自殺となると、幼い娘に何も遺してやれないからと、母の愛情が執着させているのですね。執念です。その辺りも切ない事情があります。ただただ、うるさく怖い幽霊という訳ではありませんね。涙
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Posted by ブクログ
2024年初の1冊。
ジャケ買いに近い感じで購入。
薬物中毒を克服中の主人公が
とある家庭のベビーシッターとして雇われる。
5歳になるテディとはとても親しくなれて
社会復帰への第1歩を踏み出す主人公だが
テディが描く絵に違和感を覚える。
作中に沢山の絵が出てくるのだが
ドキッとするような絵が多く、
不意をつかれて心臓バクバクになる。
ホラーとして読み進めていくが
ミステリとホラーが融合されたような、そんな感じ。
ラストは賛否両論ありそうだが
私は最後まで楽しんで読むことが出来た。
年明けから気が沈むような事が沢山あり
とにかく思いっ切り本の世界へと入り込みたいと思って手に取ったのだが
先が気になり一気に読めて、とても満足。