荒木飛呂彦のレビュー一覧
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ネタバレDIOの本体とルーシーの持ってきたDIOの首が合体したのは、1部のセルフオマージュ。
SBRではこれまで、自らのパロディを散々してきたのだから、これは読む前に想像できたはずなのに・・・くやしい。
荒木先生の描く絵はどんどん丁寧、綺麗に。
それとは相反する形でジョジョの奇妙な冒険史上最も”男くさい”ものだったのかもしれない。
そういう意味では、出番自体は少ないけれど印象的だったキャラクターのリンゴゥは象徴的な存在と言える。
主人公、ジョニィ・ジョースター。
試合には負けるし、勝負にも負ける。
だがしかし、これは「再生の物語」でした。
再生。マイナスからゼロへ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読時登録。SBRレースの結末に戦闘を絡めることで最後まで魅力を保っている。その上で、スピード感溢れる馬上の戦闘がSBRらしさがあってよかった。
戦闘の結末に納得が行かない人もいるだろうし、私も初読では大統領戦が良かっただけに少し物足りない印象を受けた。ただ、スティールの言うように「遺体がどちらを選ぶのか」、という観点から見てみると見方が少し変わった。戦闘ではなるほど勝利したかもしれないが、その後の結末は。何より遺体に選ばれたのはどちらでもなく、その資格があったのは。ロックしたあの人なんじゃないか。そういうことだと捉えた途端、この結末でも良かったと思う。
わざわざ作者コメントで「遺体」を手にす -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読時登録。ディオの敗北で戦闘の大きな流れが一旦終わったからとはいえ、ここまで重要な人物であったホットパンツを能力進化の実験台程度の役目で終わらせてしまうのは勿体無い気がしてならない。どうせならディオが優勢になる以前に散った方がよかったのではないだろうか。
大統領の能力がわかりにくいとよく言われるが、荒木先生の作風として、「初登場時の不気味さ」を重視するために実際の能力との関係性がわかりにくい表現でもやるという所があるのではないかと思う。わかりにくいのはその影響であって、ラブトレインの能力の基本は吉良だけが残り害悪は他のどこかへ移るということだけだろう。この能力は大統領の思想にぴったりはまって -
Posted by ブクログ
再読時登録。この巻のほとんどはDio&HPのコンビが大統領に立ち向かうということ。HPはともかく、今までディオに関しては常に敵側として描写されていたが、大統領に対して立ち向かうものとして味方側として描写している。このことは能力が複雑な大統領のスタンドをもう一度「戦闘」におけるD4Cの動向を理解することが出来るような配慮ともなっているように思える。
大統領のスタンドD4Cの説明文には「お金持ちにはなれない。」という文があり、これが良い味を出している。しかし、巻題にまでした理由は一体なんであろうか。
ジョニィとジャイロのこれから最後の戦いに向かう覚悟のシーンも魅力的であるが、今巻はどれかというと次