中谷友紀子のレビュー一覧
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ギリアン・フリンの第2作。新刊コーナーに並んでいたので新刊かと思い、購入したのだが、『ダーク・プレイス』というタイトルで映画化されたことを機に増刷され、映画宣伝用にオーバーカバーされた文庫だった。未読作だったので良かったのだが。
一家惨殺事件の唯一の生き残りのリビー・デイが25年後に有名事件の真相を語り合う『殺人クラブ』に招かれたことから、事件の真実に辿り着くというミステリー・サスペンス小説である。
現在と過去が交互に描かれ、当時の事件関係者を巡るうちに一つずつ複雑に絡まった糸がほぐれていく過程が面白い。しかし、登場人物の全てが脛に傷を持つ、屑ばかりで、読んでいて良い気はしない。一種のイヤ -
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『幼い頃何者かに家族を惨殺されたリビー。24年後、自堕落に生きる彼女のもとにある推理クラブが事件の再捜査を依頼する。彼女は謝礼金目当てに、真相の究明に乗り出すが……』
『ゴーン・ガール』が最高に面白かったので、作者つながりで読み始めました。
『ゴーン〜』でも魅力だった、あのドンヨリとしたイヤな雰囲気はこちらも負けず劣らず。どのページを読んでも、イヤなやつや汚れた場所、みじめなストーリーが詳細に描かれておりますが、なぜかクセになるんですよね、この雰囲気が。きっと文体が客観的で淡々としていて、ブラック・コメディっぽく感じるからだと思います。
過去の真実と現在の捜査が交互に綴られたストーリー -
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ネタバレ下巻に入り、エミリーの素顔が自身の語りでも夫語り側に出てくるエミリーによる過去の被害者証言からも明らかになってくる。
これは、、、
自己愛が強い境界性パーソナリティ障害なのではないか。夫の気質もだいぶやばいと思っていたが、進んでみるとエミリーの思考や怨念のこわさったらない。
ところが、最終的におもしろいのは、
ハッピーエンドともいえずバッドエンドともいえないようなぶっ飛んだ2人の夫婦喧嘩みたいに仕舞われてしまった!?ような驚き。
愛があるかは全く違うけど、Mr.&Mrs.スミスという映画を思い出した。
学びや新しい気づきがある書ではないもののエンターテイメント的な驚きのちょいドロっと小 -
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Posted by ブクログ
表紙のイメージと内容紹介から、幽霊が見える鑑識写真係リタが、事件の被害者である幽霊とバディを組んで事件解決に奔走するコミカルなミステリーなのかと思ったら、ガッツリシリアスだし、死体描写はリアルすぎて斜め読みしてしまうほどだったし、先住民差別のような社会問題も絡ませてあって、思っていたものとは違っていた。
主人公リタの鑑識写真係として仕事をしている最中に、被害者の幽霊たちに付きまとわれるパートと、先住民ナバホ族の血を汲むリタの半生のパートが交互に描かれる構成。
ナバホ族の人々にとって、死は近づけてはいけないもの。それが故にリタの幽霊が見え会話が出来る能力というのは、ナバホ族の祖母や居留地の人々