川原泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
水滴と水滴がぶつかって分裂する際、周囲の空気がマイナス・イオン化することを「レナード現象」といいます。
舞台を同じくした高校生男女による群像劇・・・というかオムニバスというか・・・。どっちともとれる短編集というか。
「ワシの体力と集中力じゃ、中・長編は厳しくてのぅ・・・ゴホゴホ。」という、わざとらしい台詞が聞こえてきそうな。
川原泉漫画の読後感の良さ、ほんわかほっこり感は・・・
なんだ、そうか。レナード現象か。なるほどフムフム。
なんて一人ごちてみたりして。
それ程、表題がしっくりくる 「○○には○○がある」 シリーズの始まり始まり。
相変わらず面白いです。人によっては泣けます。 -
Posted by ブクログ
川原泉を「カーラ様」「カーラ教授」と呼ぶことに陶酔を覚えるような河原泉オタクにとっては、悶絶もののエッセイです。
かくいう僕も悶絶者の一人。「変態!」と後ろ指さされても仕方がない。
エッセイなのに、著名な哲学者の紹介文がついてます。さらに、白泉社で文庫化された川原漫画の、川原泉自身による解説文までついてます。
エッセイの合間に挿まれる恐ろしく細かい「課外授業」のページでは、川原泉の安定感の無い興味の矛先をアッチからコッチへ・・・コッチャからアッチャへ・・・連れまわされて、疲れます。でも面白い。何故なら僕はもうすっかり川原オタクだから・・・。
というわけで入門編にはオススメできません。 -
Posted by ブクログ
家の中でしか読んじゃだめ!な抱腹絶倒マンガ。
”史上最強”のお嬢様学校、「聖(セント)ミカエル学園」で、
諸般の事情から猫をかぶっている3人のお嬢様の物語。
3人の猫のかぶり方と、お互いの本性を知ってしまうエピソードだけで
もうたまらなく面白いです。
というか随所が面白すぎて、説明のしようがありません。。(コラ)
あとは物語中盤で発生する「意味がないよねそれ!?」と思わせられる事件が、
ちゃんとクライマックスで生かされて綺麗に完結したので、
さすがだなぁ・・・と思いました。
川原作品の愛すべき特徴は、
(1)華麗に織り込まれる各種はばひろい雑学、およびそこからの派生ギャグ
(2)肩の力の