あらすじ
「涼宮ハルヒ? それ誰?」って国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった! どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート!
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何回読んでも面白い。
映画では、長門が頬を染める表情や、長髪のハルヒが別の制服を着て歩いている場面、キョンが自分自身に声を荒らげている場面などなど、印象的だった。
表紙にするくらいなので、朝倉さんの出番がもう少しあっても良かったかも。
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キョン、いやジョン•スミス。
遂に世界の当事者になってしまったか。世界を自分ごととして引き入れる。かっこいいよ、キョン。
長門さんの心境も、エモい。
できる人はますます頼られて自分でいっぱいいっぱいになるという、社会の縮図みたいな現象が起こってる。書き換えた後の世界での長門さんが、感情の起伏とキョンへの淡い思いが垣間見えてキュンキュンしてしまう。
ハルヒの活躍は少し影を潜めて、キョンの成長をまじまじと見届けることができる。自分の進む道は自分で選ぶのだという熱いメッセージがほとばしって感動昂りながら一気読みしたです。
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はっきり言ってハードSFです。これまでの作品を大きな伏線として、このためにあったと言っても言い過ぎではない(流石に言い過ぎか)と思います。しかも映画も良いです。両方を楽しむべきかと。
但し、私がタイムトラベルもの大好きだと言うのを、最後に付け加えておきます。
涼宮ハルヒの消失
当たり前になりつつあった非日常が消える。
ハルヒがいなくなる。
消失はそんな世界改変の話です。
憂鬱から始まるシリーズの中で一二を争うくらい面白いと思っています。
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個人的にはハルヒシリーズの最高傑作。
これまで「憂鬱」「溜息」「退屈」の中で散在していた伏線を見事に回収。
タイムトラベルもの、パラレルワールドもの。
これまであまり描かれなかったキョン自身の葛藤みたいなものをしっかり描いているのが良かった。あとパラレルワールドverの長門がかわいい。
劇場版が面白くて購入
このシリーズの中でも、キーとなる作品です。 以後、キョンが何度も訪れることになる、重要な時空の話です。 個人的に一番好きな巻。
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再読。やはり面白くて一気に読んでしまった。
世界を作り替えたいと思った長門。元の世界が楽しいと言ったキョン。キョンが、ハルヒに自分がジョン・ドゥだと伝えることで世界を変えられること、自分はもうそちら側の人間だと認識するのも印象的。
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おおお。今までの話全部伏線として使ってきたか!時間も行ったり来たりでかなりのSFだった。いつも斜に構えていたキョンが、自分の意志を示したところもなかなか。
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再読しました!さすが、面白いね!そして、キョンくん独特の言い回しも健在。「地球をアイスピックでつついたとしたら、いい感じにカチ割れるんじゃないかってくらいに冷え切った朝」なんて表現、どう生きてたら思いつくのかな。普通の世界で生きてないでしょ。あ、そりゃそうか。
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ハルヒシリーズで最も重要な節、いままでの伏線を回収して素晴らしい山を作った、〝憂鬱〟で長門がわざわざ栞を使って呼び出す理由は?消失?のためだったと思うと長いフリだった、ハルヒとキョンのフラグっていうのは物語の構造上絶対に折れない、となると長門は絶対に報われないのだ、だから長門ファンはより泣ける/ キョンの選択じゃない、長門の選択なんだ、と/ いっけん長門の壮大な告白みたいだけどキョンの選択前に条件が提示されてないからフェアじゃない/ 消失改変世界の長門が部室で書いているのが?涼宮ハルヒの憂鬱?と言う考察/
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ハルヒシリーズのレビューは第1巻(「~憂鬱」)だけにするつもりだったのですが、あまりに面白かったのでもう1本。ちなみにこれが第4巻に相当します。
即ネタバレになるのでストーリーは何も書けませんけど、お見事!と喝采するほかない出来栄えです。既巻からの思いもよらない伏線の回収、ありえない転回、にもかかわらず奇妙なまでに漂うリアリティ、ベタ展開とどんでん返しの巧みな組み合わせ…手に汗握りつつ一気読みしてしまいました。
某サブキャラが俄然存在感を放っている1冊ですが、それでもしっかり見せ場を作るハルヒは、さすがというべきか。
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映画化もされた、長編です。
ライトノベルということを差し引いて、また、これまでの作品でまかれていた種がこまめに拾われています。
とくに、笹の葉ラプソディは読んでおかないと半減するでしょう。
また、アニメでも8週にわたって放送されたエンドレスエイト。
ハルヒとキョンと長門。
三角関係にもなっていないうっすらとした関係性と、そこに朝比奈さんと古泉を含めたSOS団の濃い団結と。
その対比は個人的には大好きです。
これまで自分で押し殺してきた、キョンの気持ち。
読者も想像するに足る想いを自覚して、それを選択することを迫られる。
結局は当の本人には全く言語化されて伝えられることはないのですが、キョンと読者の秘密の箱に納められた、高校生のときにしか現れないようなきらきらした気持ちが、さわやかに伝えられている作品だと思います。
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涼宮ハルヒとの関係が消失。SOS団が存在していない。そんな馬鹿な、何が原因なのか。キョンが活躍する。第三弾まで読んで、ようやく物語の登場人物に馴染んできた時に、主要人物を飛ばす。展開として面白い。
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四作目。
いつも通りの日常だった。もうすぐクリスマス、今年のクリスマスはみんなで鍋でも食べよう!なんて話をしていた。なのに、次に眼を覚ました時、キョンの周りにいつもの日常は無くなっていた。
いつもハルヒの無茶な要求に嫌々ながら付き合っていたキョンですが、いなくなってみて、彼女がいないとつまらないと感じている自分に気づくのです。そしてハルヒに会いたいと。
なぜそうなってしまったのかという理由(原因?)もいいですが、そういうキョンのハルヒへの思いが存分に語られていて、読んでいてとても楽しかったです!一番好きかもしれません。
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タイトル*凉宮ハルヒの消失
作者*谷川 流
出版社*KADAKAWA
「凉宮ハルヒ? それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うこともないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった! どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート!
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ある冬の朝、キョンは学校に行くとなんとハルヒが学校にいなくなってた。それどころか周りのクラスメイト達はハルヒの存在自体を知らないという状況に。いつもの部室に行ったら長門がいて安心したのも束の間、長門もいつもの長門ではない、そして決定的なのは今はかけていないはずの眼鏡をかけている。
キョンは愕然としながらも何かヒントがあるはずだと探し始め、この状況からの脱出を試みることに・・・。
劇場版ともなったこの涼宮ハルヒの消失だが、読んだ当初はいつもの明るい感じがなく、どちらかというとシリアスな内容だったためあまり好きではなかったが、改めて劇場版を見たり読み返してみるととても感動した。今では好きな話の1でもある
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主人公キョンの前から、"これまで"のハルヒや長門達がまさに消失してしまうという、ど直球SF。キョンの一人語りは相変わらずだけど、ドタバタ感は少なく全体的に緊張感を持った展開を楽しめました。
一番非常識なはずのハルヒが一番"普通"の人かもしれない、と逆説的に感じられるのは、この作者ならではの味だなと思います。
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シリーズ4作目。劇場版アニメ視聴済み。
アニメのクオリティが高かったことを再確認。いい映画でした。
ただ、やっぱり原作からストーリーはとても面白い。
SF小説として、十分に評価されるべき良作。
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映像だったらもっと盛り上がったと思う。筒井康隆が褒めていたので読んだ。
自己言及的に時間を行き来することで世界に特異点のような未来に影響を及ぼす存在が世界に内包されるのは、松岡正剛が1348夜リスク論のルーマンで論じているコンティンジェンシーに通じてて面白いと思う。
門の前で何が起きたか(この本の後で何をしにいくか)を直接は書いてないのが無駄に消化不良になってないか。
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ハルヒシリーズの最高傑作との呼び声が高い作品。突然のハルヒの消失、そして世界改変、その謎を探るというミステリー仕立てでぐいぐいと読ませる。しかし、劇場版アニメがより一層切なく心に残る。原作を読むと、劇場版の良さがよく分かった。
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面白かった。SOS団との繋がりが消え失せた世界であっても、キョンと彼女の接点だけは消さなかったってのは消したくなかったからかなとか邪推してしまう。長門は可愛かったけど、だけどもそうじゃ無いんだよ。キョンの困惑と葛藤も良かった。あと緊急脱出プログラムが起動してからの流れも驚かされた。コレは続きを読むのが楽しみでならない
Posted by ブクログ
谷川流の"涼宮ハルヒ"シリーズの第4巻です。2010年に劇場版アニメとして公開されました。本シリーズの面白さとか醍醐味が一番いい形で凝縮されていて、一番好きな作品です。これを読んで長門が"俺の嫁"になった人が、全国にどれだけいたことか。それぐらい長門がかわいいです。しかし、ただのキャラ萌えだけの作品にならず、今までの伏線を回収しつつ、きっちりとSFしてるのが素晴らしいです。このバランスがアニメ化した時にも活きています。ラストの切なさも素敵。映画の出来も素晴らしいので観たことない人は、観たほうが良いですよ。
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シリーズ第4弾。
クリスマスの直前に、キョンが不思議な出来事に巻き込まれるところから、物語が始まります。4月以降SOS団のいろいろな活動を通じて、メンバーの心が、少しずつだけど確実に変化してきたことが、今回のストーリーを導いています。
後半は次回以降の伏線構築のためのストーリーで、あまりすっきりした読後感が得られなかったのが少し残念です。後の展開でうまく処理されることを期待したいところ。
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全体としてはかなり満足。表紙(不敵な笑みを浮かべた委員長オマケにしっかりナイフを握っていらっしゃいます)の期待を裏切られずに済んだし。タイムトラベルのテーマがうまく生きているような気がするし。消失長門は反則的までに可愛いし。消失長門にはおそらく二度と会えないだろうという感慨が彼女の価値をさらに高めているような気がする。
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朝倉さん復活か!!と表紙を見て思ったけどそんなことはなくスポット的出演。とはいえ朝倉さんが今一度出てきて欲しいキャラだったので個人的には大満足。
あまりにも時間軸の移動が多すぎて読んでる最中このキョンはどの時間軸でどのように立ち振る舞えば帳尻が合うのかどうか混乱した笑
長門可愛らしさが段々と出てきて魅力的過ぎる。
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面白かった!
アニメで見てはいたものの、長門が犯人という部分の盛り上がりは変わらず楽しめた。
キョンもうめちゃくちゃハルヒのこと好きじゃんとなりました。
Posted by ブクログ
今回は割とオーソドックスなタイムリープ物かな。
ハルヒあんまり関係ないので、何となく外伝みたいな感じがしなくもない。
まあ、この手の話にはありがちなんだけど、
結局、いくら頑張ってもたどり着くのはそこなんだよねとか。
落としどころに落ちてない感じが何とも言えない感じでした。
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クリスマスパーティーを開く事になった。
それだけのはずなのに、なぜか、世界が違う。
題名人物は、ほぼ最初と最後だけ。
それ以外は、主人公がひたすらに頑張ると言う状態。
奇妙で、何だかしっくりこない世界でしたが
ごく普通の読みものになっていました。
これはこれでよいかと思われます。
しかし、交差すべき次元と言うか時間と言うか。
今ならまだ大丈夫ですが、これがさらに交差してくると
ついていけるような、ついていけないような?
ごく普通の人、が代名詞のはずなのに…w
Posted by ブクログ
いつも通りの日々をすごしていた、SOS団の面々。
ある日、いつも通り目覚め、学校についたキョンを待っていたのは、涼宮ハルヒのいない世界で、という話。
10年ぶりに再読しました。
この本が出た時は表紙のキャラは完全に新キャラだと思ってましたよ。
朝倉とか、一巻でちょい出てた長門の引き立て役で、本作でも、脇役とは言わないですが、
表紙を飾るほど活躍もしないと思うんですけどね。
アニメだの同人誌だの出た今となっては、まぁメインキャラと言えるんでしょうが。
内容はそこそこ面白かったです。伏線を残しての終わりですが。
あと、見てないですが、映画の原作は本作だそうですね。
Posted by ブクログ
今回は、朝目覚めたらキョンの周りの世界がガラリと変わっていて。
SOS団はなくなり、ハルヒは北高じゃない学校に通っていて、古泉とかれの所属する9組はそれごと共学になった私立高校に移っていた。
SOS団もなく、ハルヒのワガママに振り回される事もなく。
キョンにとって穏やかな日々かと思いきや、何かが物足りない。
今まであったことが、存在しなかった事にされていて、ハルヒが乗っ取った文芸部部室にも眼鏡をかけ、文学少女となった長門一人しかいない。
天使のような上級生、朝比奈さんには近づいて行ったら不審者扱いされて避けられる始末。
いったいこれはどうなってしまったんだ……と頭を抱えるキョンだったけれど、キョンの知っている部室と今の部室の違いが一つ。
大きな旧式のPC。
そこを立ち上げると今の長門ではない長門からのメッセージ。
「三日後までに鍵を集めろ」
鍵って何だ?? と混乱するキョンだったが……
という話でした。
えーっと、今までハルヒの話自体が面白くない! 面白くない! って思い続けていたんですけど。
今回初めてちょっとだけ面白いと思ったかも……。
多分それは、キョンが初めて自分の運命を受け入れて、自分から能動的に動いた事が大きいんだろうなー……と。
すなわち、ハルヒもSOS団もない世界もつまらないって思ったからなんだろうなー……と思います。
そうか、私はキョンのこのグチグチ具合が嫌いだったのか!! という感じでした。
まあでも、キョンがこの世界の方が楽しいって自覚したところで、ハルヒがめちゃくちゃなことには変わりないし。
周りにいる人間が、大変な事になっていることには変わりないので、やっぱりそこまでキョンは前向きには変わらないのかな……って思うんですけど、それでもちょっとした進歩??
やぱり主人公が自分の運命を楽しんでいない小説は楽しくないですよね。