中谷友紀子のレビュー一覧

  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

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    CL 2021.5.22-2021.5.26

    地道な捜査で事件の真相が明らかになっていく過程はしっかりした作りで見事だと思う。
    ただ、ジャーナリストで一般人の自分の娘をトップシークレットの捜査に加えるなんて、ちょっと現実離れしていないか?

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    2021年05月26日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

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    前作「カタリーナ・コード」に続き、今作も地味ながら地に足の着いた堅実な筋運びで読ませてくれる。複数の事件が入り乱れる分、物語の構図もより複雑になっているが、丹念な地取り捜査により、徐々に全貌が明かされていく展開が毎度素晴らしい。ヴィスティング父娘の危機管理意識など、疑問符が付く場面も多々あれど、このクオリティなら充分満足。帯の謳い文句通りに切ない犯行動機ではあるが、その余波で不幸に見舞われた人々のことを思うと決して擁護は出来ない。<未解決事件四部作>の残り二作品も邦訳されるらしいので、首を長くして待とう。

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    2021年05月07日
  • アニーはどこにいった

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    なんかスッキリしない。読みやすいし、変な文章の絡まりがなく、自分の物語の作り方が出来る人なんだろうけど、最後に向かうにつれ、色々種明かしというか、また見えてきた所にカバーかけるみたいな、よくわからなくなった。なぜ子供の墓地がないのか?自閉症の意味、父親を刺したのは自分?炭鉱に骨があるのはなぜ?ゆっくり読んだのにわからなかった。

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    2021年05月03日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    CL 2021.5.1-2021.5.5
    ノルウェーミステリー。
    タイトルのカタリーナコードの真相がけっこう好き。
    落ち着いた語り口の、派手さはないが、山小屋での自然描写もしみじみとして、期待以上に楽しめた作品だった。

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    2021年05月05日
  • ゴーン・ガール 下

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    映画版の方が好きだったな〜。

    デジー映画だとナヨナヨ金持ち元彼だったのに原作はマザコンクソ野郎だった。

    エイミー子供作るのは無しだろう…
    子供が可哀想だ…

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    2021年03月28日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    本国ノルウェーではシリーズ十二作目に当たる長編らしいが、邦訳は今作で二作目とのこと。猟奇的な犯罪、癖の強い登場人物、犯人との乱闘、終盤のどんでん返し…といった北欧ミステリーの特色は一切なし。二十四年前の失踪事件に再度スポットを当てる地味な展開ながら、容疑者との心理戦に重点を置いた堅実な筋運びが実に読ませる。ヴィスティングとスティレル(クリポスのエリート)の関係性を対立構造へと持ち込まない潔さも好印象。淡白な作風ではあるものの、それが読み易さにも繋がっていて、追いかけたいシリーズがまたひとつ増えてしまった。

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    2021年03月28日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    スリリングな展開を繰り広げるミステリではなく、人と人との対話で物語が進んでいく。疑う者と疑われる者の心理戦。
    タイトルにもなっている〝code〟は予想外に呆気なかった。また、登場人物の長い名前がフルネームで何度も繰り返され読み難いと感じた。

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    2021年02月09日
  • アニーはどこにいった

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    ネタバレ

    悪趣味で派手な装幀からアメリカものとばかり思っていたら嬉しいことにイギリスの地方ものだった。ノッティンガムシャーの閉山して久しい炭鉱町に久々に帰郷した語り手。はて何か起こるか。
    息詰まるような田舎町、不良による陰湿ないじめ、有力者の手下共の暴力となんとも鬱陶しい出来事が次々と。そして異様にハードボイルドなプロの犯罪女。うーん、期待していたイギリスの地方ものとはかなり違ってきたなあ。なんか違う、と思ったら作者、スティーヴン・キング好きなのね。道理で。ごめん、キングはあまり好きではない。
    物語が半ばを過ぎるころまでは面白い、確かに。でも残り4分の3くらいで何か期待はずれとなり、最後に至ってはえ?何

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    2021年01月24日
  • ゴーン・ガール 下

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    失業し、都会から夫の故郷の田舎に帰り住んだ夫婦。結婚5周年記念日に、妻が自宅から行方不明となる。争った跡、血痕、疑われる夫。夫の事件後進行形の視点、妻の日記の過去語り。両親が出版した、子供向けベストセラー本の主人公として描かれてきた理想の人生。

    謎だけではなく、それぞれの人が何を思いどう考えて行動してきたか、で織りなされているのがすごい。ニューヨークとミズーリって、アメリカの人には都会と田舎の差が実感としてあるんでしょうね。

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    2020年10月09日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

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    ノルウェー、カタリーナが行方不明になって24年経過。警部ヴィスティングは彼女の夫マッティンの友人となった。そして国家犯罪捜査局から来た捜査官スティレルが別の女性の失踪事件でマッティンの関与が疑われていると言う。最新の技術で脅迫状から指紋が出たのだ。スティレルは、ヴィスティングとマッティンの仲の良さを利用しようとする・・・

    ちょっと長いかなと思って途中まで読んで脱落していたけれど、また読み始めたら面白くなった。静かな緊張感が持続する珍しいミステリー。真相は想像だにしないものだったけれど、言われてみれば納得。

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    2020年07月06日
  • マンハッタン・ビーチ

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    なんというかアメリカ人のアメリカ人によるアメリカの物語って感じでした。
    イタリアマフィアの話も混じりはするが、これはまさしくアメリカスピリッツだ。
    潜水士を志す主人公がこの物語にどう結びつくのかと思っていたが、後半からあーなるほどなと、そして父の生死、そして行方というのも後半からは場面が代わる代わる語られていくに従って深みが増しだした。いろいろない交ぜな感情が湧き出たりもしたが、ラストはちょっとうーん、で終わったのが頂けなかった。
    うん、まぁアメリカ的かw

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    2019年12月12日
  • ゴーン・ガール 下

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    退屈だなぁって思いながら読んでいたけれど、アンディが現れてから一気に面白くなった。上巻から下巻に移ってぐんぐん読むスピードが上がって、やったぁ読んだぁ!完全犯罪にするには無理があるような気がして。警察ってそんなに無能かなぁ…と、この本の真髄に外れた読後感。

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    2019年11月05日
  • マンハッタン・ビーチ

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    第二次世界大戦下のアメリカ・マンハッタンを舞台にした重厚な作品。主人公のアナはヘルメット潜水で軍艦を修理する様子に魅せられ、その仕事に就くため数々の困難に立ち向かっていく。失踪した父、その消息を知っていると思われる酒場の経営者の3人の視点から物語は綴られていく。戦時下とはいえそこはアメリカ、海軍工廠で働く人々の姿はどこかのどかだ。戦争やらマフィアやら物騒なものがあふれる世界で、1人の女性として強く生きるアナの姿が頼もしい。重度の障害をかかえ、身動きすら困難な、アナの妹・リディアの存在が光る。

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    2019年09月06日
  • ゴーン・ガール 下

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    いやあ、これは強烈。共感を誘う上巻から、えーっと驚く下巻へのひっくり返し方には参った。読者の大方が期待するであろう地点に着地しないところがすごい。読後感は決して良くないけど、ここまでやってくれたら降参です。

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    2019年03月16日
  • 邪魔者

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    サイコで思わせぶりな展開に、ジリジリイライラ。ああもう、そこでなんでついていくの!なんでそれがわからないの! そういうサスペンスを楽しめるミステリもあるけど、これはちょっとやりすぎな感じ。ヒロインの造型が「無垢な被害者」というわけではないところが面白味だろう。ヒロインの姉が怖い。こういう人が身近にいたらと思うとゾッとする。

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    2018年01月05日
  • ゴーン・ガール 上

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    ネタバレ

    妻エミリーの失踪当日からの夫ニックの様子を追う合間に、妻の日記が挿入される形式。
    もうすこしスピーディーでも良いかも。
    失踪の謎も気になるけれど、お互いにだんだん相手に失望していくそれぞれの様子が興味深いです。
    わかるわかる…と思う自分を発見して自己嫌悪になったりするイヤな作品です(褒め言葉)。
    初めは感じの良いニックが、実は嘘つきでええかっこしいで無責任で…とどんどん暴露されてあまりにも追い詰められるので、これは本当に夫がアレなのか、あるいは妻の陰謀では…と下巻が待ち遠しい終わりです。

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    2016年11月10日
  • ゴーン・ガール 下

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    ネタバレ

    米ドラマを見るような気持ちで読んでいくと、妻の失踪は妻の狂言だった…のところまでは予想出来るのですが、その妻のサイコっぷりがここまでだとは想像していなかったので実に実にイヤな読後でした。
    救いは、夫のニックもそれなりにイヤな奴なので結末にそれほど心が痛まないところでしょうか。
    しかし生まれてくる命のことを考えるとつらい…。
    シーズン2でも書いてエミリーを何とかしてもらえまいか。いや、でももうこの夫妻には会いたくないです。
    彼らに巻き込まれた人間の気持ちが実感できるほどうんざりします。

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    2016年11月10日
  • ゴーン・ガール 下

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    実際にこのような事件があったならば、もっと徹底的な捜査が行われるであろうし、穴だらけのアリバイだなあとは思う。だけれども、作者が一番描き立ったのは、エイミーのサイコパスぶりの恐怖だろうから、それはそれでいいのかなとは思う。

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    2016年10月10日
  • 冥闇

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    幼い頃に家族を惨殺された女性が主人公のサスペンス小説。
    「ゴーン・ガール」もそうだったが、主人公が決して善人じゃないのが好きだ。
    お金をもらうためなら家族の遺品も売り飛ばすし、真犯人候補にも嫌々会いに行っちゃう。何それ生々しい人間(笑)
    真犯人は予想もしてなかった人物だったが、ラストはちょいと盛り上がりに欠けた感が。単に好みではなかっただけかもだが。

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    2016年07月02日
  • 冥闇

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    うーん、今回の感想は何を書いてもネタバレになりそうなので、ものすごくオブラートに包むと、本当にムナクソ悪くなるような描写が出てくるので、その辺りはサササ〜と読み流し、で、いったい誰が犯人なんだ?と最後まで分からないまま進み、ある人物の生存が発見されたところから、若干B級ホラーな展開が予想され、ラストはそう来たか!という結果になります。しかし、これは続編が書かれてもよさそうな終わり方ですよね。または生存発見された2人のそれまでの凄惨な生活っぷりも妄想満載でアナザーストーリーが描けそうですね。

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    2016年04月26日