坂爪真吾のレビュー一覧
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確かに尋常ではない。著者の性の公共化に関する熱意が、である。
著者は一般社団法人ホワイトハンズの代表である。この組織は、障害者への射精介護などを行っている組織だ。河合香織著「セックスボランティア」を読んだ直後に読んだため、実際に活動されている方の取り組みを知って驚いた。というか、このような活動を知らなかった自分を恥じた。
今の日本では、風俗やAVなどが流通しているにもかかわらず、警察は取り締まらないが、障害者への射精介護という、社会的に意義のある取り組みには前例がないとして真っ向から否定する。だからいまだにNPO法人の認証は得ていないらしい。
警察や行政とのやりあいやネットが炎上してしま -
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いやはや、まさしく尋常ならざる情熱でした。
友人が「最も尊敬する人のひとり」に挙げた実兄の著書。
友人やマスコミを通して著者の活動については
なんとなく知ってはいましたが、
正直穿った見方をしていたかもしれません。
「障害者の性」
未だどこかタブーのニュアンスがありますが、
著書はこれを介護サービスとする非営利団体を立ち上げます。
その背景、創業に際してのエピソード満載の本書、
単に東大の社会学者が机上の空論をふるっているのではなく
泥臭く行動した実践にもとづく内容で読みやすいです。
ところどころ攻撃的で、少し偏った主張かなぁと
思うところもあったのですが、
その熱さ故かもしれません。 -
Posted by ブクログ
あとがきで「10年後も飲み継がれる古典となることを目指して書いた」あったが、発行から10年経った今読むと違和感のある部分も。特にセックスパートナー以外のガールフレンドをつくることを推奨していたが、「言葉でセックスする関係」と定義しており、女性としては直感的に気持ちの悪さを感じてしまった。性別は超越できると考えるが、これは筆者との価値観の違いなのか、はたまた男女の考え方の違いなのか。
一方で、男女関係は特別なものでなく社会的ネットワークのその先にある、という主張は真理なのではないだろうか。
裸を見せ合うほどの濃密な関係となる男女関係は、自分と他者の関係の究極であり、恋愛のハウツー本やテクニックの -
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ネタバレp86「私はデートの際にあまりにも高そうなピアスやネックレス洋服は着ていかないようにしています仮にバーキンを持っていたとしてデートには持っていかない。そういう女性は男性からみて応援したくない。」
▶︎このような生き方、このような女性になりたくない。自分のお金は自分で稼ごう。
p112「不真面目な既婚者がパパ活をするのではない。真面目な既婚者だからこそ、パパ活をするのだ。」▶︎正直意味不明
(パパ側が「オショックスの壁」にぶち当たっている事実は面白い)
信頼関係をつくる過程では、楽しいことばかりが起こるわけではない。
▶︎これはそう。恋愛関係でも、友人関係でも、仕事関係でも、意識する必要があ -
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<目次>
第1章 自分を傷つけずに働ける場所
第2章 時計と窓のない世界
第3章 私を支えてくれる人
第4章 誰もが「脱がずに生きる」ことのできる社会とは
<内容>
性風俗で働く女性のための生活・法律相談事業「風テラス」1を開設した著者の、風俗関係者の様子を世に知らしめる本の一つ。今回は「その後」にスポットを当てるが、インタビューに答えた女性はいずれも風俗世界を抜け出れた人物。なので悲惨さがあまり伝わらない。無論その過程ではいろいろと泥を被ったのだろうが、さらっと書かれている。何時の時代にも合った風俗だが、現在も世の中からドロップアウトした女性の受け皿になってしまっていることが問題。 -
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<目次>
略
<内容>
ドラマチック編だが、虫と言うよりも「虫屋」の人たちのドラマチックな生き様にスポットか?虫はともかく種類が多すぎ、亜種もたくさんいるようで、その一方研究者は少なく、アマチュアの活躍に今も昔も依存しているようである(日本の場合)。虫たちは、食べ物などから生息域が限られ、そこを人類が痛めつけている一方、日本は変に「絶滅危惧種」を定め、捕獲を禁じている結果、研究が進まず、無駄に絶滅を進めているようだ。
よく著者を見たら、障害者の性補助や風俗店に勤める人たちへの「性テラス」など、NPO活動をしている人ではないか…。趣味が高じて、なんですね! -
Posted by ブクログ
言葉の定義や分類が非常にシンプルでわかりやすく、文章も中学生が読んでも理解できるようなものである。
著者のことはよく知らないし、参考図書•文献の記載がないので説明の根拠や背景は不明だが、内容もうなづけることが多い。正義の4段階というのは初めて聞いたが、自分の経験上では本当にその通りだと思う。
ツイッターにおいて炎上や争い、闇落ちを避けるための処世術は具体的でわかりやすい。
特に
ミュートしろ。
は
シンプルだが有効なアドバイスである。
とは言えそれが難しいのだが。
いまや一大エンタメ領域になってしまっているその場所は、個人の努力だけでは遠ざけにくい。
ツイッターの最大の難点は対話ができない -
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保育所の現実として、この様な家庭事情の方も多く入って来られる。その方々の内情をざっくり知るには良い本。
育児の大変さはみなと同じと思う。結婚しているからとか、母子家庭だからとか言う事はあまり関係がない。仮に結婚して旦那さんがいたとしても子供が泣き止まない、旦那が何も面倒みてくれないとなると結局自分が子供を見ながらご飯作ることになる。そうなった場合イライラする。でも母子家庭であればもともと旦那はいないからイライラしない。期待する相手、求める相手がそもそもいないので。
仮に男性と結婚したら、今まで貰えていた手当も貰えなくなり、医療費も上がる、デメリットしかないと思う。
幼稚園・保育園の時期から