中谷友紀子のレビュー一覧
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「妹になにがあったか知っている。 同じことが起きようとしている。」
不吉なメールで故郷に帰ってきた僕。 25年前、確かに妹のアニーには何かが起こってて、その正体は分からないまま死んでいった。 忌々しいあの夜の記憶、あの夜の出来事からアニーは変わってしまった、まるで別人のように。
二度と戻ってこないとは思っていた故郷。 僕の前任の教師は自分の息子を殺したのち、自殺を遂げた。 「息子じゃない」という血文字を残して。
生粋のキングファンであるC・J・チューダーの長編二作目。 匿名のメールによって過去の記憶の封印を解いた主人公が自身の妹の謎に迫っていくストーリー。 この主人公のジョー・ソーンが中々の曲者でギャンブル好きで借金まみれ、アルコール中毒の兆しも見える中年男。 しかし謎の正義感を発揮したり、皮肉を以て巨悪に立ち向かう姿勢も見せてくれる。 この主人公の人格の形成と事件への執念の理由が過去の事件を通して見えてくるのが面白い。
殺し屋まがいの女や経歴詐称の同僚、そして町会議員の旧友、信用ならない奴らとの駆け引きでハードでな展開が繰り広げられる。 一体だれがジョーを呼び起こしたのか、25年前の事件の裏の真相とは。 キング氏のモダンホラーとミステリーが融合した秀作。 三作目の長編も発表済みというしそちらも楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私世代の読書は夢中になったS・キングがTwitterで「出来のいい作品を読みたい?書店のベストセラーチャートを見てもだめだ。新作だから。でも、そのうちきっとランクインする。C・J・チェダーの『白墨人形』だ。私の書くものが好きなら、この本を気にいるはずだ」と発信したという作品、それが本書。
スティーヴン・キング強力推薦!
少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。
最終ページに待ち受けるおそるべき真相。
世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。
あの日、僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――。
あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。不良たちに襲撃されることも、僕がニッキーへの恋に胸を焦がすこともあったが、この日々が終わるなんて考えもしなかった。
でも町では悲劇に至る不和が広がりはじめていたのだ。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こる。大人たちのあいだにも、僕たちのあいだにもヒビが入りはじめた。
そして、あの事件が起きた。あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。でも、頭部は見つからないままだ。
30年が経った現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。あの人が死んだことで、事件は解決したはずなのに。
20年ぶりに帰郷したミッキーは言った。「おれは真犯人を知ってる」。僕はかつての友人たちとともに、あの夏の秘密を探りはじめる……。
光に満ちた少年時代のノスタルジーと、痛ましい犯罪の悲劇とが交錯し、最終ページに待ち受ける最後の一撃。巨匠キングが自ら「わたしの書くものが好きなら、気に入るはず」と激賞した話題作が文庫で登場。
第2作『アニーはどこにいった』も絶賛発売中! -
Posted by ブクログ
閣僚を歴任してきた大物政治家バーナール・クラウセンが心臓発作で急逝した。
直後、ラルヴィク警察の主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは検事総長に呼び出される。
クラウセンの臨終に立ち会った労働党幹事長が、機密文書の有無を確認するため故人の別荘を訪ねた際、大金のつまった段ボール箱を発見したのだという。
クラウセンは外務大臣を四年務め、議会の防衛委員会の重鎮でもあった。見つかったのは巨額の外国紙幣であり、汚職につながる可能性があった。
鑑識員のエスペン・モルテンセンに声をかけ、ヴィスティングは別荘に向かった。問題の段ボール箱は全部で9箱。紙幣は米ドル、英ポンド、ユーロの三種類で、総額はノルウェーの通貨で8000万クローネを超えていた。
翌日、クラウセンの別荘が放火に遭う。
ヴィスティングは全焼した火災現場で、検事総長から一通の手紙を渡される。
その手紙は、過去に起きたある若者の失踪事件に、当時保健大臣だったクラウセンが関与したことをほのめかしていた。
警部ヴィスティング・シリーズ、翻訳第3作。
最近、陰惨な描写が続く作品ばかり読んでいたので、刺激はさほどない。堅実な仕上がり。
たまたま、WOWOWで今日、ドラマ化作品を放映していたようである。原作は猟犬と、もう一作。 -
Posted by ブクログ
ノルウェーが舞台の初読み作家さん。
24年前に失踪したカタリーナ、彼女が残した暗号のメモを手がかりに、警部ヴィスティングはずっと事件を追い続けていた。
このヴィスティングと娘で新聞記者のリーネ、コールドケース担当のスティレルの3人の視点から物語は描かれてます。最初は暗号の意味もわからないし、遅々として進まない。
でも半分くらいから、犯人はこいつだ、ってバラされて、そこからどうやって自白をさせるか…がおもしろかった。
囮捜査もどきの、ヴィスティングと犯人の2人っきりの旅行、リーネの取材、スティレルの証拠集めなど結構緊迫感がありました。
もうひとつのコールドケースとのつながり、どちらのコールドケースも死体が発見されていない中での捜査、なかなかおもしろかったです!
続編にも期待☆ -
Posted by ブクログ
前作よりホラーに寄り、スティーブン・キングに寄っている。前作と同じく、現在と過去を交互に描かれており、少年時代の友情や憎しみ葛藤、そして暗い秘密が徐々に明らかになる構成で物語には引き込まれる。
キャラにも工夫の跡があり、主人公と悪友その彼女の愛憎入り混じった三角関係?は切ないし、女性ギャングのキャラも面白い。
しかし、”アニー”の設定自体ですぐに話の構図が、キングの有名作品と同じ、というのがわかってしまうので盛り上がりにかける。
前作と続けて読んだこと、期待が大きすぎたこともあり少し残念だったが、文章が抜群にうまいし構成も見事なので、次回作に期待。