中谷友紀子のレビュー一覧

  • ニードレス通りの果ての家

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    ネタバレ

    ぜってぇ、テッドがシリアルキラーだろ~!?と思ったら、違った。ごめん。人を見かけや行動や思考で判断するの良くない。書かれていないところにも注意せねば。
    みんなテッドの人格とはな。ディーは違ったけど、ディーも信頼できない語り手だった。ちょっとずるくないこれ?
    ミステリーとしてはダメだが、ホラーなら、まあ。ホラーとしてもあんまり怖さはなかった。でもエドガー・アラン・ポーみ。
    恐怖。
    マトリョーシカはいくつも人格をもつテッドの象徴。
    楽しめたけど、めちゃくちゃ楽しめたってわけじゃない。サバイバルなのはわかる。
    というか、ローレンもオリヴィアも飢えてたってことはテッドも?大男じゃなくて、ガリガリ?そこ

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    2023年04月18日
  • ニードレス通りの果ての家

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    すごい本を読んでしまいました。
    人間の恐ろしさ、愚かさ、不可思議さが余すところなくちりばめられた本です。
    ただでさえ海外ものは読みにくいのに、語り手が次々と入れ替わり、どこまでが本当でどこまでが妄想なのか分からず、何度も読み直しました。それでも先が気になってやめられません。
    さて、いちばん おそろしいのは だーれだ?

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    2023年04月05日
  • 警部ヴィスティング 疑念

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    〈ヴィスティング〉シリーズのコールドケース四部作のラスト。休暇中のヴィスティングに届いた差出人不明の数字の書かれた一枚の紙。昔に解決されている事件番号が記されていて、さらに別の紙も届く。解決されているはずのものを誰が調べて欲しいのか。そこから見えてくる当時の状況と事件の関係者たちのその後。地道な捜査の描写と終盤の展開の面白さが際立つ今作。コールドケース四部作はこれで終わりだけれどシリーズはまだ続いているらしいのでこの先も読めると嬉しい。

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    2023年03月31日
  • 警部ヴィスティング 疑念

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    このシリーズが無性に好きなんです。何故なのかなぁと考えると…

    まず、抑制された筆致。淡々と事実が進む中で、じわじわと悲しみとか怒りが滲む。
    犯罪もいつも、何かを考えさせられるケースが多い。
    捜査手法も多様なやり方を駆使して、ラストに向けて加速して真実に到達するところは、痺れます。
    大人向けのかっこいいミステリで、どこか観察日記みたいな、過剰な盛り上がりがないところも、とてもいい。
    こういうミステリがもっと読みたい!

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    2023年03月13日
  • ニードレス通りの果ての家

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    エンディングに仄かな希望が見えてもほっとする。
    これ、映画化されるらしいけど、どうやって映像化するんだろう?

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    2023年02月15日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    透明だが暗くて深い湖の底を覗き込む様な小説。警部ヴィスティングの仕事や人間に向き合う誠実さが、物語全体の空気感をを清浄し、(あくまで私的にではあるけれど)森林浴でもしたかの様な感じが残る。

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    2023年02月12日
  • 白墨人形

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    広げまくった伏線がどんどん回収されていくので凄ええええ!!!!!!って感動してたら最後の最後で底に突き落とされて何!?!?!?!?って混乱しているうちに終わった。
    凄かった……。
    まさに信頼できない語り手だったけどまさかそんなオチある!?!?
    そりゃキング先生絶賛するわ!!!!!!

    マジで皆んな読んでくれ頼む〜でもマジで最後の最後でギャーーーーーッッッ!!って叫ぶことになるので元気な時で良いよ…………。
    これは色々な意味で一生に一度の体験だ……………!!!!!!!!!!

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    2023年01月29日
  • アニーはどこにいった

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    スティーヴン・キング絶賛!の推薦文に惹かれて読んだけど、わかりみの極みとしか言えなかった。
    虫!グロ!!ホラー!!!!!ミステリー!!!!!!!!!!!
    皆んな(皆んな?)大好きなやつだと思う!!
    勿論私も!!

    ミステリー要素はそこまで上手く機能してるとは思えなかったものの、読み終わった頃の嫌な余韻は好き。
    人間ではないものは私達の生活のすぐ近くに居る。
    目を瞑って見ないふりをするか、存在を認知しながら共存していくしかない。

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    2023年01月29日
  • 冥闇

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    7歳のときに母と二人の姉を惨殺されたリビー。彼女の目撃証言によって兄のベンが殺人犯として逮捕される。それからから24年、心身に傷を負い、定職にも就かず、殺人事件の哀れな犠牲者として有志からの寄付金を食いつぶしながら、無気力に生きるリビーのもとへ、有名殺人事件の真相を推理する同好の士である「殺人クラブ」から会への出席依頼が。集まりに参加し、殺人クラブのメンバーが自分の家族に起こった忌まわしい事件に関心を抱いていることを知り、リビーは謝礼金を目当てに、事件の真相を探りはじめる……。
    現在のリビーの視点と、事件当日の兄ベンと母パティの視点から物語が交互に語られ、やがて悲劇的な真実が明らかにされる衝撃

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    2022年12月05日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

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    ヴィスティング警部シリーズ第13作、邦訳3作目にして、コールド・ケース・カルテットの2作目である。

    「今回はいつもと次元の違う捜査になりそうだ」、冒頭でヴィスティングはそう独りごちる。それもそのはず、検事総長に直々に呼び出されたヴィスティングは、先般心臓発作で亡くなった大物政治家バーナール・クラウセンの極秘調査を命じられていた。彼の別邸から、段ボールに詰め込まれた530万ドル以上の、出所不明の大金が発見されたのだ。国内外に知られるこの政治家は不正を働いていたのか。ヴィスティングは部下のモンテルセン、娘のリーネとチームを組み、捜査を開始する。

    事件の鍵穴にしっかりはまる鍵は果たして見つかるの

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    2022年11月30日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    ヴィスティング警部シリーズ12作目。邦訳としては『猟犬』に継ぐ2作目。今回もヴィスティングは過去の事件と向き合うことになる。

    24年前、主婦カタリーナ・ハウゲンは、忽然と姿を消した。キッチンに不可解な暗号を残して。警察は徹底的に捜査したが、カタリーナは発見されないまま現在に至る。かつて捜査を担当したヴィスティングは、年に一度、夫のマッティンに捜査の報告をしに訪問を重ねるうちに、彼への疑惑を抱きつつ、友情に近い感覚も覚えるようになっていた。
    そんな折、スティレルという国家安全捜査局の人間がヴィスティングを訪れる。マッティンが、同時期に起きたナディア・クローグ失踪事件の犯人と目されるというのであ

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    2022年11月10日
  • ゴーン・ガール 下

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    怖…本を閉じて、一呼吸おいて出た言葉はこれ。
    色んな意味で怖くて、ぞくっとした。
    読んでる間はもっと色々な感情に振り回されて、それが面白かったのだけど、最終的にはこれだった。

    その発想も、行動も、コントロールされる民衆も、自分も…あらゆるものが怖いよ。

    アメリカの田舎の雰囲気を感じられたのも興味深かったな。なんだか勝手にもっと個人個人が解き放たれた国のイメージを持っていたけれど、全然違った。

    他の作品も読んでみたい作家さんだ。

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    2022年11月03日
  • ダーク・ヴァネッサ 下

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    上に引き続き購入。

    続編である「下」では、ヴァネッサとストレインの恋愛の歪みを少しずつ自覚させられて良い意味で気持ち悪かった。
    また、こういう経験があった人の精神に及ぼす影響のようなものがとてもリアルに終始書かれており、これは胸が辛くなった。

    上下合わせて感じたのは帯にもある、「読むのが辛く、読むのをやめるのはもっと辛い」というのがピッタリの作品。

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    2022年08月17日
  • ダーク・ヴァネッサ 上

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    表紙と帯に惹かれて購入。

    主人公のヴァネッサと歳の離れすぎている教師であるストレインとの恋愛(それとも性的虐待?)物語。

    主人公と教師両方の気持ちがわからなくもないけど、すごい主人公の辛さがリアルに伝わってきた。
    描写もすごいリアルに想像できた。気持ち悪いくらい。

    「上」の終わりでは「うわっこうなるんだ」という後味の悪さと続きへの期待で終わった。

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    2022年08月17日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

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    「機会が泥棒を作る」
    「人間は全ての行動をコントロールできるわけではない。いかなる場合にも自由意志に基づいた行動が可能なわけではない」
    「沈みゆく船の上で、他人に救命ボートを譲るか、自分の安全を確保するかという選択」

    未解決事件四部作との事なので翻訳を楽しみに待ちたいと思います。

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    2022年08月06日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

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    ネタバレ

    ノルウェー産、正統派警察シリーズもの。
    キレの良い直球。完成度高し。

    労働党の大物政治家バーナール・クラウセンが急逝した。
    死因に不審なところはないが、別荘から多額の現金紙幣が発見される。
    検事総長から直々に、警部ヴィスティングのもとへ真相究明の極秘指令が寄せられるところから始まる。

    鍵となるのはクラウセン関与について名指しで告発状のあった過去の未解決失踪事件と、同じく未解決の、同日に発生していた空港での現金強奪事件。

    『鍵穴』というタイトルながらも印象的なのは、”捜査の喩えにふさわしいのは鍵ではない。ジグソーパズルだ”という示唆。
    まさにそのとおりの進行で、外枠が埋まり、次第に図柄が見

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    2022年05月22日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    北欧ミステリーには珍しく淡々とした話の進み方、主人公もエクセントリックでは無くじっくり人間像の描き方。

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    2022年02月28日
  • 白墨人形

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    ネタバレ

    前半のホラー部分がイマイチだとと思っていたら、
    後半の伏線の回収やどんでん返しが見事で、途中で止めらず一気に読んだ

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    2022年02月18日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    どんでん返しや疾走感とか派手さはないが、じっくりと向き合いながら真相にじりじり近づいていくなんとも言えない感覚を味わうことが出来ました。充実感。
    解説「嘘をついているからと言ってそこで生じる感情が全て偽物だとは限らない」

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    2021年09月21日
  • 衝動

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    読んでる間中ずーっと嫌な気持ちになる本。でも、わかってもらえない気持ちは、寄り添える!何かもっと、前向きになれないのか、親とか、母とかよりも、人間性の問題だと感じた。
    子供=天使とか無いと思うけど。悪とも思え無い所が、甘いのかなぁ。怖いね

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    2021年09月07日