速水螺旋人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ポップでギャラクティックでなんだか長閑で親しみやすい絵柄の旅行譚。
惑星スパロウランドの領主にして銀河大帝コスモス1世を祖に戴く文武両道のミハルコ男爵が理想の乙女・アースライト姫を探し銀河の方々を旅するスペースオペラ。
ミハルコは正義感に溢れ容姿も優れている(らしい描写はある)し基本高潔な人物なんだけど、旅先では見事に空回りしてドタバタに巻き込まれる…というパターンなのだが、もはや寅さん的な完成された
様式美を感じる。
それに速水螺旋人先生の牧歌的な画風が組み合わさってすごく読み心地が良い作品。
第6の冒険・惑星マチボーケのエピソードが好き。地方の見知らぬ土地で長い待ち時間がある時って色 -
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大砲とスタンプ
アットホームな絵柄で戦場を描いてるからピンとこないが戦争の悲惨さがはっきりと描かれている。その上でうまく大団円に持っていって後味も良い良作です。主要人物に容赦しないさまは進撃の巨人か皆殺しの富野かと思うほどですがまあ戦争だし
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購入済み
ロシアの話です
戦争で前線に出る人ではなく、事務的な仕事の人の話。
わかりやすくて読みやすい。
ミリタリーへの愛を感じます。趣味を詰め込んだ作品、という感じもする。
じっくり読み返したくなった。 -
ネタバレ 購入済み
兵站は重要。
「皆殺しの螺旋人」の名を与えたくなるのは、私だけではないと思う。
よく完結できたなとも思う。戦場のリアリティは9巻のみにある。
地理的には露土戦争っぽいし、でもなぜかドイツ軍っぽい少佐もいるし、
19世紀の戦争かと思えば、戦車やジェット機が実用化されているし、
でも、共産革命は起きるし。ま、面白いんだから、いいか。 -
購入済み
戦争が終わった
いやー終わった終わった
8巻で結ばれたかと思いきや
もう二度と出会う事もなかったんだろうなって
そしてこの作品を引っ掻き回しやがったスィナンがようやく死んだ
ままならなさをコメディで包んだいい作品だった
良い終わり方だったと思う
無情 -
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裏方の戦場
突撃、砲撃、夜襲、奇襲……といった戦争の最前線の物語ではなく裏方のお話。銃弾の代わりに紙が飛び交う軍隊を支える兵站を題材にした物語は珍しく新鮮な気持ちで読めました。
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パロディ仮想戦記
20世紀前半の黒海からバルカン半島付近を戦場に想定したパロディ仮想戦記。
パロディの度合いはかなり強く軍隊、官僚組織の持つ硬直した仕事のやり方を皮肉っている。全体的にコメディタッチなので戦争の悲惨さはあまり際立っていない。逆に愛国心や戦争における英雄などもパロディの対象になりこそすれ賛美されてはいない。
絵柄はコメディタッチで特にジブリ風の兵器の紹介が面白い。 -
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とても深いお話
タイトルを見たときにはどうせ味方の上官や敵兵に強姦されてるエピソード満載なんだろうと偏見を抱いていましたが、中身はそんなレベルの話ではなく軍隊における女性の立場の事を描写されています。
女性の気丈さと切なさに思わず感涙を流してしまう、素晴らしい漫画です。 -
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良書
今まで知らなかった角度から戦争を捉えられることができるマンガ。
これをきっかけに、戦争を主題とした本や映画を見るようになった。
様々な体験者にインタビューをしてまわるという構成で、短編となっている。
つい涙がでるような体験談もあった。 -
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空を指す手
勇敢な女たちの従軍体験記を漫画で読み易くした本と朝日新聞で見て、読んでみました。読者は絵があるので視覚的に理解でき、スラスラと読めました。しかし、作者の苦労たるや、服装にしろ、戦車や銃器などの背景にしろ、目で理解してしまうので、適当に書くことができず、きちんと考証して書いているとのコラムでしたが、本当にその通りだと思いました。
性差による決めつけは個人的に大嫌いですが、当時も現代の私たちと同じような考えを持って戦場に飛び込んだ女性たちがいたことは驚きでした。
男性と同じようにと言いながら、最後の最後で女であることを武器に窮地を乗り越えたのも、生死の瀬戸際では仕方ないのかもしれません。