坂爪真吾のレビュー一覧

  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    著者は障害者の射精サービスを行うホワイトハンズ設立者。タイトルがちょっと恥ずかしいかもしれないけど、壮大な社会実験をしている著者の思考とか行動力とか、ひたすら感服する。障害者や性に関心が無くても、今の社会に対して問題意識を持って活動したい人にはヒントが一杯。僕は障害者と彼らを取り巻く環境を知っている...続きを読む
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る
    世の中の性の問題は、とかく女性に対しての考察だけで済んじゃうことが多いし、また個別の問題としてデリケートに神棚にしまっておくが良しとする傾向にある。

    そうではなく、男性側の思考回路や、個別じゃなく社会的な視点から性問題を根本から捉え直す。

    こういう問題意識をポンと持ってくることができる力って、ほ...続きを読む
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る
    男性の性とそれにまつわるあれこれについて。主張に賛同する点もそうでない点もあるが、現代において、男性の性に関する言説が非常に貧相であるというのは非常に強く実感するところです。男性が、自らの性について、自分自身に帰属する問題として捉え、語るのであれば、もう少し風通しのいい状況が社会に生まれるのかもしれ...続きを読む
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    性の介助について、あるいは性の自己決定について。数々の既存の慣習、あるいはタブーにぶつかっていく姿はさながら革命家。まさに尋常ならざる情熱。
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る
    この著者さん、頭いいなぁと思った。言葉選び、表現が適格。見てみたら、東大卒でした。
    変化球的に読んでみたのだけど、めちゃくちゃおもしろかった。
    こういうテーマは決して扱いやすいものではないと思うけど、著者が言う通り、性を「自分で語る」作業をしている。こういうところに切り込んでいくひとは必要やと思う。...続きを読む
  • 男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る
    本書は「男子の・男子による・男子にための、新しいセックス論」である。私達は政府によりセックスに関する規制を受ける事で、興奮する情報を規定されてしまっている。また、メディア等の働きかけによる女性性のカテゴライズ=記号化によっても同様の影響を受けている。本書では、これらの状況を鑑み、貞操や童貞を個人問題...続きを読む
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    著者は男性でありながら上野千鶴子のゼミ出身という
    変わり種である
    この少々無理のあるタイトルもなんとなく納得がいく

    まず彼がやったことは母性に溺れる形ではなく
    客観性に基づいて性をいとぐちとして人をつなごうとした
    アニミズムによる開放的な性の問題を
    キリスト教が隠蔽し脅迫的に裏社会に押しやり
    その...続きを読む
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    数あるタブーをブチ破る為に日々戦う姿は正に革命戦士。
    日本の未熟な部分にメスを入れ、理想と現実を生々しく綴ってる。
    社会が教えられない人間の在り方の一つを優しく語りかけてくれる。
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    興味深い本でした。新たなことを立ち上げることの大変さ
    やりがいが感じられる とても面白い本でした。
  • セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱(小学館101新書)
    障害者の性の問題を扱うNPOホワイトハンズの活動についての報告が本書の柱となっているが、その射程は性に対する日本社会の問題(筆者の言葉では、「性蒙社会」の問題)にも広がる。日本の近代が性というものをいかに周辺化してきたかを筆者の実践から理解できる良書。
    性教育に使って欲しい本の1冊
  • 見えない買春の現場 ~「JKビジネス」のリアル~
    「売春」ではなく「買春」ということで、利用者である男性目線で書かれたJKビジネスの本。まず着眼点が面白いのだが、それ以上にどんな人がユーザーとなるのかを垣間見ることができて興味深い。

    インタビューしている人数に限りがあるため、必ずしも本書に登場するようなユーザーばかりではないのだろうが、少なくとも...続きを読む
  • 日本百名虫 フォトジェニックな虫たち
    虫を探しに行きたくなってきた
    これだけ虫の区別が付けられると、虫を探すのも面白いのだろうなぁ

    楽しむためには知識も必要
  • 性風俗のいびつな現場
    妊婦・母乳専門店、激安デリヘル、地雷専門店、超熟女店など、風俗の辺境で働く女性と、それに福祉制度はどう関わっていくべきなのかを真面目に考察し、ケースワーカーや法律家を巻き込んで相談会を開催した記録までを含む、真面目なルポ。興味本位で読み始めたが、目が覚める思い。名著。
  • ツイッターで学ぶ「正義の教室」
    とてもわかりやすいSNSの使い方。受け止めかたや発信の仕方など考えさせられる。 。「正義」と思うと突き進んでしまいそうなるけれど、ちょっと考えてみない?的なおはなし。
  • パンツを脱いじゃう子どもたち 発達と放課後の性
    前半は現場の声やアンケート結果等の実情を、後半は専門家による説明が紹介されています。

    起きている状況をどのようにとらえ、どのようなアプローチを展開していくか、という観点が具体的に示されることにより、目の前の状況を打開していくための方策が見えてくるように思いました。
  • セックスと障害者
    VICEで動画を見て、拝読。
    障害者に持っている偏見が少しは解消された。
    誰しもが性欲を持っており、それをどうマネッジするのかはよく考えないといけないポイントである。
    一人一人違うという前提で一緒にその人の結論を積み重ねていく。正解というゴールはない。
    障害者の親と兄弟問題。
    結婚を周りが盛大に祝う...続きを読む
  • 孤独とセックス
    「結婚は社会システムを維持するためのもので、個人の幸福のためにつくられたものではない」とか、そうそう!と思えることが多くて、読んでよかった。若いころ苦しかった自分に読ませたい。
  • 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ
    東京大学の上野千鶴子さんのゼミに在先した卒業生が、ゼミで何を学び社会にどんな貢献をしてきたか(していくのか)をのびのびと語った一冊。情報の消費者ではなく、生産者になりなさいとの指導を受けてきた6名のゼミでの経験談やアカデミックな学び、気づきなど知ることができる。
    『情報生産者になる』という書籍を上野...続きを読む
  • セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う
    「性欲」はなくならないのかな特に男性。

    この本で紹介されている
    『性ぬきに老後は語れないー続·老年期の性』より

    1985年 第2回性意識調査で
    男性42%が性行為を希望
    女性54%が性的欲求を否定

    老夫婦が労りながら仲良く暮らすの無理っぽい。

  • 性風俗のいびつな現場
    ●最近は貧困と風俗関係の本をよく読むが、かなり読み応えのある一冊。
    ●風俗と聞くと反射的にダメだとなる人もいるが、人類とは切っても切れない職業。しかし、風俗店で働くことの出来る人はまだ選ばれた人だからましという冷たい事実。
    ●ほんとは風俗がセーフティーネットにならずに済むようになればいいけれど、世の...続きを読む