石黒正数のレビュー一覧

  • 天国大魔境(3)

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    "「神妙な顔して 何を考えてるの? ホテル王の事?」
    「ん……いや 魚が奇数で大きさもバラバラだから
    どうやって2人で分けるのかな……と」
    「きみ……黙ってるとびっくりするくらい美形なのに
    喋ると本当にダメだね」
    「え 待ってもう一回やる」"[p.139]

    学園の子供達はやっぱり性別が……。
    この世界欠損があると旅を続けるのは難しそうだけど(まして利き腕のようだし)どうなることやら。
    マルたちがいるのは2039年みたいだけど、学園の端末は17年……?

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    2019年10月27日
  • 天国大魔境(1)

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    電子本で1巻だけ読んでいたのを、3巻発売を機に2巻まで購入。
    この雰囲気……完全な廃墟と言い切れないぎりぎりの廃墟……いいね。
    施設パートは今では「約束のネバーランド」を連想してしまうが、こちらに軍配を上げたい。

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    2019年09月29日
  • 探偵綺譚 石黒正数短編集

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    石黒正数氏の『探偵綺譚‾石黒正数短編集‾ (2007)』を読んでみた。 「ネムルバカ(2008)」も良かったが、今回も笑えた。 特に”修学旅行”がGood!!

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    2019年06月08日
  • それでも町は廻っている 16巻

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    "「学校で事件でも起きやしないかなんていってたけど
    本当に事件が起きりゃ加害者がいて被害者がいて
    暴いた所で皆傷付くんだよ
    はぁ〜〜ぁ 当たり前だよな」
    「………………」
    「そうだ 真田ありがとね
    あん時2階から飛んで来たの カッコ良かったよ」"

    完結。
    最後の最後でぶわっと泣いてしまった。
    時系列シャッフル、ものすごく練られて作られたんだろうな……ほんとすごい。
    この後にもう一度14巻を読みたい。
    じわっとした怖さや、羽鳥たちの年相応の賑わいや、それでいてたまに鋭く真実を暴くところ……すごく面白かった。

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    2019年06月08日
  • それでも町は廻っている 15巻

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    "「涼ちんのいう事は抽象的なのが多いね」
    「抽象画描くからかな いってる事わかんない?」
    「いや わからないとかじゃなくて 私の周りにはーー
    ズバズバいう人とか 射る様に核心を突く人とか いいたい事の2割しかいわない人とか色々いるけど
    涼ちんはまた別の感じがするな…と」
    「キミのじゅんさいの表現も大概抽象的だったぞ」"

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    2019年05月25日
  • それでも町は廻っている 5巻

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    "「あとから知ったら傷付くんじゃないかいあの子」
    「あの子はもうひとつのあたしの目なんだ
    事実を知った途端に失われる貴重な視点なのよ
    もうしばらくだけその目で見ててほしいというのは贅沢かな
    それにあの子はバカじゃないから いずれ自力で見やぶるよ…
    犯人は探偵に見破られるのを恐れつつ 楽しみに待つもんだよ」"[p.108]

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    2019年05月25日
  • 天国大魔境(2)

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    "「こういう時は敵しか見えなくなってるとだめなんだ
    落ちついてひとつでも多く周りの情報を得たほうが勝つ
    僕はそうやって生きてきたんだ」
    「……それにしてもひどい……
    キル光線は許せてもマルタッチはひどすぎる」
    「何の話だ」
    「おねえちゃんのネーミングセンスだ」"[p.119]

    謎が明かされたり新たな謎が現れたり。
    表紙絵、帯には崩れた壁が描かれてないのか。
    キルコのおおよその経歴が明らかに。打ち明けた後の2人のやりとりが少し気さくになってるように思う。
    医者がなぜあんな手術をしたのかが気になるところ。手術の成功を見ずに立ち去ったのかと思ったけど、意識が戻ってなくとも手術が

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    2019年04月06日
  • 天国大魔境(1)

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    荒廃世界好き……
    謎の生物の誕生とか大災害?とか謎が明かされなかったのが残念。謎だらけのままだと読むモチベーションがなくなるから、多少は開示した方がいいと思った。

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    2019年02月20日
  • 天国大魔境(1)

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    ネタバレ

    マンガメディアの特質としての同時進行性。その中での青田刈り。リアルやバガボンドの続きが読みたい身としては、そしてドキドキしながら3月のライオンやワンピースを待つ身としてはうまくこのメディアが進化していくことを願うしかないけど。まだ作者の言うように導入だからねえ。それを表彰されても。

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    2018年12月15日
  • それでも町は廻っている 16巻

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    ネタバレ

    登場人物全てが可愛らしい。
    主人公の探偵脳と最後は素晴らしい。
    最後を見るために全巻読むべし。
    この作品好きな人は宮原るり先生の「僕らはみんな河合荘」も読むべし。

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    2018年12月19日
  • 天国大魔境(1)

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    ネタバレ

    石黒先生は、藤子・F・不二雄と大友克洋の影響が大きいと以前挙げていたが、大友の方面に全力で振っていくとこういう作風と画風になるんだなと、『それ町』に慣れていた身としては少しびっくりした。まだまだ出だし、様子見という感じがあるので、次の巻を読むまで評価は持ち越し。

    キルコの銃は『それ町』で歩鳥が拾った異星人のアレと一緒だろうか? そういう遊び心もありそうではある。

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    2018年08月20日
  • 外天楼

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    ネタバレ

    短編ミステリ+長編ドラマ

    第1話
    少年3人がエロ本を求める話
    主人公が自分たちより下位のエロ・カーストのためにゴミ捨て場に戻そうとして「それでもあんたが最下層よ」「明日がゴミ回収日だから」のフィニッシュストロークが見事

    第2話
    11人いる!戦闘員を殺したのはだれ?奇襲を仕掛けたヒーローしか偽装できません!
    からのメタ構造が見事

    第4話
    遺体発見時の部屋の窓の傾きから『斜め屋敷』と推理
    ギャグとしても優秀でした

    第5話
    ダイイングメッセージはわかりやすく!
    この話を含めて以降、人工生命を巡るドラマが展開されていく

    全編の登場人物が繋がっていくが、ラストは皆さまバッドエンド
    明るい桜場刑

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    2018年06月05日
  • ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム

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    ウェブサイトで発表されてたやつが好評なので紙に印刷してみましたと言ふもの。
     時代がこう成ったので、このやうなゲームを作りました。こんなふうに糞ゲーになりました。と言ふのが延々。
     ゲームを異常な速度でクリアしてしまふ美少女型ゲーム機、レヴェルが上がると画面がしょぼくなり果ては凄いことになるゲームばか矯正ゲーム、なんか知らんけど異様な、ARだか何だかができた問題、他、技術の進歩と人類の愚行がいかなるバカゲーを作ってしまふかの歴史が流れる。
     うむうむ。

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    2018年04月12日
  • おばけ道 THE END

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    ソレミテから気付いたら心霊シリーズに変わっていて、でもやってることは変わらず、そして終わってしまった。
    おばけ道も読まんと。

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    2018年03月21日
  • 響子と父さん

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    "「俺に言わせりゃお前の金髪もメッキだわ
    心が金髪になれば自ずから髪が金色に変化する」
    「しねーよ」
    「俺の頭もこの歳になって銀色に変わりつつある」
    「そりゃ白髪だろ」"[p.139]

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    2017年12月22日
  • ネムルバカ

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    "いいな……
    先輩は外の世界と歯車が噛み合って動いてる感じ
    私のはどうやったら回るんだろ"[p.155]

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    2017年12月03日
  • 外天楼

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    "「ちょっと……刑事さん」
    「私らの事さんざん疑っておいて…」
    「や…刑事って疑うのが仕事みたいなもんじゃないスか
    それに皆さんもホラ 勉強になったじゃないっスか……
    ダイイング・メッセージは わかりやすく書こうね」"[p.121]

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    2017年11月24日
  • 探偵綺譚 石黒正数短編集

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    『それでも町は廻っている』の「嵐山歩鳥&紺双葉」コンビが友人失踪の謎に挑む【探偵綺譚】を始め、フジテレビ系『世にも奇妙な物語』の原作にも起用された【スイッチ】、思春期のエロスを描いた【14歳性の相談室】など、石黒正数の多彩な魅力を満喫できる全11作品を収録した短編集。びっくりするほどのオチはありませんがどの話もよく纏まっていますし、いい感じに力が抜けていて面白いです。
    ベストはシリアスな話かと見せかけてしょうもない真相で落とす構成が巧い【探偵綺譚】。泣ける話から突然飛躍する【からくり】も印象的です。

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    2017年06月03日
  • それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板

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    カラーのイラスト集、単行本未収録漫画、が嬉しいのはもちろん、
    資料編としては、再読の手引き、年表、が素晴らしい出来。
    もう一度漫画を読み直して、それぞれを参照しつつ再度読み直したいくらいだ。

    作者自身が楽しんで描いているのがびんびん伝わってきて嬉しい。

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    2017年03月20日
  • 木曜日のフルット(6)

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    この世界に「ション」が付く言葉がいかに多いか教えてくれる漫画。
    ではなく、それ町の柔らか鋭利に対し、こちらはほのぼの哲学風なのだが、時折「ニュース」「避難訓練」の諧謔、「しらべてみよう③」「平和」のような闇毒が混入している。そのコントラストに弄ばれる。

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    2017年03月11日