速水螺旋人のレビュー一覧

  • 徹底抗戦都市モスクワ 戦い続ける街を行く!

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    軍事オタクの著者による説明が面白い!(マニアックすぎて分からないところも多かったけれど)軍事オタクの人には特に刺さりそう。旅行のハウツー本としての側面もあったのでロシア旅行を計画している人にもいいかも。可愛らしいイラストとゴリゴリの軍事オタクの説明がなんとも対照的でびっくりしました(笑)
    ロシアの文化や人柄についてもっと深堀りしたい人は小泉悠さん(同著者)の『ロシア点描』がオススメです。

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    2025年12月07日
  • スターリングラードの凶賊 1巻

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    率直なところ感想は「1巻でこんな流れにしておいて、2巻で終わっちゃうの???」です。1巻でイントロダクションと最初のエピソード前編、2巻でその後編。それで3巻以降に続くという流れがイメージできてしまったもんで、どうやって2巻で終わらせるの?という疑問が…。これだけ謎をちりばめておいてどうたたむんだろう?

    まあもう完結している作品なので、そのあたりの「???」を抱えつつ、2巻を読みたいと思います!

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    2025年11月06日
  • スターリングラードの凶賊 2巻

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    ネタバレ

    戦争、貴族、孤児、騙し合い、複雑な人間関係。大陸にさまざまな背景の人々が混ざり合う。
    チェヨンホ、、、、素敵な2巻完結の物語堪能。完結とはいえまだまだ過去も未来もありそう。

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    2025年08月25日
  • スターリングラードの凶賊 1巻

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    ネタバレ

    1942年夏。スターリングラード。ドイツ軍の包囲。
    国家やイデオロギーや軍隊に使えるのではなく本能、自由、そして殺されない覚悟と実力で、民衆の中に埋もれるように、跳ね返るように生きる彼ら。かっこいい。

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    2025年08月24日
  • スターリングラードの凶賊 2巻

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    第二次世界大戦のスターリングラードで美形ガンマンと詐欺師おじさんのコンビがウエスタンな物語。とても面白かった! アウトロー達の生き様も小粋な台詞回しもたいへん良かったです。

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    2025年08月22日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    独ソ戦の女性兵士たちの話。
    国のために、と教えられて育った少女たちは国のために戦う気概を持っている。
    でも男物のパンツは死ぬほど嫌だし、三つ編みを切るのも悲しい。普通の少女なのに兵士のときは勇ましくなれるのは、人間のなかにスイッチみたいなのがあるからなのかな。
    日本の戦争漫画に比べて、理不尽な上官とかビンタとか出てこないのはお国柄なのか女性だからなのか。これから出てくるのが。
    兵士じゃない女性はちゃんと花柄のスカートとか履けているので、やっぱ日本よりもましかなと思ってしまう。
    原作も買ってあるので読まねばです。

    追記…原作読んだらあらすじからして不穏だった。戦争行った女性たちは差別くらったと

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    2025年08月02日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    1話読むだけでも自分が起きたことのない時代、経験したことのない戦場の空気と、その中で必死に生きた女性たちの感情が伝わってきて胸が苦しくなる。
    自分がいかに幸せな時代を生きているか、家族で日々穏やかに暮らせることに感謝したくなる。
    軍の中で必死に戦う女性たちの姿が現代の企業や官公庁中で働く女性たちと似ている気がして、男性が作った組織の中で幸せになれる女性はいるのだろうかと思った。

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    2025年04月12日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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     吊橋よりはるかに危険な戦場で若い男女がいて、“恋愛”が発生するのは必然。男子二十歳前後、女子はもっと若くティーンで数分間先に死が迫っている(かもしれない)現場で「生きている証」を求め/甘い話はないが、ことに悲惨なのは「前線から逃げたために、『もうしませんから』と泣きながら叫んでも公開銃殺された大学生」と「映画館にスターリンが臨席しているとわかると満場の拍手が10分間鳴り止まなかった(余所では拍手を止める鐘があったらしい)両親も兄も『粛清』された女の子も熱狂した」忠誠心は絶対。ツァーに代替りして生殺を握る神(のような独裁者)スターリン。レーニンは「親父」と呼ばれたが、彼は熱望してもそう呼ばれな

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    2024年12月03日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    今病院まで読んできた全ての巻に通じるが、女性ならではの戦場での苦労と工夫がたまらない。女でありながら男として兵士としての役割もプラスされ、男以上に大変だったはずだ。
    戦争をしてはいけないとつくづく思う。

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    2024年11月29日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    スヴェトラーナ・アレクシエービッチの『戦争は女の顔をしていない』のコミック版の第5巻。原著の各エピソードを個別に漫画化しているので、順番も沿っていないので何巻まで続くのかはわからない。おそらくは第一巻から漫画化しやすいエピソードから採用していたのだろうから、あとどれくらいのエピソードが残っているのだろうか。しかし、この巻の話においてもそれぞれのエピソードが一つの物語をきちんとなしている。それぞれの個人の体験がひとつひとつが重いことの現れなのだと思う。

    スヴェトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り』の増補版、既刊の1.8倍の増補改定、が数年前に出ている。そろそろこちらも読んでみな

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    2024年11月04日
  • 主君と旅する幾つかの心得 1巻

    購入済み

    いい読み口

    俺は「男爵にふさわしい銀河旅行」が速見螺旋人先生の漫画で一番好きでして
    それのシリーズ最新作だからそりゃ買うよね!って話で
    やっぱり好きな人にはたまらない漫画でしたわ
    スペオペ!美少女!人情!トンチキ!どったんばったん!
    これがいいのだよ

    #カッコいい #ドキドキハラハラ #笑える

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    2024年10月02日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    ネタバレ

    『私が一番きれいだったころ、戦争があった』
    敗戦した日本人の詩人である茨木のり子さんがそう詩に書いた。
    そして、勝戦国で戦うこと選んだ女性が同じことを語った。
    戦争は勝っても負けても被害者しか出さない。
    同じことを何度繰り返しても人は変わらないことが切ない。

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    2024年08月24日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    戦争は怖い、恐ろしい、嫌だ、悪などの言葉で表し、現実感の伴わない世界だが、そこにで前向きに毎日を生きた少女たちの話。そこに青春があったのは確か。思い出は美化されたり更新されたり、隠蔽されたりするのだろうがこのまま埋もれさせてはいけない。インタビュアーのアレクセイを通して彼女たちの戦争について考えなければいけない。
    ソ連(ロシアやウクライナ)についてもほとんど知識のないまま読んだが、おぼろげながらウクライナの位置づけもわかった。もっと多くの人に読んでほしい。

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    2024年01月14日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    逢坂冬馬さんの本を読んで。
    第二次世界大戦、男だけではなく女だって、戦争に傷つけられている。
    日本だけじゃなく世界中の町や村やでも。

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    2023年11月15日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    恋の話が多い。男には女が必要ってことなのか…?パン焼き、洗濯、郵便局員…そして、銃も持つ。女性は何でもしていたんだな。

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    2023年10月02日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    戦時下の女性たちの苦しみを、多くの人が知るべきだと思う。今もきっとウクライナ、ロシアで起きていることだ。

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    2023年09月02日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    戦争しても戦争しても、なお戦争を止めないこの人間の世界に訴えかけるものがあります。

    描かれているのが独ソ戦ということもあり、現在のウクライナ情勢と重なります。酷な内容ながらも知っておかなければならない、同じ地球での惨状に胸が痛みつつ、ページをめくる手は止まりませんでした。

    本書はコミックなので手に取りやすいし、状況や内容がわかりやすかったですしね。

    自由がないどころか、殺戮が仕事という戦時下の異常さ。

    ショックだったのが、毎月の生理に対して、男性の将校たちはまったく理解がないこと。
    彼女たちが歩いた後、経血がポタポタ落ちてしまったあとが残るんです。
    下着の用意もしてもらえず、血が乾いた

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    2023年07月24日
  • ワルプルギス実行委員実行する 速水螺旋人作品集 1巻

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    スラヴ・北欧文化圏ベースの話から日中戦争従軍兵と妖怪、機械と超常が融合したファンタジーなどなどバラエティ豊かな短編作品集。

    『男爵にふさわしい銀河旅行』にハマって以来、やっぱり絵のタッチが好きだし、画面のわらわらドヤドヤ感とか埃っぽさとか速水先生が描く架空のノスタルジックな空間の読み心地が最高。
    元ネタ・モチーフがいまいちわからない部分もあるけどそこはご愛嬌。

    以下、好きなエピソードをいくつか。

    〈総選挙の魔女〉…現代社会に生きる魔女の活動を描いた話。ただし、主人公の〈花柄たまら〉はグルジア系ルーマニア人で見た目がそれっぽいからと担ぎ上げられた偽物。エセ魔術で選挙戦を有利に進める内に対抗

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    2023年06月24日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    ネタバレ

    第二次世界大戦時のロシアの女性兵士の証言文学を原作とした漫画の第4巻。

    恋は戦時中の唯一の個人的な出来事であり誰もが率直には語りたがらなかったという話が特に印象に残っている。女性兵士は戦後、従軍しなかった女性からアバズレをみるような侮蔑にさらされたからだ。

    たとえば第20話の元女性射撃兵の証言。戦後、共同住宅に住んでいる女性からこう言われる。「戦地ではたくさんの男と寝たんでしょ?」。
    戦場は基本的に男の職場である。男たちは女に飢えている。そんな環境に志願していくのは男漁りをするために違いない。そんな偏見をもとに差別されたのが、義憤に燃えて国に精魂を捧げた元女性兵士たちだ。現在よりも潔癖な恋

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    2023年05月05日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    ネタバレ

    冒頭の過去の日記を読む、そこを考える。
    彼女は今、過去をどこで振り返っているのか?

    語られる多くの戦争の先に、また戦争があった。絶望はたやすいが、私達はまずこの愚かしい戦いを終わらせなくてはならない。

    そこにも多くの顔のない人々がいる。
    私は過去に戻ってはならない。
    だからこそ、読んでいた胸が痛む。

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    2023年04月28日