荒木飛呂彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画のおもしろさを把握するために分析する。
その結果が、
偏熱狂的な見方になり、
異常な奥行き感をもつ感想になる。
荒木節のコメントや見方が本当におもしろい。
紹介されている映画はどれもおもしろそうに見える。
ただ観てみてしまうとそんなことないのかもしれない。
やはり見えないからこその怖さと同じか。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●よいサスペンス、五つの条件(P.13-16)
1.謎
2.主人公に感情移入できること
3.設定描写の妙
4.ファンタジー性
5.泣ける
○この「勝てばよかろうなのだ!」ではない男の世界が泣けるんです。
(P.55)
○この人たちは転落していくために生きているのかな(P.112)
○CGなのに「体重を感じられる映像」にも唸りました。(P.159)
●タイタニック
この映画でもっとも秀逸なのは、
観ていて自分も実際に沈んでいく感覚に陥るところではないでしょうか。
まず、おばあさんの語りで現在から過去に誘い、
ディカプリオが乗り込むシーンを描いて、乗船した感覚を共有する。
そして看板の様子やパーティー・シーンなどを映し、
臨場感を盛り上げます。
さらに船室、船底、エンジンルームを細かくみせて、
見るものに船の全体像が把握できるようにします。
そして船首でディカプリオがケイト・ウインスレットを支え、
飛んでいるような気持ちにさせてくれるあの名シーン。
それらによって、僕らはタイタニック号で
実際に航海しているな気分になるのです。(P.164-165) -
Posted by ブクログ
無料試し読みを見てみたら面白かったので、勢いで購入。
面白いものを作る人が、どんな作品を『面白い』と感じるのか、ということがたっぷりわかる本です。
『何か映画が見たいけど、特に指針がない』というときにすごく役に立ちそう。
映画が見たくなります。
映画の話をしているはずなのに、ジョジョのキャラクターのことを話されているような気持ちになる不思議。
ずっとわからなかった部分、もやもやしていた部分が、映画について話されている文章を通して『ああ、そういうことを伝えたかったのか』となんとなく掴めた、ような気になりました。
しかし、『男の世界』ってやつは、私にはどうにも、頭でわかっても心では理解できない類のもののようです。 -
Posted by ブクログ
漫画家 荒木先生が映画をどのような観点で見て、その上で、自身の漫画にどう活かしているかがわかる本。
先生は、面白い作品とは何だ?というところから、考えを始めています。
「まず気がついたのは、好きだとか嫌いだとか、流行っているとか流行っていない、あるいは世間から受け入れられているだとか評価されていないだとか、そういった要素と『面白い』とは関係ない、ということです。『面白い』ものには、そうした時代の価値観には左右されない、不変の法則があるに違いないと考察しました。」(p.12)
そして、面白さにはサスペンスが必要だとも述べています。
「この『人間心理を計算して、ドキドキさせるべく、ひとつひとつの要素を積み上げる作業』こそ、サスペンスの真髄といってもいい」(p.19)
本書を読んでいると、先生がいかに計算して漫画を描いているかがわかってきます。
読み終えた後、今までより「ジョジョ」を楽しめるのではないでしょうか?!