L・M・モンゴメリのレビュー一覧
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新潮文庫の赤毛のアンシリーズを母が持っていて小さい頃から家にあったのに、字が小さすぎるのとフォントが昭和っぽい明朝体のためになかなか読みきれず、悔しい思いをしていたところ、この可愛い新装版を見て今度こそ読んでみようと手に取った本作。
村岡花子さんのお孫さん姉妹が翻訳を編集されたこともあり、とても読みやすかったです。
アンの豊かな感性とグリン・ゲイブルスの美しい自然描写が、噂に聞いて想像していたよりも見事で、それだけで心が満たされた気になりました。
話の緩急ももちろん面白く、せっかく実家に続きがあるので今度こそ新潮文庫の村岡花子さん完訳に挑戦してみます。 -
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男の子と間違われてグリーン・ゲイブルズに引き取られたアン・シャーリー。その奔放な性格や空想に、周囲の人は魅入られていく。
名著「赤毛のアン」 を初めて読みました。 中村佐喜子さん訳です。
とにかくアンの空想や、アヴォンリーの季節の風景の描写が素晴らしくてとても素敵な読書体験でした。名著といわれるのなるほどという感じです。アンのまっすぐな性格や豊かな空想力は、大人になったら沁みてきますね。しかし今だとADHDとかに分類されてしまうのでしょうか。ギルバートとのツンデレな恋もよかったです。
昔見ていたアニメの場面がごく断片的に記憶に残っていて、それがつながっていくのも面白い体験でした。アニメもまた -
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村岡花子 訳 お孫さん姉妹が翻訳編集している。
講談社から2022年に出た装丁が素敵。美しい本。
第一章 レイチェル・リンド夫人の驚き
第二章 マシュウ・クスバートの驚き
第三章 マリラ・クスバートの驚き
アン・シャーリーとの出会い初日、冒頭からここまで読んだだけで、さすが名作、、、あっという間に世界観の虜です。懐かしい気持ち。
第四章 グリン・ゲイブルスの朝
第五章 アンの身の上
第六章 マリラの決心
第七章 アンのお祈り
第八章 アンの教育
アンがグリン・ゲイブルスへ来て二日目の朝から翌日。ここからAnne of Green Gablesがはじまる。もうこの時点でマリラが大好き。ア -
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子どもの頃から、夢中になって繰り返し読んだ赤毛のアン。
関連本はもちろん、TVドラマや映画も全て読んで観て来たけれど、
この本はすごい。詩や小説からの引用がこんなにも沢山アンの物語の中に仕込まれていたなんて!
小説が書かれた当時の国の情勢、文化、宗教、流行の知識と理解がなければ
この翻訳は成り立たない。
これほどまでに完璧な翻訳をするのに、どれだけの時間と苦労が必要だったのだろう。
こうして出来上がった新しい赤毛のアンから浮かび上がって来たのは、知性と愛情とユーモアが溢れ出るような
大人のための小説でした。
この本を読むことができて幸せです。 -
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ネタバレギルバートのプロポーズを断ったアン。この下巻は生まれ故郷に赴いて、自分の原点を発見したり他の人々の結婚などを見ていながらアンの内面の成長といった内容。ついに理想の王子様、ロイに巡り会うアン。ギルバートにも恋人ができたらしいと右沢を聞き、ダイアナが結婚したり、短期講師として赴任した先の場所で母親に阻まれて結婚できなかった恋人達に出会い、さらには通りすがりのような男性にまでプロポーズされる。ロイにプロポーズされた瞬間、自分が愛していたのはギルバートだと気づくアン。アヴォンリーの人々はアンとギルバートが結婚するのだと決めつけていたが、アンは「決めつけられた結婚」が嫌だったのかもしれないし、婚約や結婚
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ネタバレ赤毛のアンシリーズの新訳、2作品目。一番最初のシリーズはよく読まれているが、次からがあまりという話をよく聞く。17歳になって、アヴォンリーの小学校の教師となったアン。そしてアヴォンリー村を良くしていくために改善協会を設立する。この頃の17歳は教壇に立ち、村の為に働くのかと思っていたけれど、合間合間には美しい自然の中を散策したり、高名な作家の来訪にはしゃいだりしている。大人と少女の顔をうまく書き分けられている。気になるのが、新しく引き取った双子の淑女のような妹に比べて、ディヴィーはヤンチャを通り越している。妹を閉じ込めておいて知らぬふりで捜索を笑いながら見ていたり、保存食に平気で手をつけて食べ尽