【感想・ネタバレ】性風俗サバイバル ――夜の世界の緊急事態のレビュー

あらすじ

2020年、夜の世界はかつてない危機に直面した。新型コロナの感染拡大により性風俗店への客足が途絶え、働く女性たちは瞬く間に収入と居場所を失った。窮状を誰にも話せず、公的支援からも排除されたまま、孤立と貧困に苦しむ彼女たちを助けるために、これまで声を上げなかった人たちが声を上げ、動いた。コロナ禍を生き延びるため、夜の世界と昼の世界との間に橋を架けるための苦闘に内側から迫ったドキュメント。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

著者の文章というか、ロジックというか、端的に浅薄な概念操作が鼻につくのはいつものことで、それだけで個人的な評価は⭐️3以下確定なのだが、本書の現場レポートとしての希少性とタイムリーさを加味して評価した。9か月で24000件の相談は、まさに野戦病院。うち何件を弁護士+SWで対応したのかはわからないが、ただ圧巻である。しかし、ホワイトハンズ+ソーシャルワーカーズが風テラスなんだな。ますます近付きがたくなったな。

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2021年04月30日

Posted by ブクログ

ただでさえ危うい働き方をしている人たちが、コロナによって更なる窮地に立たされてしまったことは想像に難くない。そのような人たちを支援する著者らの活動がまとまっていた。
こうした活動に熱心な著者らには本当に頭が上がらないのだが、著者の本を何冊か読んだ身としては、今回の内容は著者の活動にフォーカスしており、風俗で働いている人の苦しさがあまり伝わって来なかった。著者らの努力は賞賛されるべきものであろうが、そこで終わってしまっていて少し物足りない印象であった。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

どっちかというと野次馬的に手に取ったもの。でも、ちくま新書というからには、俗ぽさは僅少で、大方固い内容なんだろうな、とは思いつつ。実際読んでみて、やはりいたって真面目な論考。もちろん、そういうのを求めていたから問題なし。密だからこそ成り立つ部分が大きい業界だけに、コロナによるダメージは想像に難くない。確かに通常時においては、公助と相性の良くない世界かもしれないけど、非常時には四の五の言ってる場合じゃない。ニッチな部分に、能動的に目を向けられる視点を持ちたい。改めてそう思わされる一冊。

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2022年02月02日

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