坂爪真吾のレビュー一覧

  • 性風俗のいびつな現場

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    セーフティーネットとして激安やニッチな風俗店を容認するという事を分かりやすく展開。上辺だけの話でなくしかるべく対象に合わせて進めているので現実的である。無くなりはしない業界だがVRとか進化した場合取り分が減るからセーフティーネットとしての機能に若干不安が残る。
    本筋からズレるがおかあさんのオーナーは人材を集めるために待機場所に配慮したりデッドボールの総監督のように肯定も否定もしないからまずは見てくれと懐を示したりと成功しているところはキチンとしているなと感じた。

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    2017年08月17日
  • セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う

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    この本の素晴らしいところは、著者自身が、実際にその事業に携わっている、現場の人間であること。そして、登場する人たちのどんな生き方にしても暖かい眼差しで捉えており、彼らの視点を思い馳せながら書いているところ。記事にありがちな上から目線(自分は違うけどね。みたいな)とか、好奇心とか、下品な書き方とかそんなところがないところが気に入りました。河合香織さんの『セックス・ボランティア」とも似た感じで、とても好感持って読むことができました。社会的弱者(高齢者がそのカテゴリーに属するのであれば)に寄り添って活動しているからだろうなと感じます。シニアの恋愛も結婚に囚われずもっとオープンになればいいなと感じる。

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    2017年03月23日
  • セックスと障害者

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    「(障害者の)性」という生々しい部分に焦点を当てているだけ、家族や兄弟が抱く特有の葛藤や悩みが、学校場面等で抱くそれよりもさらに深く、本質的だなと感じた。

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    2016年09月29日
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る

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    エロと愛を使わずにセックスについて語られた本。

    女性こそが読んでみたらいいと思う。

    女性は
    恋愛・結婚・妊娠・出産については考えるが、意外にセックスについては考えていないと思うから。

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    2016年09月22日
  • はじめての不倫学~「社会問題」として考える~

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    名著だと思う。

    結婚とは何か
    夫婦とは何か
    恋愛とは何か
    セックスとは何か

    誰も教えてくれないこれらのことが
    考えやすくなるように
    情報を整理してくれている。

    生活と恋愛とセックスと
    3本の柱がすべて
    安定的に立っていることはほとんどない。

    絶望を受け入れて
    前向きに自分の道を行くしかないことを
    この本は教えてくれる。

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    2016年09月09日
  • 性風俗のいびつな現場

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    若い生きのいい社会学者が書かれた風俗の現場の社会学的考察。単なるルポではなく、解決に向けた方向性も考察されているところが好ましい。少し肩に力が入っている部分も否めないが類書が少ない分だけ許されるところだと思う。風俗を「社会問題としての貧困と闘うための、最前線の防衛拠点にして情報発信・収集基地」として活用していくこと、著者の主張はこれに尽きる。貧困問題を扱っているものとしては、風俗は避けて通れない問題であり、勉強になった。

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    2016年05月08日
  • 性風俗のいびつな現場

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    風俗店やその経営者、店で働く女性への取材等を通して、日本の風俗が抱える問題の一端を具体的に示した上で、福祉との連携による解決策を示す。

    「(性)風俗とは何なのか」をそもそもよく知らないような人(私もそうであるが)にとっては特に、各章で描かれる具体的エピソードに、驚きや衝撃を覚え、興味をかき立てられるだろう。

    「加害者(=店や男性)と被害者(=女性)」「健全化か撲滅か」といった二項対立的な捉え方では、多様な要素が絡み合ってできている風俗について、理解することも問題を解決することもできないという著者の指摘は、至極的を射たものというほかない。

    単に悲劇的な女性を描くわけでも、風俗を断罪して切り

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    2016年03月24日
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)

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    著者は障害者の射精サービスを行うホワイトハンズ設立者。タイトルがちょっと恥ずかしいかもしれないけど、壮大な社会実験をしている著者の思考とか行動力とか、ひたすら感服する。障害者や性に関心が無くても、今の社会に対して問題意識を持って活動したい人にはヒントが一杯。僕は障害者と彼らを取り巻く環境を知っているから分かりやすいのかも知れないけど。あとがきは何か泣ける。

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    2014年12月08日
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る

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    世の中の性の問題は、とかく女性に対しての考察だけで済んじゃうことが多いし、また個別の問題としてデリケートに神棚にしまっておくが良しとする傾向にある。

    そうではなく、男性側の思考回路や、個別じゃなく社会的な視点から性問題を根本から捉え直す。

    こういう問題意識をポンと持ってくることができる力って、ほんとに尊敬に値する。

    いろんな意味で刺激的な内容。

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    2014年08月02日
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る

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    男性の性とそれにまつわるあれこれについて。主張に賛同する点もそうでない点もあるが、現代において、男性の性に関する言説が非常に貧相であるというのは非常に強く実感するところです。男性が、自らの性について、自分自身に帰属する問題として捉え、語るのであれば、もう少し風通しのいい状況が社会に生まれるのかもしれない。

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    2014年05月08日
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)

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    性の介助について、あるいは性の自己決定について。数々の既存の慣習、あるいはタブーにぶつかっていく姿はさながら革命家。まさに尋常ならざる情熱。

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    2014年05月08日
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る

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    この著者さん、頭いいなぁと思った。言葉選び、表現が適格。見てみたら、東大卒でした。
    変化球的に読んでみたのだけど、めちゃくちゃおもしろかった。
    こういうテーマは決して扱いやすいものではないと思うけど、著者が言う通り、性を「自分で語る」作業をしている。こういうところに切り込んでいくひとは必要やと思う。
    ひととの絆をつくるためのセックス、時間をかけてひとと接していくためのセックス。
    自分たちの性が、どれだけ社会につくられているのか、感じることができた。また読みたい本。

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    2014年05月02日
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る

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    本書は「男子の・男子による・男子にための、新しいセックス論」である。私達は政府によりセックスに関する規制を受ける事で、興奮する情報を規定されてしまっている。また、メディア等の働きかけによる女性性のカテゴライズ=記号化によっても同様の影響を受けている。本書では、これらの状況を鑑み、貞操や童貞を個人問題ではなく、社会問題として捉え、現実的な「絆」を中心とした解決策を提示している。これは本書が、童貞を捨てる云々の一時的な問題ではなく、結婚後までも対象にしていることに起因する。

    そのためにも、
    1.機会を作る為に、社会的なネットワークへの関与
    2.積み重ねによるパートナーとの人間関係の強化
    3.ガー

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    2014年04月20日
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)

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    著者は男性でありながら上野千鶴子のゼミ出身という
    変わり種である
    この少々無理のあるタイトルもなんとなく納得がいく

    まず彼がやったことは母性に溺れる形ではなく
    客観性に基づいて性をいとぐちとして人をつなごうとした
    アニミズムによる開放的な性の問題を
    キリスト教が隠蔽し脅迫的に裏社会に押しやり
    その嘘と秘密でドロドロとした人間関係を
    明治政府が輸入して依頼の抑圧されたセックス環境の
    新たなる社会的公共性を求めて
    最も弱者に仕立てあげられた障害者の射精介助を
    目的とする非営利組織を起業するして全国に展開して行く
    その後は処女と同定を卒業するための合宿を模索し始め
    実験的に立ち上げて当事者同士の問

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    2013年12月29日
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)

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    数あるタブーをブチ破る為に日々戦う姿は正に革命戦士。
    日本の未熟な部分にメスを入れ、理想と現実を生々しく綴ってる。
    社会が教えられない人間の在り方の一つを優しく語りかけてくれる。

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    2013年09月15日
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)

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    興味深い本でした。新たなことを立ち上げることの大変さ
    やりがいが感じられる とても面白い本でした。

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    2013年07月13日
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)

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    障害者の性の問題を扱うNPOホワイトハンズの活動についての報告が本書の柱となっているが、その射程は性に対する日本社会の問題(筆者の言葉では、「性蒙社会」の問題)にも広がる。日本の近代が性というものをいかに周辺化してきたかを筆者の実践から理解できる良書。
    性教育に使って欲しい本の1冊

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    2012年07月24日
  • 風俗嬢のその後

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    様々な対象への取材を元に、風俗嬢としての活動とその後についてを渉猟しているが、インタビューに応じられている時点で上澄みとして捉えるべき部分もあるように思う。
    貧困問題等におけるルポライターの筆に比べて、より社会学としての学問上のアプローチに近いものを感じるが、アウトリーチの活動家として答えにならない答えを求める奮闘も見受けられる。

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    2025年07月05日
  • 風俗嬢のその後

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    学んだことの一部ですが、下記引用しました。

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    性風俗の現場は
    「労働」なのか「道場」なのか

    自身の「性」と「生」で悩んでいる男女にとって、性風俗の世界が性愛に関するコミュニケーションの学びの場「道場」になっていることは、間違いない。

    出会いと労働の境界線が曖昧になっているがゆえに、多くの男女が惹きつけられる場となっている、と言える。

    性的同意やセクシャルハラスメントの防止など、性愛をめぐるコミュニケーションに求められるスキルや配慮の水準が高まる一方で、それらを実践的に学べる場が極めて限られている現代社会の中で、性風俗の世界は、労働と道場の

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    2025年05月24日
  • 風俗嬢のその後

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    やむに止まれず、その道に入ってしまったり、抜ける為に苦労してる事について書かれた本で、自分は恵まれてるのだと気づかされました。
    最後の章で
    Lonly(孤独)だけれどもAlone(一人ぼっち)ではない
    と書かれた部分が心に残りました。

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    2025年04月17日