速水螺旋人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
軍隊に必須の補給活動を司る部隊を、「紙の兵隊」と揶揄される「兵站軍」としてフォーカスした異色作品。その兵站軍所属の「眼鏡っ娘」マルチナ少尉が徹頭徹尾の官吏ぶりで戦場を活躍するお話。
兵站といっても決して地味ではなく、逆にあらゆる軍の裏側に関係するため各話の舞台作りにバリエーションがあり飽きさせません。最前線ということで、当然戦闘の血生臭ささもありますがあえてそのあたりを淡々と表現するため独特の雰囲気を出しています。
各話に登場する兵器類に対する深いこだわりもPointで、戦記モノの新しいジャンルとして続巻を期待します。
因みに自分は懐中汁粉をもなかごとお湯を注ぐ派です。 -
Posted by ブクログ
1942年、独ソ戦真っ只中の「スターリングラード」近辺、アジア系で食わせ者の主人公「トシヤ(トーシャ)」ともう一人の主人公美形だが、ならず者の「ルスランカ」二人のバディ物。周りを固める脇役達も「曲者」揃い、厄介事や面倒事を解決しつつ、二人の「過去」や「ルスランカ」に対して絡む「公爵令嬢」の存在を匂わせつつ、第二次大戦ヨーロッパ東部戦線最大の分岐点「スターリングラード」戦に突入していく。
著者自身の個性ある絵柄で殺伐した中でも独特な雰囲気を味わえる「戦争マンガ」というより、「ガンアクションマンガ」、歴史を知らなくても楽しめる。
あと、装幀も表紙に特殊加工があり、カバー裏も両面カラーイラスト掲載なので、是非この凝った本を実物で読んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
これはある意味で暴挙だ…。この原作をコミカライズしようと思った人たちがいることにまず驚く。原作はノーベル文学賞を受賞した旧ソ連のジャーナリストの同名ノンフィクション。
綴られているのは著者が多年に渡り収集した、第2次大戦の独ソ戦を戦った女性たちの生の証言。看護兵·狙撃兵·歩兵·斥候·兵站·司厨·パルチザン…。彼女たちは戦場で何を見たのか。何と戦い何を思い、死んでいったのか。その壮絶な真実の体験には、ただ呆然とするしかない。
「戦争は女の顔をしていない」原作:スヴェトラーナ·アレクシエーヴィッチ/画:小梅ケイト
#読書好きな人と繋がりたい -
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ランパチカにまた会える「主君と旅する幾つかの心得」1巻です。
前作というには繋がりが緩いでしょうけども、前作の「男爵にふさわしい〜」とは多少繋がっているようです。まあ、なんとでもなってしまいそうな世界観なので、そうなんだぐらいの感じです。どちらにも存在しているランパチカなので、彼女がこの宇宙の生き字引的な存在になってゆくのかもしれない。ビンテージどころじゃあなくなってきますね。
お姫さんお披露目、神頼み、修学旅行、室外機、お家騒動未遂、慰安旅行、鍵探しの1巻。
ちょっとした小ネタそれぞれに、作者の造詣が深いので、わかるものとわからないものがあって楽しみきれなくて歯噛みするのは、速水螺旋人作品でいつものこと。
気づいていないのもあるんだよな、と思うのもいつものこと。教養が足りない。
領地なしの男爵と計算娘と人型カバンのトリオで宇宙を旅する珍道中は始まったばかり。男爵は所領を持てるのか。一応、ざっくりとした目的ではあるよね。それが。 -
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悲しいというより「重い」。住み慣れた故郷を出て戦闘する男も気が重いが、故郷を祖国を守るために「死をいとわない」覚悟で「女も戦います、戦わせてください」と立ち上がる勇気(または狂気)なくしては国の存立はなかった。
ドイツの機甲師団はあっという間に首都レニングラードに迫り、油田への要衝にあるこの都市を奪われては亡国は必至となる/住み慣れた故郷を出て戦闘する男も気が重いが、故郷を祖国を守るために「死をいとわない」覚悟で「女も戦います、戦わせてください」と立ち上がる勇気(または狂気)なくしては国の存立はなかった/孤立して長い時間の待ち伏せする狙撃兵は女子に向いているかもしれない。(防衛には必然とはいえ)卑怯な手段で人を殺すことで「女の顔」が失われないか?独裁者スターリンやヒトラーは男性原理の権化