坂爪真吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ性風俗の「生活困窮者のセーフティネット」という側面を捉えたルポルタージュ。特殊性風俗とそこで働く女性達の実態・問題点を分かりやすく解説している。文章も論理的で読みやすい。
性風俗をいくら否認しても撲滅することはできない。黙認することも内情が不透明化する危険性を孕む。かといって法律的・社会的に公認することもできない。
社会の一部として容認しうまく付き合っていくこと。すなわち、福祉や社会と繋ぎ風俗に関わる当事者の不幸を減らすことを目標にすべきであるという主張には説得力があるように感じた。
興味があるなら手に取ってみて損はしない一冊。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「テクノロジーの進歩」「人口減少」という確約された未来を前提に、性にまつわる社会問題に取り組む著者の集大成。
‐‐年表‐‐
2019年‐「パパ活女子大生」がキャンパスに溢れかえる
2020年‐単身の高齢女性が「ジジ活」を始める
・40歳の壁の突破
・「閉経女子」が過半数を突破
2021年‐「アダルトコンテンツ難民」の高齢者が街をさまよう
・決済難民に陥る高齢者が続出
・ヌードローンの魔の手にかかる融資難民が増加
2024年‐未成年の「フェイクポルノ」がネットで拡散される
2025年‐セックスレスの夫婦がマジョリティになる
・女性向け風俗店の増加
2027年‐女性嫌悪VS男性嫌悪の戦争が泥沼化
2028年‐緊急避妊ピルが薬局で買えるようになる
2029年‐同意のないセックスが犯罪になる
2030年‐地方都市からデリヘルが消える
・デリヘルが成り立つ人口規模は約8万人
2031年‐Vtubaerが全国の学校で性教育の授業を行う
・バーチャル花魁 由宇霧=顔出しのない生身の人間だからこそ伝えられるリアル
2032年‐障がい者、高齢者のセックスをテクノロジーが補完する
2033年‐県庁所在地の沖縄化が進む
2034年‐VR風俗がキャズムを超える
2035年‐選択的夫婦別姓が認められる
2036年‐「無料風俗店」「無料ラブホ」が登場。日々の性行為のデータが吸い上げられる
・2017年ノルウェー国営放送局が「普通のセックス」を放送。ポルノを「教科書」にしている現状に対する問題提起
・データを制した企業がビジネスを制する時代→無料ラブホ(データ収集が目的)
2038年‐同性婚が認められる。同性カップルも特別養子縁組が可能に
2040年‐自動化・無盡かの果てに、セックスの「再魔術化」が起こる
・ハンドル操作から解放された私たちが、車内ですることは
・サービスの提供場所そのものに
2043年‐AVがシンギュラリティを突破する
2045年‐「ロボットデリヘル嬢」が街を闊歩する
2050年‐不倫という概念が無くなる
・自家用車の稼働率は5%=過剰所有
日本人の平均性行為回数は1~4回/月
→月の85%以上は「空車」状態=過剰所有
→シェアリングエコノミーの視点では大きなビジネスチャンス -
Posted by ブクログ
こういう、男子が自らの性のことを真面目に肯定的に考えたり、性的なことに関して社会のなかや人とのかかわりについて考えることって大切だと思う。そういう意味では、わりと意欲的でエポックメイキングな一冊だと思うけれど、読んでいると何となく違和感が。
それは、過去は現代とは違ってうまく回っていたというような言質となる例が典型すぎて、本の主張への納得感が揺らぐ。それ以外の場合もあっただろうにと思うんだけどな。それから、「恋人は、社会への貢献度に応じて支払われる『ボーナス』である」(p.116)といった見出しに対して感じるのかな。
それと社会で生きていくうえでのスキル的なとらえ方をしているような感じも気になった。性ってもっと個人的なもの、二人の間のものであっていいと思うんだけど……。だけど、社会で良質なコンセンサスを築くにはこういう主張も必要なんでしょうね。