坂爪真吾のレビュー一覧
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【目次】
はじめに
第一章 「JKリフレ」という駆け引きの世界
1「いくらで」「どこまで」やるかは,私が決める
2「少女」と「大人」の狭間にある金脈
3 JKリフレ嬢の実態
4「楽屋」に集う彼女たち
コラム:子ども・若者支援と性風俗
第二章「風俗嬢」はこうして生まれる
1 生活保護はデリヘルに勝てない?
2 家族から逃れるために
3「寮完備」「即日入居可能」に惹かれる理由
4 昼の仕事からこぼれおちる
5 働くから病むのか? 病んだから働くのか?
6 すべてを解決してくれる仕事
コラム:風テラス相談員で得た気付きと変化
コラム:地域福祉との差異
第三章 デリヘルの居心地がよい理由
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購入済み
将来のパートナーに出会えないまま齢を重ねている自分には、かなり重い内容でした。しかし、自分の性生活観を見つめ直すうえで示唆に富むものです。何度も読み返して行動の指針を作っていきたいと思います。
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東京大学の上野千鶴子さんのゼミに在先した卒業生が、ゼミで何を学び社会にどんな貢献をしてきたか(していくのか)をのびのびと語った一冊。情報の消費者ではなく、生産者になりなさいとの指導を受けてきた6名のゼミでの経験談やアカデミックな学び、気づきなど知ることができる。
『情報生産者になる』という書籍を上野千鶴子さんが出版しており、その姉妹本という位置付け。これを読んだだけでは情報生産者になれるわけではない。本書で語られる体験に近いものを、自ら経験することが近道なのだろう。問いを立て、その問いへの仮説を構築し、検証していくようなのだが、上野千鶴子さんのように厳しく論理の展開を推し進めてくれるような仕組 -
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●最近は貧困と風俗関係の本をよく読むが、かなり読み応えのある一冊。
●風俗と聞くと反射的にダメだとなる人もいるが、人類とは切っても切れない職業。しかし、風俗店で働くことの出来る人はまだ選ばれた人だからましという冷たい事実。
●ほんとは風俗がセーフティーネットにならずに済むようになればいいけれど、世の中綺麗事だけじゃやっていけない…見ないようにしているのか、単に見ないのか、こういう本でも読まない限り知らない世界
●丹念に取材をしている真摯さが見える。
●最貧困女子を読んだ時もそうだけど、とにかく生きようともがいている人がこれだけいるわけだから、もっと支援のメニューやら方法が広がってほしいと切に思 -
Posted by ブクログ
この本は、不倫を「発生を防ぐべき社会問題」として捉え、不倫を予防するための処方箋を提案するというコンセプトを掲げる。他の同じテーマの本と共通する内容として、不倫自体は防げない、なくならないものだということ、そしてその端緒である厳格な一夫一婦制自体が、人類の歴史において定着したのはごく最近であり、それ自体が抑圧だとする向きもあるということが書かれていた。様々な時代や社会において婚外セックスがどのように捉えられてきたかを列挙したうえで、家庭を壊さない婚外セックス、婚外セックスを前提とした夫婦関係、またポリアモリーの在り方を例に、丁寧な考察を重ねる。最終的に、「現行の夫婦関係を維持するために行うポジ
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あとがきを読むと、著者自身、ネット上で様々な嫌がらせ・誹謗中傷にあい、裁判に訴えて損害賠償を勝ち取っているという。そんな経歴を踏まえて本書を読むと、かなり辛辣な書きぶりもなるほどと納得できる。怒りが麻薬に似ていて、「もっと怒りたい!」と怒る対象を探し回ってしまう等という一見意味不明な行動も、実際にありそうな話である。
ある程度ツイッターに親しんでいると、確かに「いや、この人達、毎日毎日ホントによくやるな〜」と感心してしまうような依存症的アカウントに出くわすものだが、中でも本書で取り上げられている類型の一団はその攻撃性において際立つものがあるのは確かで、「医療につなげるしかない」との本書の最終提