名倉和希のレビュー一覧
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子連れもの。名倉センセらしいどこかとぼけたラブコメなのに、息詰まるようなハラハラ感もあったり、現実離れしたところもあるかと思えば家事育児とかの生活感もがっつりで、とにかく面白く読み応えがありました。
攻の伊織が元モデルで社長という少女マンガのようなキラッキラの肩書きなのに、年齢的にちょっと全盛期を過ぎてる…という外しがツボでした。きれいなまま枯れそうな男が、ある日突然家庭的な子連れの若い男にひと目惚れして精力甦る的な流れがなんだか微笑ましくて…w
カッコいい伊織が、実は掃除の達人で身内の誰もが認証済みのゲイっていう設定がまた楽しかったです。
伊織がひと目惚れした拓海は、子育てに一生懸命で料理も上手なんだけど、恋愛に関しては超天然でオクテなんですよね。そんな拓海が実は掃除が大の苦手なことをきっかけに、伊織はなんとか仲良くなろうと大奮闘するんですが、その様子がちょっととぼけた味もありつつハートフルに描かれていて、読後はとてもハッピーな気持ちになりました。
赤沼が腹の立つ男でしたね。彼の言い草にいちいちカチンときてしまいました。実の親かもしれないけど、凜太郎くんはあんな男に育てられてもきっと幸せにはなれないですよね…?
伊織はかつて自分も弟を育て上げた経験があるので、拓海の子育てに無理なく溶け込めたんでしょうね…
凜太郎が単にかわいいだけじゃなく、二人の仲を取り持つ重要な存在になってました。
伊織がいい嫁といい息子に恵まれて、幸せそうでよかったです。
掃除をすることは、単に部屋がきれいになるだけじゃなく幸せも手に入れることができるのだという教訓的な話でもありました。
エロ的には伊織が初心者相手におそるおそる…というHだったけど、拓海は素直で感じやすいので今後の展開が楽しみではありますww
Cielセンセのイラストが美しくて…!伊織がとてもステキでカッコよくてHシーンもエロくて満足でした。 -
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「徒花は炎の如く」のスピンオフ。滝川組若頭側近の竹内が、自分の仕える夏樹そっくりな人物がいるとの噂を聞きつけ、敵に利用されることを危惧して監視するうち、その聡太という名の薄幸な青年に心を奪われていきます。
竹内は夏樹をどういう意味で好きだったんでしょうか。憧憬なのか、恋情なのか、それともごくプラトニックな気持ちだったのか…まあ、欣二と夏樹の仲を一番身近で見ていたのだから、そこは本気でどうこうしたいとはさすがに思っていなかったでしょうね。
それよりも夏樹と愛しあっている欣二のような立場を切望していた気がします。
夏樹に顔はそっくりなのに中身はまったく違っていて、天涯孤独で安い給料の定食屋で大人しく真面目に一生懸命働く聡太。
竹内でなくともほっとけない気持ちになってしまう、ほんとに健気でかわいい子なのです。
そして、やはり案じていたとおり敵対する組織に拉致された聡太は貞操の危機に…!
ハラハラドキドキさせられました。これ以上聡太を悲惨な目に遭わせないで!と祈らずに入られませんでした…
もちろん、そこはやはり竹内の出番を期待することになるんですが。
聡太を竹内が救い出す、とても良い場面なんだけど…
ちょっと!それ一番いけないパターンだから!…って思っちゃいましたw
大事な聡太を穢されたと激昂してしまった竹内。
エロ的には萌えましたよw
なんだか、最初から感じてはいたんですが竹内ってとても不器用です!●倉健さんもびっくりですww
そして、もちろん聡太の方も年齢のわりにすごくオクテでウブなので、竹内の態度が何が何だかまったくわけがわからず悩みまくってしまいます。
よって互いにずーっと見当違いな気遣いをし続けて、ギクシャクギクシャク…!
じれったいんだけど、とても面白かったです。
どちらの心理状態も丁寧に描かれていたので、最後はラブラブじゃん!と呆れるほどごちそうさまな気分になってしまいました。
「ひそやかに愛を紡ぐ」では、竹内のために仕事も家事もがんばっているのになぜか避けられ抱いてもらえないと悩む聡太の様子が描かれています。またもや気の使いすぎな二人w
欣二と夏樹も登場して、新婚聡太の 悩みを解決してくれます。甘すぎ~!自覚なさそうだけど要するにノロケ話なのね~??
甘い気持ちに浸ることができました。 -
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謎の森の熊さん×坊ちゃん育ちのアホっ子人気ピアニスト。
もちろんエロコメです!しかも、濃厚にえろっえろw
股間にワケアリでDTの真佐人が、義弟からの罰ゲームで森にきのこ狩りに行かされて、まんまと迷って遭難しそうになったところを、山守をしている熊のようにワイルドな高坂に助けられ、股間の秘密を知られてしまいエロエロしく弄られて…という話でした。
高坂と真佐人がそんなシモネタがきっかけなのに、すごく真面目にラブラブになっていくのが楽しかったです。
真佐人のアホっ子ぶりがハンパなくて、ほっとけません。
高坂にほいほいやられちゃうのは、相手のスペックの高さが垣間見えていたしかたないと思いましたが、義弟の昭良にもやりたい放題させていたのは、鈍いにもほどが…ww
25歳にしてはあまりにも残念な真佐人ですが、性格は素直でHですごくかわいかったです。
エロ的には、きのこてんこ盛りの詰め合わせセットという感じです!とても珍しいきのこが味わえました。
ミステリアスでワイルドな高坂が、なかなかいいスケベオヤジっぷりを発揮していてステキでした。ちょっと美女と野獣みたいなロマンティックな展開にもなっていて、甘~い味付けも忘れてないのがよかったです!
それにしても、昭良は賑やかでしたね~
かなりのじゃじゃ馬かもww鶴来はそんな昭良をうまく躾けることができそうな男だけど、ドタバタしそうですね。こっちのお話もありそうですね。
バカップルが二組です。たいへんおいしゅうございました。 -
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日傘男子。日傘にグラサンにマスクに手袋の男子は、ひょっとして吸血鬼かもと一応疑ってみたりw
すんごい俺様で傲岸不遜な吸血鬼が登場!日本の歌舞伎町でホストとして楽チンなモテ生活を送り、群がる女から精気を奪って生きているユアン。
上質な女をエサにすることを好み、男をエサにするなど絶対ありえないと決めてかかっていたのですが、ある夜極上のエサに出会ってしまったことから、運命が一変。
ユアンが惹きつけられたのは、平凡を絵に描いたような無害で純朴通り越してアホすぎる、カワイイ少年の弘斗。ホストクラブの店長に宗旨変えとか言われちゃってますw
不本意ながらもどうにも止まらない弘斗への気持ちに、あたふたする俺様ユアンが愛しいです。笑えます。
弘斗はそんなユアンの苦悩などつゆ知らず、うるうるした子犬のような瞳で俺様のことを全面的信頼していて、天然魔性です。邪念の無いピュアピュアな心には、さすがの吸血鬼も勝てません。ユアンは夜の街を無防備に動き回り災難に巻き込まれてしまう弘斗が危なっかしくて、放っておけなくて、つい助けてしまうハメに。ユアンふりまわされる、ふりまわされる…!
もう一人、弘斗を猫かわいがりしているのが叔父のイナバ。どこの物置メーカーだとぶつぶつ言ってたユアンに爆笑しました。イケメンなのにほんと面白いヤツです。
稲葉とユアンの対決場面?は盛り上がりました。ふたりともどんだけ弘斗ラブなんだよ、というバカバカしさが最高でした!
エロ的には余裕なしの色男ユアンと、天然小悪魔の弘斗に萌えました。北沢きょうセンセのイラストがちょうどぴったり合ってたのもよかったです。
ストーリーはまだこの先がありそうな終わり方でした。ひょっとしてシリーズ化?吸血鬼と警戒心ゼロの男の子で事件に巻き込まれる的な??稲葉の気苦労が絶えなくなりそうですけどね~ -
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しっとり純愛系の記憶喪失ものです。以前にも1冊記憶喪失ものを書かれているのですが、新作はもっとスイートでロマンティックに仕上がっています。
1年分の記憶を交通事故でなくしてしまった昌紀。彼は、深窓のお坊ちゃまという印象の20歳の社長令息。
ワンマンな父親のせいで無理矢理政略結婚させられそうになったある月夜、昌紀の部屋に窓から忍び込んできたのは、とてもカッコいい男。しかも、「お迎えに参上しました。囚われの王子様」とキザな台詞を言ってきます。なぜか悪い人には見えないと、昌紀は彼と共に屋敷を脱出することを決意します。
少々現実離れしたストーリーですが、そこがまた楽しめるところなんですよね。昌紀を助けに来た頼もしい遠山と二人で、記憶をたどる逃避行です。程々にスリリングで、かなりの激甘。
恋人同士だったらしい遠山と、遠慮しつつも楽しいとドキドキしながら行動を共にする昌紀のトキメキが微笑ましかったです。
他人行儀な態度の昌紀に手を出せずに悶々として、辛抱たまらず徐々に距離をつめていく遠山も、残念すぎるほど愛がダダ漏れでニヤリとさせられました。
もう一度恋に落ちる、というシチュエーションがツボですね。もちろん、攻の悶々とした気持ちは置いといてww
恋の記憶がなくても好きな人はやっぱり好き、なのです。
昌紀の父親の酷さには呆れましたが、執事の浅井や遠山の片腕の布目など魅力ある脇キャラが光っていました。
欲を言えば、遠山と昌紀がどんな風に今まで愛を育んできたのか具体的に描かれていなかったのがもの足りなかったですね。そういう回想シーンがあれば、もっとグッときたかも。 -
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脱力系893モノ。とことんバカップルに呆れることができるエロコメです。最後まで笑わせてもらいましたww
小説リンクス掲載時に感想を書いたとおり、甘くて面白くて悶絶しました。
前置きしておきますが893モノとは名ばかりで、はっきり言ってありえない生ぬるさです!
こんなかわいい組長がいたら是非一度お目にかかりたいくらいなスイートテイスト。突っ込みどころが満載です。
ところが、これが意外にも萌えまくってしまうんですよ。ホネヌキにされます…w
父親が会長を務める月伸会の傍系・熊坂組を引き継いだ熊坂猛。ごつい名前を裏切るラブリーな組長です。舎弟はそんな猛をまるでアイドルの親衛隊かとりまきのように盲愛していて、ハードボイルド感からはほど遠い状況。
肝心の猛は月伸会若頭の里見に16年間ずっとひそかに恋心を抱いているのです。
里見は美形ではあるけれど、893らしい雰囲気をしっかり持っている男です。ちゃんとオーラがあります。
実はこの里見、彼もまたずーっと猛のことを好きなんです。でも立場上そんなこと少しも顔に出さず、しれっとしていて猛には意地悪で冷たい態度しか見せないんです。
しかし、心の中では異常なまでに悶々としていて、すごいツンデレなんです!残念すぎて笑いが止まりません。一見意地悪なんですが、天然猛に振り回されてホントに気の毒。
タガがはずれてからの二人のバカップルぶりはぜひ作品でたっぷりアテられて、突っ込みまくってください。
里見とラブラブ両想いになってからの猛のエロさは悶絶モノです!そして、そんな猛にどっぷり溺れまくってしまうはめになった里見に大爆笑しつつ、一緒に悶えまくることまちがいなし。
アホらしいし突っ込みどころも満載なのに、気がついたら萌えツボはしっかりつかまれてしまったのでした。
書き下ろし「極道ハニー」は事件の顛末のアホらしさもすごいんですが、バカップルのイチャコラに組員ともども脱力してしまいます。笑わせてもらいました。でも、エロは擬音に煽られる里見に同情しつつ、糖分てんこ盛りで楽しめました。 -
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タイトルからはちょっと想像できない内容w仮面舞踏会なのはほぼ出会いのシーンだけですw
ノンケリーマン×バイのホスト
受けの諒一が正統派ホストとして荒稼ぎした後、開いたお店が、コスプレホストクラブなのですが
このお店がアホらしく楽しそうですごく行ってみたい!!
攻めの兼子は簡単にまとめると訳あり御曹司で、ちょっと仕事上で境遇に恵まれずクサってるのですが、諒一と出会って日々に彩りを感じはじめます。
名倉先生の作品はどれも登場人物の感情の動きにすごく説得力があって、自然に登場人物の気持ちに寄り添えます。だからすごく応援したくなる。
出会いが迷い込んだハッテン場なのでwしょっぱなからイヤンな展開でえちはそこそこあります。そしてほとんどコスプレww
沢山のコスプレも相まってwさらりと読めて読後は明るくなれる作品です☆ -
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暴君理事長様にロックオンされた子羊ちゃん。
読み始めはちょっと…と思いましたが、読み進めば進むほどあまりのアホらしさに脱力。
笑えます。楽しく読ませていただきました。
優貴は、家庭の事情で定時制高校を4年かけて卒業した20歳。授業料全額免除の特待生として、晴れて滝沢学園大学に入学することができて早々、優貴は理事長である滝沢に呼び出されます。
優貴の20歳バースデーを、憧れの滝沢が祝ってくれるという話に夢心地になるのですが、すすめられた酒を飲んだとたんに意識を失い、気付くと裸に剥かれて拘束されていて…
という、傲岸不遜な俺様が鬼畜プレイというお決まりのパターンに「またか」と思っちゃったんです。
だって、セリフもテンプレ続々登場なんですよ。「気持ちいいか?」とか「いいぞ、いけ」とか、俺様がいかにもはきそうなお言葉がぎっしり。
受の優貴もいかにもな子羊ちゃん。ふるふる震えて、何が起きているのかさっぱりわからないってかんじで涙目です。
…しかし、この二人なんかズレてるんですよね。理事長様が特におかしい!鬼畜攻めがあまりにもよくある展開で、返って笑いを誘われます。本人は当然大真面目なんだけど。
そして子羊ちゃんにゾッコンです。
優貴もド天然で、ぽやっとした子なんですよね。滝沢の悪事の数々を疑問を感じることなく受け入れちゃっています。
それもこれも、滝沢のことが無自覚ながらはじめから好きだったからという…
すっごい、バカップルでした。
特に、優貴の発した「僕のこと、もしかして、好き?」という、俺様への逆襲的一言が最高です。
野々垣も、向井もただただ、呆れ果てている感じが、すごく良かったりします。
書下ろしにはとことん脱力です!滝沢ってほんとにツメが甘すぎです。
野々垣も理事長の我がままに付き合いきれずに、嫌がらせ含めて滝沢の元カレに丸投げしたみたいですね。向井も意地悪しようと思ったものの、その倍以上に迷惑かけられていてうけました。
登場人物全員どこかが変で、笑わせてくれちゃいます。
名倉センセのエロとコメディの絶妙なバランス感覚が、発揮されたお話です。とても面白かった。
他の作家さんには絶対出せないセンスが、大変貴重です。
高峰センセのイラストも、コメディとは気付かせない美麗さで、とてもステキでした。 -
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ネタバレ初読み作家さん。
攻め:会社経営・筒井龍彦
受け:森山祐一
自分の出生の絡みから、海沿いの田舎で母の死後一人で目立たないように生きてきた祐一は、ある夜にずぶぬれで歩いている男を見つけて親切心から自宅に連れ帰ることに。
その夜いきなりその男・筒井が夜這いをしてきてあっけなくイかされてしまう。
どこか自信がなくて隠れるように生きてきた祐一に都会の筒井はビックリするような刺激だったと思うけれど、それに溺れたというよりは誰にも関わらないで一人で生きてきた祐一の寂しさを埋めてくれる存在になったとともう。
筒井は自身が不幸な育ち方をした割にはいい人物で、祐一の純粋さの前ではみんなそうなのかもしれないけれど、ひねたところがない攻めで好感モテました。それまで遊んでいた男だけれど、ちゃんと祐一だけをみて祐一のたまに動きたいとか思ってくれるのは理想の攻めですね。
エチ場面も丁寧で読みやすくて良かったです。
祐一もどんどんエチが好きになってエロくなりました(笑)
絵師さんの小路龍流さんの絵がまた美麗でした。どこかの本の挿絵で見た記憶があるのですが、今回しっかり名前を覚えました。雰囲気が(絵の種類)が朝南かつみさんに少し似ている気がします。朝南さんほどの壮絶な色気はまだないですが、、、。
作家さんも絵師さんも少し追いかけてみようかな、と思います。 -
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笑わせてHで胸キュンでと、三拍子そろっているエロコメが上手い名倉センセ。「はじまりは窓でした。」がとても面白くていい話だったけど、こちらもまた楽しいエロが大サービス。
26歳で同期のリーマンものです。そして、二人は入社式で再会した中学時代の元同級生。
大紀は総務部の働き者。面倒見が良くて、頼まれると何でも引き受け、きちんとその仕事をこなします。
今回の頼まれ事は、会社の女性たちがドキドキと浮ついて仕事に支障をきたさないように、モテ過ぎる営業の藤原に彼女を作らせるというもの。
見てくれはイケメンでデキる男の藤原。
彼の思考回路がとっても面白かったです。人生には、仕事と友達がいればいい。女なんか、邪魔なだけだ…と思っている男。かっこいいのに彼女いない歴26年の立派なDT。そして自分がDTであることに、何の不都合も感じていません。
ただし、再会した大紀のことは世界一大切に思っているのです。どこを読んでも、藤原は大紀のことしか考えていない!一貫しているのが男前。
一方の大紀は、自分の外見が小柄で、持ち物も同様に小柄なことをコンプレックスに感じていたりします。過去に女の子と付き合ったことでいっそう強く意識しているので、藤原に男女交際をオススメできるほどの経験もなく。
しかし、頼まれ事は断れない大紀は、彼女を作るよう藤原を説得します。
すると、DTなうえに潔癖症の藤原は、自分はこれまで性的接触をしたことがないからその良さがわからないのだと言い出し、ためしに「この手で俺の○○を握って扱いてくれないか」とお願いしてきます。
頼まれ事は断らない大紀は、困りながらもそのムチャ振りに応じてしまうことに。
おまえらは中学生か!?という残念なオトナ二人です。愛に目覚めたかもですが、それ以前にHに目覚めて夢中になっちゃったんですよね。
だんだんさわりっこからエスカレートしていく様子がエロなんだけど、妙にかわいいところがあるのがツボ!
それに、はじまりは身体の関係だったとしても、潔癖症の藤原が大紀にさわれたっていうのは愛だと思うし、大紀がそんな彼の無茶な要求を許してしまえるのはやっぱり愛があるからなんだと、はっきり伝わってくるのがいいんですよね。
最後はアホらしいくらい甘々のバカップルに成り下がっていて、周囲や同僚の徳竹の反応がまた微妙だったりするところが笑えます。
藤原、大紀とその他では態度が極端に違うんです。柱の陰からこっそり見つめるというイケメンらしからぬ行動に大爆笑でした。
そして、ドキドキきゅんきゅんなエロにも赤面しながら大満足。 -
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「仕事はデキるけれど本当の愛を知らなかった男が、清純な美形にころりと落ちる話」が非常に上手い名倉センセです。こちらはその土曜サスペンス調バージョン。ツッコミどころは満載ですが、土サスをBLにしたら大体こんな感じだと思うので比べれば遜色なしでしょう。
桐山は、仕事のためなら手段を選ばない雑誌記者です。そんな彼が、ある事件の真相を追究する目的で、目の見えない雪彦にあざとく接近しようとします。桐山の小芝居を疑うこともなく、素直に好意として喜ぶ雪彦。その上、警戒心のまるで無い雪彦になつかれてしまい、良心がチクチクしてしまうことに。
一目惚れですね。
気がついたら攻が天然受にメロメロになってるストーリーです。メロメロ通り越して、必死ですw
雪彦は両親も亡くし、視力も失っていますが、良仁という親友がいて周囲の人たちの支えがあるところが救いなんですが、救いだけじゃないところもあるんですよね…良仁との関係も、あ、そうなんだ…というかんじ。
大丈夫かな?とマジで心配になる、守ってやりたいタイプの受が上手く描かれています。ほっとけない。
チャラ男を卒業した桐山の気持ちがわかります。読みはじめではこちらも大丈夫かな?と思わせる攻ですが、信頼にこたえられる男に育っていきます。雪彦に心強い恋人ができてほんと良かったと思えました。
この二人の恥ずかしすぎるHまでの恋愛経過が見ものです。事件の犯人探しとダブルでドキドキさせられました。吊り橋効果ねらってたなら、これは成功例かと。
同人誌では、角膜移植後の雪彦の後日談がまた胸キュンでした。桐山は目が見えるようになるのを雪彦以上に楽しみにしていたのですが、包帯を取った雪彦は妙によそよそしい態度。悩む桐山。
真相は、想像していたより桐山がカッコよすぎたからまともに見ることができなかっただけという…!そんな、アホらしくもごちそうさまなハナシがいろいろです。 -
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名倉センセの893もの。当人同士は「好き」とか「愛している」という甘い言葉はかわしてなくても、周囲と読者にはラブラブじゃん!とまるわかりなので安心してどっぷり浸って読めました。
滝川組組長の嫡男である夏樹は、見た目とても美人なんですが血は争えず本性はやはり893。西丸組の幹部である5歳年上の欣二とは、中学生時代のある事件以来15年間も肉体関係を続けている仲です。
時にかわいく時に凶暴な女王様と、そんな彼に尽くしてあやす忠誠な騎士という印象です。
幼馴染みってところがツボでした。夏樹はちっちゃい時から、ものすごくかわいかったに違いないと想像。
夏樹は欣二に大事にされて愛されていることに自覚がないのがいいですね。夏樹が恋愛に鈍感なのは、ひょっとしたら欣二の独占欲による策略ではないかと思ってしまうくらいです。
なので、夏樹の欣二への想いは全部Hに形を変えてぶつけちゃってるかんじで、そこがまた萌えるところなんです。
エロは多めで、愛がダダ漏れ。
それをまたすべて受け止めてる欣二が、カッコいい。頼りがいある攻であることを見せつけてくれます。料理も上手で言うことなし。
893ものとしては甘いかなと思わせるのは主に恋愛面で、周囲で起こる事件は思っていたよりシビアでした。敵対する者たちへの仕打ちは、やはり893テイストです。尚人の一件とか、ちょっと苦いところもあるのがかえってよかったかな。周囲の人物もみんなキャラ立ちしていて印象的でした。皐月がすてきな女性だった。 -
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名倉センセの切ない健気受シリアス編。イラストが小路龍流センセでアダルトで美麗な雰囲気を醸し出しています。
海辺の小さな町で独り暮らす祐一は、ある夜国道でずぶ濡れのまま歩く男を見つけます。女と喧嘩して夜の海に突き落とされたという一見俺様系な彼、筒井を家に泊めることになるのですが、その善意からの行為を勘違いされ襲われかけるハメに。
祐一が天然ちゃんでちょっと世間知らずなせいで、遊びなれたチャラい筒井に誤解されてしまうんですね。でも、すぐにひどい間違いをしてしまったことに気付く筒井は、ふかーく反省して謝りまくります。そして、怒ったり詰ったりせずにやさしく受けとめてくれた祐一のことが忘れられなくなってしまうのです。
「仕事はデキるけれど本当の愛を知らなかった男が、清純な美形にころりと落ちる話」と、あとがきにあるように、傲岸不遜な攻様が天然癒し系な受に、気がついたらメロメロになってるストーリーです。
週末ごとに海辺の洋館に住む祐一を訪れる筒井。そして、独り寂しく暮らす祐一は、そんな逢瀬に心ときめかせ、一方で不安を抱えながらも待ち続けるのです。ちょっとネガティブになってしまうのは、自分が世間知らずで、筒井の生きる世界とは距離があるように感じてしまうからなのです。
ところが、祐一にも大物政治家の隠し子であるという、ビッグな秘密があったりするんです。
そこがまた筒井の存在と絡んで、後々危機的な状況に発展していくことになっていきます。ちょっと、ハラハラさせられました。
この話の面白かったところは、祐一には見せない筒井の素顔です。
祐一には言わない本音を、信頼する金森にはすべて言っちゃっています。遊び人の筒井が、清純なお姫様に心を奪われてしまい、HしたいのにHに及ぶことができなくなってしまったジレンマが暴露されていて不憫で笑えます。俺みたいなヤツに抱かれてあいつを汚したくない、なんて涙が出るくらい、弱気で純情なことを金森に告白しています。
そんなこと言われたって金森も迷惑だろうなと思いながらも、とっても気に入っているシーン。
祐一が筒井に愛されることによって、ただ受動的になっているだけではなく、自ら行動を起こそうとするところに希望ある前途を感じることができて、ラストもとても良かった。「不束な嫁ですが…」と妄想しちゃった筒井が、かわいいです。
Hはもちろん激甘。強引なくせに、ものすごく祐一を気遣ってる筒井の態度にニヤついてしまった。
性癖に難ありな男がメロメロになって必死になる姿に萌えます。もちろん、初心な健気ちゃんの涙にも胸キュンに。
紆余曲折があって、ただ甘ったるいだけじゃない展開に満足です。 -
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カッコいいカフェのコック×王子系リーマン。そして、年下攻めです。
最初からもう出来上がっているcpの話というのは希少。もちろん、出会いのドキドキのくだりもしっかり描かれているのですが、そんな二人が同棲して1ヶ月ほど経ってからの物語ということで、激甘テイスト。
伸哉とラブラブになって同棲するまでの仲にこぎつけた章生。でも、章生には、伸哉に隠している秘密があります。それは、コックでありおいしい食事やお弁当をいつも作ってくれる伸哉には到底言えないことで。
言ったらゼッタイ嫌われると思っている章生は、そのことを隠そうと同僚の三輪に協力してもらっているのですが、それがますます伸哉の目には不審にうつり、大変な誤解が生じてしまいます。
まぁ、なんというか、ただのイチャコラを見せつけられてしまうだけの話だというと、身も蓋もないんですけどね。それでも、思わず釣られて読んでしまう絶妙な面白さがあります。
32歳の天然王子な章生がとてもかわいいんです。いいオトナなはずなのに、ほっとけないかんじなんです。男が好きと気付いたのが30になってからというのも、らしくてキュンとしちゃいます。
そのくせ、伸哉と両想いになってから、Hに関してはかなり大胆だったりするのも天然が入っていて萌えさせられます。なので、伸哉は章生の無恥と無知のおかげでちゃっかり濃厚Hに持ち込んでいるんですよね~
しかも、隠し事がバレてからは章生が伸哉とのHでバテないために、せっせと苦手克服にがんばっているんです。もう、ごちそうさまってかんじで。
なので、エロ的にはちゃんとおいしく仕上がっています。
犬も食わないようなイチャコラぶりの後、書き下ろしの「それからの王子様」では章生の14歳年下の弟、哲郎が上京してきてまたまた話はややこしくなり、三輪まで巻き込んでのお騒がせ騒動に発展します。
この弟がけっこう強烈な存在感でした。あぶなっかしい雰囲気プンプン。
一番とばっちりを受けたのは、気のいい同僚の三輪ですよね。完全に巻き込まれてしまっていて、「愛の嵐」では、まさに嵐の渦中の人となっています。
めちゃくちゃ笑った!いろいろ細かいこと抜きにして、とにかく爆笑しちゃいました。コワい経験したんだなと笑いながら同情!
でも大変な目に遭ったと不憫になると同時に、めちゃ愛されてんだな~とものすごく感じました。そして、三輪も迷惑そうでありながらもそんなに嫌がってないところがいいです。
こういうコメディの面白さが素晴らしい。
この先の三輪の運命が非常に気になります。 -
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健気受にやられました。憧れが恋心になって、そばで働くことが喜びになっていた新人商社マンの由那。カッコよくて仕事もできて人望もある、その憧れの高村チーフが中国支社に転勤するときいて、意を決して告白するのですが。
肉体関係から始まるお付き合いなんです。高村は由那のことをかわいいと思っているのですが、今ひとつ彼に対して疑惑を感じているのです。そのことを、きちんと由那が説明できれば何の問題もなかった気がするんですが、複雑な事情により本当のことを言えないんです。
高村は俺様でパッと見何事にも動じない感じの攻に見えるんですが、意外にぐるぐる悩んでしまったりするへタレなところがあって、憎めません。
オフィスラブっぽく、部下を気にするうちにどんどん相手にハマっていく感じが実によく出てます。由那を好きになってしまう高村の気持ちがすごく自然。疑惑から、強い嫉妬に変化していくのに萌えます。
ライバルの政之が由那と親しくしているというだけで、もう不愉快になってしまう高村ですが、そのあたりに二人の気持ちの行き違いがあって、焦れ焦れさせられながらも面白い展開になっていました。
そして、天然な由那がほんとにかわいくて、恋の成就を応援したくなってしまいます。恋愛に晩生で経験もないのに、限られた関係に不安になりながらも、高村を喜ばせようと一生懸命頑張って、嫌われないように気をつかう健気さにほろっとさせられます。
亡くなった母親の教育が行き届いてる子です。でも、高村の危機には自ら進んで力になろうとする強い面もあったりして好感でした。
ブラコン政之の絡みが、絶妙でとても面白かった。ふつうなら、由那を高村と取り合ってる相関図になるのに、彼が小姑キャラだったのでなんだかほのぼの。安心感あって笑ってしまった。政之、魅力的なキャラでした。
エロ的には、体の関係から入っている二人なので、とっても萌えます。「期間限定」なので、切ないことこの上ないです。
そして、高村の攻め方が強引な中に優しさがちらちら垣間見えて、たまりません。
ラブラブになってからのHは、それまで抑えていた由那のナニカがはじけてる感じがとても煽られました。
全体的にツボにヒットしまくるHシーンなんですよね。最後のイチャコラぶりも大満足!
イラストが実相寺センセでとてもよかったです。