速水螺旋人のレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    ネタバレ

    第二次世界大戦時のロシアの女性兵士の証言文学を原作とした漫画の第4巻。

    恋は戦時中の唯一の個人的な出来事であり誰もが率直には語りたがらなかったという話が特に印象に残っている。女性兵士は戦後、従軍しなかった女性からアバズレをみるような侮蔑にさらされたからだ。

    たとえば第20話の元女性射撃兵の証言。戦後、共同住宅に住んでいる女性からこう言われる。「戦地ではたくさんの男と寝たんでしょ?」。
    戦場は基本的に男の職場である。男たちは女に飢えている。そんな環境に志願していくのは男漁りをするために違いない。そんな偏見をもとに差別されたのが、義憤に燃えて国に精魂を捧げた元女性兵士たちだ。現在よりも潔癖な恋

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    2023年05月05日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    ネタバレ

    冒頭の過去の日記を読む、そこを考える。
    彼女は今、過去をどこで振り返っているのか?

    語られる多くの戦争の先に、また戦争があった。絶望はたやすいが、私達はまずこの愚かしい戦いを終わらせなくてはならない。

    そこにも多くの顔のない人々がいる。
    私は過去に戻ってはならない。
    だからこそ、読んでいた胸が痛む。

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    2023年04月28日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    戦争に積極的な女性たちに驚いた。
    戦争での女性の役割
    戦後の母国での対応
    生き続ける
    語るときの雰囲気、空気
    作者の聴く姿勢

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    2022年11月22日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    原作より先に漫画を読んで良かったかもしれない。
    少女達は可愛らしい絵柄で読みやすいのだが、『戦場』を書く上ではどれだけの想像力を要しただろう。 特に三巻目が一番衝撃だった。少女達はもちろん、幼い子供達にとっても『戦争』は、決して拭い去れない記憶だ。 何よりも十代の少女達が自分から前線へと志願していく姿(時に男性以上の熱量を持って)、スターリンによる統制教育など、現代で生きる日本人ならなおさら想像し難い。女性が銃を撃つなんて、まず想像できない。『女性』であることの誇りを捨てざるを得なかった戦場で、少女達を突き動かしていたものはいったい何なのか。原作も読まなければ。
    戦争は『記録』に遺された正し

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    2022年10月10日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    第二次世界大戦時、独ソ戦にて戦場にいた『女』兵士たちの声が聞こえる。戦争に男も女もなかったのだと思わされる。ソ連軍に多くの女性が志願したことに驚かされる。狙撃兵、パルチザン...本書の証言は生き残った女性の声によって成り立っているが、当然、亡くなった女性も多かったことだろうと思う。ひとりの女性が戦っている姿が見られるが、彼女たちは『何と』戦っていたのだろうか。戦争とはそういうものなのかと思い知らされる。

    4
    2022年10月07日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    なんということだろう。

    人間、という、説明のしづらい、生身の生き物がそこにはいた。

    安易な意味付けなど不要だ。

    ただ、現代とはなんと幸せなんだろうと感じた。

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    2022年06月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    原作既読。
    よくあれを漫画にしようと決断したと思ったなあ、というのが偽らざる最初の感想。ハードル高過ぎ。
    そして、しっかり負けないように描かれているのも素晴らしい。

    4
    2022年06月03日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    とても素晴らしい漫画だと思う。だが、いや、だからこそ読むのが辛かった。
    われわれは現代日本人は戦争をあまりに知らない。戦争の本質とは、おそらくその場にいて体験した人間にしかわからないものだろう
    たが、この漫画はその戦争の本質の一部を、戦争を生身で体験した女性に語らせることで我々に知らせてくれる。

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    2022年05月15日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    語り手の元兵士の女性の心情に寄り添ってしまうのだが、ドイツ側の視点に立つとまた別の悲劇がある。素晴らしいコミカライズ作品。

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    2022年05月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    当時のソ連にとって、第二次世界大戦は「大祖国戦争」であり母国防衛戦だった。それでも、このような悲惨な話が山のようにある。もちろん、原作でも言及され本書にもあるように、語り部の主観を「あえて」そのまま記録されたもの。それゆえに事実と異なる部分も多いだろうが、個人にかかる心理的圧迫感はより如実に伝わる。
    ロシアによるウクライナ侵攻が始まってしまった昨今。今度は祖国防衛戦ではない(がプロバガンダでさもそのように国民には伝えられているらしい)。取材された女性たちのほとんどは恐らく鬼籍に入っているだろうが、このことを知ったらどんな顔をするのだろうか。

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    2022年05月05日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    1巻が出た時は「伝えていかなければいけない負の遺産」として読んでいた。
    まさか、同じ状況が起こるとは思わなかった。
    今戦場となっているウクライナには、先の大戦から生き残り必死で生きてきた女性たちが産み育てて繋げた先の命がある。
    なぜこうなるのか? なぜ人殺しが正当化されるのか?
    そこまで憎しみや恨みを買ってでも奪いたいのか?
    ただただ愚かしく情けなく思う。

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    2022年04月26日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    三巻では、パルチザンの斥候になった話を始めとして、戦場の凄惨さが描かれて、かなりの重さとなっている。
    が、そのため、もっとも読み応えがあった。
    読むのが辛いくらいの描かれ方だ。
    これが戦争なんだなと、何も見たことがない私にも伝わってきた。

    こんな戦争の描かれ方をしたものは他には無いと思う。
    戦車や戦闘機のおもちゃを捨てる気持ちが、読者の私にも当然だと思えた。

    多くの人に読んでほしい。
    本当に得難いコミックだ。

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    2022年04月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    前作の2巻とこの3巻の間にロシアによるウクライナ侵攻が始まった。
    なんで、また、戦争してるの…って思わずにはいられなかった。

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    2022年04月06日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    ネタバレ

     今、ウクライナで起こっていることは、わずか百年もたたない前に他国によって行われていたことだ。

     百年も平和が持たない世界。男も女も銃を取り、大統領は核ボタンを押すことをためらわないと語る。

     わずか30年前、世界は一つの節目を迎えたソ連邦の解体、ベルリンの壁の崩壊。そして、偉大な研究と言われたEUができた。

     長い歴史の中ではまばたきのような一瞬であることが哀しい。

     ここに描かれている彼女たちはどう思うのだろう。

     『戦争が終わるまで生き延びられたら、戦争の後の人々はどんなに幸せな人だろう!』

     『どんなに素晴らしい生活が始まるんだろう』
     『こんなに辛い思いをした人たちはお互

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    2022年03月28日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    一巻二巻を読んでいた時と、この漫画の舞台の状況が全く変わってしまった。
    過去ではなく、今の読み物として読み、想像するようになっている。

    残されなければならない。
    このような、二度と起きてほしくないことこそ、人の幸せを奪うものこそ、記録され、出版され、多くの国、人々の間で共有されなければならない。

    次こその幸せのために。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    今この現在(2022年3月)、この本を読むのはなかなかい辛いものがある。
    全ロシア国民に読んでもらいたい(原作の方でも良いが)

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    ネタバレ 購入済み

    綺麗事では済まない現実

    無知のため、国によっては女性が自ら志願して出征することが可能だったことを知りませんでした。
    過酷な状況下でも楽しみを生み出そうとする反面、生理現象には抗えないという女性兵士たちの姿に胸打たれました。
    いくら仕方ないと言っても、男性物の下着を履きたくない気持ちはとってもよくわかります。

    #泣ける

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    2022年09月29日
  • 大砲とスタンプ(9)

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    速水螺旋人特有な世界観を巡る戦物語のラスト。
    この作者の戦争感ならこのラストも当然予測するべきだったし、それを希望的観測のみで期待してた自分をぶん殴りたい。
    戦争の裏、まさに「書類との戦い」という軍事マニアしかわからない着眼点からスタートした作品としても、素晴らしいかった。

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    2022年03月21日
  • 男爵にふさわしい銀河旅行 3巻(完)

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    眉目秀麗文武両道、その名も高きスパロウランド領主ミハルコ男爵の宇宙を股にかけた壮大な大旅行記もこれにて一旦終幕。

    最終盤で怒涛のように色々な事が起こり、もろもろ収まるべきところに収まった素晴らしいラスト。

    てっきりアースライト姫に会って終了のつもりでいたので、そこからの御都合院を巻き込んだ宇宙の因果を揺るがすなんやかんやが、なんというかもうとっても良かったです。

    個人的には第33の冒険の’バスの恋路を助ける’という摩訶不思議な話のセンスが好き。先に断っておくと魚のバスではなくて乗り物のバスの方です。交尾によって子孫を残すのです。

    第30の冒険の幻のような余韻もまた良い。

    地球から連れ

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    2022年02月05日
  • 男爵にふさわしい銀河旅行 1巻

    無料版購入済み

    ノリは確かに。

    「大砲とスタンプ」のかの作者さんてば、スペースオペラ(?)なんて物も書いてたんだ!。驚き桃の木なんだけど。ノリはぐちゃぐちゃしている、いつもの感じで、安心して読める。お供のロボットちゃんがかわいい。頭部のパーツはセンサーかな?

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    2021年12月15日