速水螺旋人のレビュー一覧
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今、ウクライナで起こっていることは、わずか百年もたたない前に他国によって行われていたことだ。
百年も平和が持たない世界。男も女も銃を取り、大統領は核ボタンを押すことをためらわないと語る。
わずか30年前、世界は一つの節目を迎えたソ連邦の解体、ベルリンの壁の崩壊。そして、偉大な研究と言われた...続きを読むPosted by ブクログ -
一巻二巻を読んでいた時と、この漫画の舞台の状況が全く変わってしまった。
過去ではなく、今の読み物として読み、想像するようになっている。
残されなければならない。
このような、二度と起きてほしくないことこそ、人の幸せを奪うものこそ、記録され、出版され、多くの国、人々の間で共有されなければならない。
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今この現在(2022年3月)、この本を読むのはなかなかい辛いものがある。
全ロシア国民に読んでもらいたい(原作の方でも良いが)Posted by ブクログ -
無知のため、国によっては女性が自ら志願して出征することが可能だったことを知りませんでした。
過酷な状況下でも楽しみを生み出そうとする反面、生理現象には抗えないという女性兵士たちの姿に胸打たれました。
いくら仕方ないと言っても、男性物の下着を履きたくない気持ちはとってもよくわかります。 -
速水螺旋人特有な世界観を巡る戦物語のラスト。
この作者の戦争感ならこのラストも当然予測するべきだったし、それを希望的観測のみで期待してた自分をぶん殴りたい。
戦争の裏、まさに「書類との戦い」という軍事マニアしかわからない着眼点からスタートした作品としても、素晴らしいかった。Posted by ブクログ -
女性が自ら志願して従軍していたということ。
読んでいて胸がキリキリした。
小梅さんによるあとがき?説明?も分かりやすくてよかった。Posted by ブクログ -
眉目秀麗文武両道、その名も高きスパロウランド領主ミハルコ男爵の宇宙を股にかけた壮大な大旅行記もこれにて一旦終幕。
最終盤で怒涛のように色々な事が起こり、もろもろ収まるべきところに収まった素晴らしいラスト。
てっきりアースライト姫に会って終了のつもりでいたので、そこからの御都合院を巻き込んだ宇宙の...続きを読むPosted by ブクログ -
「大砲とスタンプ」のかの作者さんてば、スペースオペラ(?)なんて物も書いてたんだ!。驚き桃の木なんだけど。ノリはぐちゃぐちゃしている、いつもの感じで、安心して読める。お供のロボットちゃんがかわいい。頭部のパーツはセンサーかな?
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最終巻。壮大で細やかな、大ホラ小ホラに満ちた世界が順調に心地よく、しゅっとはしていないけど奇骨ある、男爵たちの言動がまたすてき。滋味のある娯楽作でした。満足。Posted by ブクログ
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第二次世界大戦で従軍していた旧ソ連の女性たちの証言集。そのコミック版の第2巻。
買ってから1年近く積読状態が続いた。テーマがやたら重く感じるのは何故だろうと考えてみる。男と女の戦争に対する「目線」が違うからだと思う。男の側から見ると、「英雄」が求められ、更にそれを演ずることが求めれられる。女性の...続きを読むPosted by ブクログ -
何度も泣きました。第2次世界大戦でロシアはドイツの約3倍以上の人が戦争の犠牲となった。正直、なんでこんなに差があるのか不思議。
1番残った言葉は「恥ずかしいって気持ちは死ぬことよりも強かった」と「戦争で1番恐ろしかったのは男物のパンツを穿いていることだよ」。
原作の著者スヴェトラーナ・アレクシェーヴ...続きを読むPosted by ブクログ -
ポップでギャラクティックでなんだか長閑で親しみやすい絵柄の旅行譚。
惑星スパロウランドの領主にして銀河大帝コスモス1世を祖に戴く文武両道のミハルコ男爵が理想の乙女・アースライト姫を探し銀河の方々を旅するスペースオペラ。
ミハルコは正義感に溢れ容姿も優れている(らしい描写はある)し基本高潔な人物な...続きを読むPosted by ブクログ -
ミハルコ一行の銀河の旅はつづく。
相変わらずの珍道中。
第16の冒険・惑星タカサゴヤのうやむや爆弾の話はループ形式からどうやって抜け出したんだろう。
第20の冒険・惑星バーデンアタミのマッサージチェアも男爵を骨抜きにしてしまうとは…。マッサージチェアって旅先ならではですもんね。
第23の冒険...続きを読むPosted by ブクログ -
戦争の終わりは撤退戦の始まりだった。
「紙の兵隊」と揶揄された兵站軍がしんがりを務める。
グダグダの戦争が終わったのに、もう少しで故郷に帰れたのに、死ぬのかここで~。
理不尽、やるせない、無情だ…。
それでも、生き残った人々の営みは続いて行く。
マルチナはもともと有能な上に逞ましく成長してしまったの...続きを読むPosted by ブクログ -
大祖国戦争とロシア妖怪がテーマの珍しい漫画。オムニバスなので読みやすい。
ロシアの妖怪や当時ソ連が使っていた武器や兵器等も紹介しているので、ソ連やロシアの伝承に興味がある人にはお勧め。
余談だが、88ページでワーシェンカがアフターマンに登場するジャイガンテロープの話をしていたのが印象的。 -
アットホームな絵柄で戦場を描いてるからピンとこないが戦争の悲惨さがはっきりと描かれている。その上でうまく大団円に持っていって後味も良い良作です。主要人物に容赦しないさまは進撃の巨人か皆殺しの富野かと思うほどですがまあ戦争だし
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戦争で前線に出る人ではなく、事務的な仕事の人の話。
わかりやすくて読みやすい。
ミリタリーへの愛を感じます。趣味を詰め込んだ作品、という感じもする。
じっくり読み返したくなった。 -
革命が起こってひっくり返ったと思ったら、その後帝国が介入してきて「紙の兵隊」たちは一気に激戦の坩堝へ。逝ってしまうあいつやこの人たち。うまく立ち回ろうとしたやつ、真面目に取り組んだ人々。戦争は区別も差別もしないんだなあ。
おそらくこんな経過と結末、前巻から予想できた読者は滅多にいないだろう。1...続きを読む -
「皆殺しの螺旋人」の名を与えたくなるのは、私だけではないと思う。
よく完結できたなとも思う。戦場のリアリティは9巻のみにある。
地理的には露土戦争っぽいし、でもなぜかドイツ軍っぽい少佐もいるし、
19世紀の戦争かと思えば、戦車やジェット機が実用化されているし、
でも、共産革命は起きるし。ま、...続きを読む -
そうか、10年もやってたんだなぉ。
大団円。って、訳にはならなかったケドさ、ちゃんと終わった。
靴ずれ戦線 -魔女ワーシェンカの戦争-と、同様、悲しい終わりも含むが、それが戦争なんだろうなぁ。タダじゃ終わらない最終展開だったわ。Posted by ブクログ