速水螺旋人のレビュー一覧
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戦争は怖い、恐ろしい、嫌だ、悪などの言葉で表し、現実感の伴わない世界だが、そこにで前向きに毎日を生きた少女たちの話。そこに青春があったのは確か。思い出は美化されたり更新されたり、隠蔽されたりするのだろうがこのまま埋もれさせてはいけない。インタビュアーのアレクセイを通して彼女たちの戦争について考えなけ...続きを読むPosted by ブクログ
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逢坂冬馬さんの本を読んで。
第二次世界大戦、男だけではなく女だって、戦争に傷つけられている。
日本だけじゃなく世界中の町や村やでも。Posted by ブクログ -
恋の話が多い。男には女が必要ってことなのか…?パン焼き、洗濯、郵便局員…そして、銃も持つ。女性は何でもしていたんだな。Posted by ブクログ
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戦時下の女性たちの苦しみを、多くの人が知るべきだと思う。今もきっとウクライナ、ロシアで起きていることだ。Posted by ブクログ
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戦争しても戦争しても、なお戦争を止めないこの人間の世界に訴えかけるものがあります。
描かれているのが独ソ戦ということもあり、現在のウクライナ情勢と重なります。酷な内容ながらも知っておかなければならない、同じ地球での惨状に胸が痛みつつ、ページをめくる手は止まりませんでした。
本書はコミックなので手...続きを読むPosted by ブクログ -
スラヴ・北欧文化圏ベースの話から日中戦争従軍兵と妖怪、機械と超常が融合したファンタジーなどなどバラエティ豊かな短編作品集。
『男爵にふさわしい銀河旅行』にハマって以来、やっぱり絵のタッチが好きだし、画面のわらわらドヤドヤ感とか埃っぽさとか速水先生が描く架空のノスタルジックな空間の読み心地が最高。
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第二次世界大戦時のロシアの女性兵士の証言文学を原作とした漫画の第4巻。
恋は戦時中の唯一の個人的な出来事であり誰もが率直には語りたがらなかったという話が特に印象に残っている。女性兵士は戦後、従軍しなかった女性からアバズレをみるような侮蔑にさらされたからだ。
たとえば第20話の元女性射撃兵の証言。...続きを読むPosted by ブクログ -
冒頭の過去の日記を読む、そこを考える。
彼女は今、過去をどこで振り返っているのか?
語られる多くの戦争の先に、また戦争があった。絶望はたやすいが、私達はまずこの愚かしい戦いを終わらせなくてはならない。
そこにも多くの顔のない人々がいる。
私は過去に戻ってはならない。
だからこそ、読んでいた胸が痛...続きを読むPosted by ブクログ -
読切『2フレで泣いてる神田さん』が面白かったです。
主人公の八乙女くんと神田さんのやりとりがかわいくて、格ゲーはよくわからないですがそれでも楽しめました。 -
戦争に積極的な女性たちに驚いた。
戦争での女性の役割
戦後の母国での対応
生き続ける
語るときの雰囲気、空気
作者の聴く姿勢Posted by ブクログ -
原作より先に漫画を読んで良かったかもしれない。
少女達は可愛らしい絵柄で読みやすいのだが、『戦場』を書く上ではどれだけの想像力を要しただろう。 特に三巻目が一番衝撃だった。少女達はもちろん、幼い子供達にとっても『戦争』は、決して拭い去れない記憶だ。 何よりも十代の少女達が自分から前線へと志願してい...続きを読むPosted by ブクログ -
第二次世界大戦時、独ソ戦にて戦場にいた『女』兵士たちの声が聞こえる。戦争に男も女もなかったのだと思わされる。ソ連軍に多くの女性が志願したことに驚かされる。狙撃兵、パルチザン...本書の証言は生き残った女性の声によって成り立っているが、当然、亡くなった女性も多かったことだろうと思う。ひとりの女性が戦っ...続きを読むPosted by ブクログ
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なんということだろう。
人間、という、説明のしづらい、生身の生き物がそこにはいた。
安易な意味付けなど不要だ。
ただ、現代とはなんと幸せなんだろうと感じた。Posted by ブクログ -
原作既読。
よくあれを漫画にしようと決断したと思ったなあ、というのが偽らざる最初の感想。ハードル高過ぎ。
そして、しっかり負けないように描かれているのも素晴らしい。Posted by ブクログ -
とても素晴らしい漫画だと思う。だか、いや、だからこそ読むのが辛かった。
われわれは現代日本人は戦争をあまりに知らない。戦争の本質とは、おそらくその場にいて体験した人間にしかわからないものだろう
たが、この漫画はその戦争の本質の一部を、戦争を生身で体験した女性に語らせることで我々に知らせてくれる。
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語り手の元兵士の女性の心情に寄り添ってしまうのだが、ドイツ側の視点に立つとまた別の悲劇がある。素晴らしいコミカライズ作品。Posted by ブクログ
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当時のソ連にとって、第二次世界大戦は「大祖国戦争」であり母国防衛戦だった。それでも、このような悲惨な話が山のようにある。もちろん、原作でも言及され本書にもあるように、語り部の主観を「あえて」そのまま記録されたもの。それゆえに事実と異なる部分も多いだろうが、個人にかかる心理的圧迫感はより如実に伝わる。...続きを読むPosted by ブクログ
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1巻が出た時は「伝えていかなければいけない負の遺産」として読んでいた。
まさか、同じ状況が起こるとは思わなかった。
今戦場となっているウクライナには、先の大戦から生き残り必死で生きてきた女性たちが産み育てて繋げた先の命がある。
なぜこうなるのか? なぜ人殺しが正当化されるのか?
そこまで憎しみや恨み...続きを読むPosted by ブクログ -
三巻では、パルチザンの斥候になった話を始めとして、戦場の凄惨さが描かれて、かなりの重さとなっている。
が、そのため、もっとも読み応えがあった。
読むのが辛いくらいの描かれ方だ。
これが戦争なんだなと、何も見たことがない私にも伝わってきた。
こんな戦争の描かれ方をしたものは他には無いと思う。
戦車や...続きを読むPosted by ブクログ -
前作の2巻とこの3巻の間にロシアによるウクライナ侵攻が始まった。
なんで、また、戦争してるの…って思わずにはいられなかった。Posted by ブクログ