あらすじ
2020年、夜の世界はかつてない危機に直面した。新型コロナの感染拡大により性風俗店への客足が途絶え、働く女性たちは瞬く間に収入と居場所を失った。窮状を誰にも話せず、公的支援からも排除されたまま、孤立と貧困に苦しむ彼女たちを助けるために、これまで声を上げなかった人たちが声を上げ、動いた。コロナ禍を生き延びるため、夜の世界と昼の世界との間に橋を架けるための苦闘に内側から迫ったドキュメント。
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Posted by ブクログ
著者の文章というか、ロジックというか、端的に浅薄な概念操作が鼻につくのはいつものことで、それだけで個人的な評価は⭐️3以下確定なのだが、本書の現場レポートとしての希少性とタイムリーさを加味して評価した。9か月で24000件の相談は、まさに野戦病院。うち何件を弁護士+SWで対応したのかはわからないが、ただ圧巻である。しかし、ホワイトハンズ+ソーシャルワーカーズが風テラスなんだな。ますます近付きがたくなったな。
Posted by ブクログ
ただでさえ危うい働き方をしている人たちが、コロナによって更なる窮地に立たされてしまったことは想像に難くない。そのような人たちを支援する著者らの活動がまとまっていた。
こうした活動に熱心な著者らには本当に頭が上がらないのだが、著者の本を何冊か読んだ身としては、今回の内容は著者の活動にフォーカスしており、風俗で働いている人の苦しさがあまり伝わって来なかった。著者らの努力は賞賛されるべきものであろうが、そこで終わってしまっていて少し物足りない印象であった。