速水螺旋人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「人間の血が染み込んでいない地面は1グラムだってなかった」「それでもこれより一歩でも引けない/国全部が‥ロシア国民が滅びるか勝利するしかないとみんなわかっていたのよ」
文明社会で戦争以外ではありえない人命の浪費、停滞前線対峙の消耗戦。
人を信じないスターリンが唯一信じたのがヒトラーで不意打ちを受けた。民はドイツ軍をファシストと呼ぶが独裁者の盟約は〈石油〉をめぐって裏切り前提/勇敢な者から死んでいく/占領軍が撤退する前に旧政権協力者となりそうな者を射殺する。朝鮮戦争下ソウルでも見られた/WW2で戦略的には勝者となったソ連はダントツに多い1450万の戦死者、700万以上の民間人死者を出した(しかもレニングラード包囲戦生存者などは真相隠蔽のため戦後収容所送りとなった)。
WW2の転回点であったスターリングラードは双方の軍にメガデスが出現し別に市民60万の残存は9796名。「補充兵がやってくる 若い元気のいい人たちが/一日二日で死んでしまって誰も残らない/私はもう新しい人たちが来るのが怖かった‥」 -
Posted by ブクログ
速水螺旋人の新刊「スターリングラードの凶賊」。第二次大戦の激戦地の一つ、スターリングラードで繰り広げられるヤクザアクション大作、といった趣の漫画。
作中でもあるように、建物ひとつ部屋ひとつの奪い合いの戦闘となったスターリングラードで、主人公の二人は何を掲げて戦うのか。
何かを隠している二人なんだよなぁ。
ただし、掲げるものがあるのを隠しているのと、掲げるものがないのを隠しているという違いはあるように思う。「祖国」も「大義」もクソ食らえ!という帯の煽り文句から察するに、自分自身の目的、生命最優先の二人なのかなとも思う。
どこに着陸するかわからない物語。二転三転する人物関係に翻弄されそうな予感。
非常に楽しみです。あと、これは違う楽しみ方なんだけど、最終盤で今度は誰が死ぬ?あっさり退場させますからね、螺旋人さん。
「皆殺しの〜」なんて呼ばれる作家さん脚本家さんいますが、螺旋人さんも容赦はないと思います。理屈や感情で生き残りはしないよ、というスタンスなのかな。