名倉和希のレビュー一覧
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暴君理事長様にロックオンされた子羊ちゃん。
読み始めはちょっと…と思いましたが、読み進めば進むほどあまりのアホらしさに脱力。
笑えます。楽しく読ませていただきました。
優貴は、家庭の事情で定時制高校を4年かけて卒業した20歳。授業料全額免除の特待生として、晴れて滝沢学園大学に入学することができて早々、優貴は理事長である滝沢に呼び出されます。
優貴の20歳バースデーを、憧れの滝沢が祝ってくれるという話に夢心地になるのですが、すすめられた酒を飲んだとたんに意識を失い、気付くと裸に剥かれて拘束されていて…
という、傲岸不遜な俺様が鬼畜プレイというお決まりのパターンに「またか」と思っちゃったんです。 -
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ネタバレ初読み作家さん。
攻め:会社経営・筒井龍彦
受け:森山祐一
自分の出生の絡みから、海沿いの田舎で母の死後一人で目立たないように生きてきた祐一は、ある夜にずぶぬれで歩いている男を見つけて親切心から自宅に連れ帰ることに。
その夜いきなりその男・筒井が夜這いをしてきてあっけなくイかされてしまう。
どこか自信がなくて隠れるように生きてきた祐一に都会の筒井はビックリするような刺激だったと思うけれど、それに溺れたというよりは誰にも関わらないで一人で生きてきた祐一の寂しさを埋めてくれる存在になったとともう。
筒井は自身が不幸な育ち方をした割にはいい人物で、祐一の純粋さの前ではみんなそうなのかもしれ -
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笑わせてHで胸キュンでと、三拍子そろっているエロコメが上手い名倉センセ。「はじまりは窓でした。」がとても面白くていい話だったけど、こちらもまた楽しいエロが大サービス。
26歳で同期のリーマンものです。そして、二人は入社式で再会した中学時代の元同級生。
大紀は総務部の働き者。面倒見が良くて、頼まれると何でも引き受け、きちんとその仕事をこなします。
今回の頼まれ事は、会社の女性たちがドキドキと浮ついて仕事に支障をきたさないように、モテ過ぎる営業の藤原に彼女を作らせるというもの。
見てくれはイケメンでデキる男の藤原。
彼の思考回路がとっても面白かったです。人生には、仕事と友達がいればいい。女なんか -
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「仕事はデキるけれど本当の愛を知らなかった男が、清純な美形にころりと落ちる話」が非常に上手い名倉センセです。こちらはその土曜サスペンス調バージョン。ツッコミどころは満載ですが、土サスをBLにしたら大体こんな感じだと思うので比べれば遜色なしでしょう。
桐山は、仕事のためなら手段を選ばない雑誌記者です。そんな彼が、ある事件の真相を追究する目的で、目の見えない雪彦にあざとく接近しようとします。桐山の小芝居を疑うこともなく、素直に好意として喜ぶ雪彦。その上、警戒心のまるで無い雪彦になつかれてしまい、良心がチクチクしてしまうことに。
一目惚れですね。
気がついたら攻が天然受にメロメロになってるストーリー -
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名倉センセの893もの。当人同士は「好き」とか「愛している」という甘い言葉はかわしてなくても、周囲と読者にはラブラブじゃん!とまるわかりなので安心してどっぷり浸って読めました。
滝川組組長の嫡男である夏樹は、見た目とても美人なんですが血は争えず本性はやはり893。西丸組の幹部である5歳年上の欣二とは、中学生時代のある事件以来15年間も肉体関係を続けている仲です。
時にかわいく時に凶暴な女王様と、そんな彼に尽くしてあやす忠誠な騎士という印象です。
幼馴染みってところがツボでした。夏樹はちっちゃい時から、ものすごくかわいかったに違いないと想像。
夏樹は欣二に大事にされて愛されていることに自覚がな -
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名倉センセの切ない健気受シリアス編。イラストが小路龍流センセでアダルトで美麗な雰囲気を醸し出しています。
海辺の小さな町で独り暮らす祐一は、ある夜国道でずぶ濡れのまま歩く男を見つけます。女と喧嘩して夜の海に突き落とされたという一見俺様系な彼、筒井を家に泊めることになるのですが、その善意からの行為を勘違いされ襲われかけるハメに。
祐一が天然ちゃんでちょっと世間知らずなせいで、遊びなれたチャラい筒井に誤解されてしまうんですね。でも、すぐにひどい間違いをしてしまったことに気付く筒井は、ふかーく反省して謝りまくります。そして、怒ったり詰ったりせずにやさしく受けとめてくれた祐一のことが忘れられなくなっ -
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カッコいいカフェのコック×王子系リーマン。そして、年下攻めです。
最初からもう出来上がっているcpの話というのは希少。もちろん、出会いのドキドキのくだりもしっかり描かれているのですが、そんな二人が同棲して1ヶ月ほど経ってからの物語ということで、激甘テイスト。
伸哉とラブラブになって同棲するまでの仲にこぎつけた章生。でも、章生には、伸哉に隠している秘密があります。それは、コックでありおいしい食事やお弁当をいつも作ってくれる伸哉には到底言えないことで。
言ったらゼッタイ嫌われると思っている章生は、そのことを隠そうと同僚の三輪に協力してもらっているのですが、それがますます伸哉の目には不審にうつり、 -
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健気受にやられました。憧れが恋心になって、そばで働くことが喜びになっていた新人商社マンの由那。カッコよくて仕事もできて人望もある、その憧れの高村チーフが中国支社に転勤するときいて、意を決して告白するのですが。
肉体関係から始まるお付き合いなんです。高村は由那のことをかわいいと思っているのですが、今ひとつ彼に対して疑惑を感じているのです。そのことを、きちんと由那が説明できれば何の問題もなかった気がするんですが、複雑な事情により本当のことを言えないんです。
高村は俺様でパッと見何事にも動じない感じの攻に見えるんですが、意外にぐるぐる悩んでしまったりするへタレなところがあって、憎めません。
オフィ -
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社長×秘書。ハードルが高い王道リーマンものを、受の過去に謎を持たせることによって、一味違う面白さに仕上げてあります。引き込まれました。
受の社長秘書である朝日が、それはそれは健気!キスされて泣きそうになる受なんて、ふつうだったら鼻につくというか、女々しくてわざとらしくて辟易するところなのに、まったく気にならない。それどころか、なぜそこまで大人しく控えめなのか訳がありそうでとても知りたくなります。
やり手の若き御曹司である清一郎は、女に不自由などしていませんが、秘書の視線に気づいて遊び心で手を出してしまいます。もちろん、「俺のことが好きだろう?」などと言ってしまう不遜な俺様攻。
拒絶できない -
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ネタバレなんか、久々にきたっ! って、思える小説に巡り逢えた気がします。
なかなか、こういうちょっとエッチ度が高めな話は、それ以外の要素がどうしても、微妙になりがちなんですが……。
これは、そんなことなく。
みどりの切なさがしっかり伝わってくる、いい話だったと思います。
どんなに、ベタな話でも、書き方によって、全然違いますよね。実は、ベタこそ、一番、難しいんだろうな……とは、思っていますが。
えっち度はかなり高めで、どことなく、コスプレ要素も入っているので、その辺りが苦手な方には、かなり辛いと思いますが、そうでなければ、かなり面白い話なんじゃないかな、と個人的には思います。
えっちぃ中