坂爪真吾のレビュー一覧

  • 未来のセックス年表 2019-2050年
    日本人の性行動がどう変わるか。人口構成の変化(少子高齢化)と無縁ではいられない。

    パパ活、ジジ活はうなづける。
  • 未来のセックス年表 2019-2050年
    <目次>
    第1部 日本人の性 未来予測カレンダー
    第2部 テクノロジーを変えるセックスの未来

    <内容>
    第1部が数年刻みで、セックスを中心に未来予測。第2部が松原仁、藤井直敬との対談からなる。
    基本的に、セクサロイドやVRなどの技術により、男女がまぐわい合うことなくセックスが成立する、などの予測や...続きを読む
  • 「身体を売る彼女たち」の事情 ──自立と依存の性風俗
    JKリフレ、デリヘルなど生産業が貧困女性の受け皿になってしまっている日本の社会問題を支援組織側から赤裸々にまとめた内容。重たいし、暗い話題。知っておくのは何かの役にたつかもしれない。この著者の本は見つけたら買ってしまう。
  • はじめての不倫学~「社会問題」として考える~
    不倫の学問。
    メモしておきたいのは、
    ・性欲と性交欲は別物。そのため、不倫をしている人には「セルフプレジャー(マスターベーション)」では代替できない
    ・一夫一婦制は、ほかの制度に比べてうまくいっているだけで、人類にとって最適ではない。複数の人を好き(ポリアモリー(複数恋愛))になるのは生物として自然...続きを読む
  • 孤独とセックス
    タイトルだけだと多分読まない本だが、新聞書評に惹かれて読んでみた。個人の体験だけでは社会学にはならないが、なかなか的を射た内容で興味深い論考だった。最後半(241頁)「孤独こそが、社会性を育む」を読むだけでもこの本の価値があると思う。著者とは一世代半ぐらい違うが、田舎の高校生の閉塞感がすごく共感でき...続きを読む
  • セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う
    考えてみるといつの間にか加齢しているわけだから、高齢者=性に関して達観しているは浅薄な考えといえる。パターンとして妻が痛くなったので夫婦生活は無しにしましょうでセックスレス化が多い気がする。
    本書で一番好きなのは作者のあとがき。ドラクエ風の作戦でいえば「ねんきんだいじに」とかではなく「じたばたしよう...続きを読む
  • セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う
    「高齢者」も「障がい者」も「普通の人」である。

    高齢者にだって性的欲求はある。
    ただ、生物学的に欲求が減少したり、性的な行為をすることが難しくなるだけ。

    それを理解している人はまだ少なく、だからこそ「高齢者」の性生活に支障をきたす場合が多い。
  • セックスと障害者
    ホワイトハンズという障がい者への性的介助サービスを行う団体の代表である著者が、障がい者と性の問題について様々な角度から実態と問題点を書いた一冊。

    障がい者の性について、教育・犯罪・家族・マイノリティー・歴史・恋愛・結婚など様々な視点から書かれており、非常に勉強になりました。
    そのなかでも障がい者の...続きを読む
  • 性風俗のいびつな現場
    妊婦・母乳専門店に地雷専門店、そして熟女専門店。
    この特殊な「専門店」。
    そういった需要があることにも驚いた。
    男性の欲望はあまりに単純で、細分化されすぎていてめまいがする。
    供給もまた同じようにあり、その供給者の多くが根深い問題を抱えている。

    性風俗、というと多くの人は蔑みの目を向けるだろう。
    ...続きを読む
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    東大在学中に上野ゼミに所属し、そこで研究の方法や議論の仕方を学んだ著者が性風俗産業を研究したところから、誰もが安全に性サービスを受けられる「性の公共」を求めて障害者へのサービスを行う「ホワイトハンズ」を作り上げる中で我が国の問題点を掘り下げた本。
  • 性風俗のいびつな現場
    対象となった性風俗従事者と我々の生活がそうとう離れているため、実感としてピンとこないところがある。
    でも、実際に性風俗店にいってみれば、相手のなかには、そのような辛い生活を強いられている人もいるだろう。
    風俗産業が福祉の最後の砦になっていることが社会悪として認めることも駆除すべきことでもない、中庸な...続きを読む
  • 性風俗のいびつな現場
    タイトルに興味を持ったので購入してみた。

    内容は、デリヘルを起業した障害者、妊婦。母乳専門店、激安店、地雷専門店、熟女専門店というデリヘルでもどちらかというと美人高級店とは対照的な立ち位置にある店舗の実態現場レポートと、そこに働く女性たちを救うには行政側の福祉との関わり合いが必要であるという筆者の...続きを読む
  • セックスと障害者
    これはやはり先生の専門に近いので意欲的でよみごたえがある。なるほどそうなっているのか、いろいろ難しいな、みたいな。
  • 性風俗のいびつな現場
    性風俗のリアルを描き、その現状分析、問題・課題の抽出、さらに解決策の提案まで行うという意欲作。

    ・新しい視点の提供
    風俗は粋な文化、
    風俗は夜のライフワークバランスをとるためのツール、
    社会のグレーな部分を吸収してくれる社会的装置、
    風俗は貧乏な女性たちにとってこそ必要、
    支援としての性風俗、労働...続きを読む
  • 性風俗のいびつな現場
    正直読む前は、単にいろんな風俗店の紹介本だろうと思っていたが、違った。風俗と福祉、社会をつなぐためにどうしたらいいのか著者の問題意識を感じされる本。
    最後のクイズの答えは何だろうか。
    おそらく〇〇〇の三文字ではないか。なぜなら若い女性だけではないからだ。
  • 性風俗のいびつな現場
    読みたかった本。前半は確かに現場ルポの体裁をとっていますが、後半は12年の歳月を経た斬新な提言の書です。あらてめて、メディアによる偏見の産物や私的な思い込みに惑わされないようにしなければと思いました。
  • はじめての不倫学~「社会問題」として考える~
    不倫を一種のウイルスにたとえて、それを予防し回避するための「ワクチン」や「処方箋」を提示することを試みる。

    「不倫は防げない」という現実から目を背けることなく、現実的に可能な解決を探っていく。
    結論としては、次善の策として、 婚外性交渉を社会的に条件付きで受容し、不倫によるリスクを低減させることを...続きを読む
  • はじめての不倫学~「社会問題」として考える~
    私は坂爪さんが目をつけるテーマが結構好きなので、今回もふむふむと楽しく読み進めた。書いてある内容も興味深く、不倫というより「多様な愛の形」を紹介している書籍。不倫のあれこれに限らず、交際クラブやポリアモリー(複数愛者)など、守備範囲は広めなので、新書にしては300p弱と、ややボリュームは多かった。
    ...続きを読む
  • 性風俗のいびつな現場
    丁寧に風俗の現場にあたり調査研究し、非常に上手い文章と構成力で描かれた良書。本書内にあるようにこれまで風俗は「ネタ」としてサブカル領域において、人々の好奇心を刺激するものとして扱われてきた傾向が強いが、本書は調査研究分析を行うだけでなくソーシャルワークと風俗を繋げる実践活動を行い、それを書いている。...続きを読む
  • はじめての不倫学~「社会問題」として考える~
    不倫を学問としてとらえるこの本は、今の自分には現実的でないとしても、読み物としては手応えがあった。
    これこそ日常から一時的に離れる読書の醍醐味で、正月休みの時間の使い方としては、有意義であった。
    これからを生きる人間として、知っておいて損はない分野のことだと思う。