あらすじ
「性の公共」をテーマとする著者の、書き下ろし新刊。
新型コロナの影響で学童保育に注目が集まる中、この数年間で、飛躍的に利用者数を伸ばしたサービスがある。それは「放課後等デイサービス」である。
放課後等デイサービスとは、障害のある子どもや発達に特性のある子どものための福祉サービスで、現在の利用者数は20万人を超えている。
その放課後等デイサービスの現場で問題になっているのが、子どもたちの性に関するトラブルだ。特に多いのが「人前で服を脱いでしまう」という行為。ほかにも、人前で性器をいじる、自慰行為をしてしまうなど、様々な問題が起こっている。
本書は、放課後等デイサービスの現場で起こっている性に関する問題を分析した上で、障害のある子どもたち、そして私たちが自分自身や他人の性とうまく向き合っていくための方策を探る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
性被害を受けやすいのが女性ということもあって女性への支援に多く言及しているけど、そもそも“診断基準が男子を基準に作られているので女性の発達障害が見えづらい”というジェンダーギャップがあることに驚き。
この本で紹介されている障害者に対して行われている性教育のプログラム、普通学級でもこういうしっかりした性教育必要だなぁと思った。“障害のない人なら大学進学してその人間関係の中で恋愛やセックスについて学ぶ機会もあるけど”と書いてあるけど、大学って別にそういうこと学ぶためにいくのでもないし、そんな曖昧なものに任せてるから日本の性教育ってダメなんじゃないの?と。
Posted by ブクログ
前半は現場の声やアンケート結果等の実情を、後半は専門家による説明が紹介されています。
起きている状況をどのようにとらえ、どのようなアプローチを展開していくか、という観点が具体的に示されることにより、目の前の状況を打開していくための方策が見えてくるように思いました。
Posted by ブクログ
あんまり性の問題考えたことがなかったけど、本人も周りも困っちゃう大きな問題だ
発達障害の子だけじゃなくて定型発達の子にもみんなに適切な性教育って必要だよね