谷川流のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経る過程は変われども、至る結論は変わらない。ここ昨今の本作シリーズを見ていると感じるところです。それはネガティブな意味では無く、読者はその過程を楽しめば良いと思うのです。その点で、本作はある意味、「男はつらいよ」とかの領域に入り始めているのかもしれません。
ま、至る結論が変わらない、という結論の出し方も早計で、実際、成長物語——それは、主人公たち自身の成長と、この作品で描かれる「グループ」なり「絆」なりの成長と両方——としても、しっかり変わってきているのは感じます。
でもやはり、物語の過程を楽しむところが大きい気もします。
そして今作。三冊を費やしたその過程は、タイトル通り「分裂」した二つの物語が進んでいきます。絡み合うのか平行しているのかを考えつつ、途中その関係性を匂わせる伏線も張りつつ、しっかりカタストロフを伴って帰結させる、例によってSF的な面白さをキャラのインパクトで増幅させるものでした。
終わってみれば、実は決行壮大。それが、全二冊は★3つながら、当シリーズ結論巻たる本作を★4つにしてしまうところに現れています。
このシリーズを楽しく読めている人なら、今作もきっちり、その期待に応えてくれる作品だと思います。 -
Posted by 読むコレ
再読。果たして何度目の再読でしょうか。。
中学生ごろに、タイラーやらオーフェンやらにハマり、しかしいつしか熱も冷め、すっかり忘れてしまっていた所を「やっぱラノベ楽しいわ」と思い出させてくれたのが、本作でした。
本シリーズの楽しいところは、何と言っても時間跳躍による伏線の回収なので、真骨頂はこの先というところなのですが、当然本作単体でも大変素晴らしい作品です。一見、何処にでもありそうなドタバタ学園ものを、一転して一気に未体験のSFにシフトしていく様は何度読んでも驚きで飽きさせません。
作者は只者ではないな、と感じずにはいられない一冊です。