【感想・ネタバレ】ダーク・ヴァネッサ 下のレビュー

あらすじ

「あれがもし恋愛でなかったならば、私の人生はなんだったというの?」──かつて「恋」をした教師が性的虐待で訴えられ、ヴァネッサは記憶を辿りはじめる。暗い暴力と痛ましい回復をめぐる、衝撃作。

《ニューヨーク・タイムズ》《サンデー・タイムズ》ベストセラー!
世界32か国で刊行、各紙誌騒然の注目作がついに邦訳。

15歳、寄宿学校に通うヴァネッサは42歳の教師・ストレインの“恋人”だった。
しかしその17年後、思い出を胸に秘めた彼女の前に、彼を未成年者への性的虐待で告発するというひとりの女性が現れる。
「私は彼女とは違う」と自分に言い聞かせるヴァネッサだったが、混乱する記憶の底からはやがておぞましい過去が浮き上がり……。
「少女との禁断の愛」、その欺瞞を粉々に打ち砕く衝撃作。

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Posted by ブクログ

良かった。
二人の関係がグルーミングそのものであることを理解しながらも彼女は確かにストレインのことを愛してしまっていて、相手が性犯罪者でもやっぱり人生を捧げた人で、それらは絶対に変わらないんだと思って胸が締め付けられるような気持ちになった。
最後の「あなたはここ」の意味は過去から少しずつ自由になってゆけることの暗示なのかと感じた。

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

上に引き続き購入。

続編である「下」では、ヴァネッサとストレインの恋愛の歪みを少しずつ自覚させられて良い意味で気持ち悪かった。
また、こういう経験があった人の精神に及ぼす影響のようなものがとてもリアルに終始書かれており、これは胸が辛くなった。

上下合わせて感じたのは帯にもある、「読むのが辛く、読むのをやめるのはもっと辛い」というのがピッタリの作品。

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2022年08月17日

Posted by ブクログ

3.0

主人公の目線で描かれているので読んでいる自分も、ただの生徒と教師の恋愛だったのでは?と思ってしまいそうになるのだけど、冷静になってみるとそうではない異常なことが行われているんだなあ。
最後に主人公が冷静になれた瞬間、ホッとする。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

15歳の少女と40代男性教師が性的な関係になったあと、20年近い歳月が流れたストーリー。

作者個人の体験では? と思わせる上巻のリアリティに比べて、下巻はフィクションぽさが出てきたけど、どう終わるのかが気になって最後まで一気読み。

自分の体験を恋愛だと思い込もうとする主人公のヴァネッサも気持ちもわかる反面、読者から見るとやっぱり性的搾取だったな…と。

ナボコフの『ロリータ』を読んだことがないので、機会があったら読みたいです。

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2025年01月26日

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