川原泉のレビュー一覧
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飛竜
このまま壺に縛られて
天壌無窮の運命に甘んじるか?
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この決断にウルウル。
あと、川原さんの描く黒髪の男は美形だと思います。
ほかにIntolerance あるいは暮林助教授のパラドックスも収載されてる。
「…もう桃なんか」
「桃なんか食べない」
…しかし私達はそっれをしこたま食った…
が印象的だった。 -
Posted by ブクログ
か−ら教授の作品はどれも素晴らしい。笑い転げながらも哲学の深淵に誘ってくれるのだが、この作品もまた、スポーツとは何ぞや!というテーマを、穏やかにぼ〜っと突きつけてくれる。コレを読んでスポーツが何故楽しいのか。いや、スポーツは楽しくなくてはならんのだ。ということに気付かされた。勝つことを目的としないとき、スポーツをするそれ自体が目的であるとき、何という豊かな心の充足をもたらすのだろう。幸せに生きるというのは、求めたり与えられたりするものではなく、自らの心の在り方によってもたらされるものなのだろうな〜。…などと緩んだ口元にヘラヘラ笑いを浮かべながら考えるのである。
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Posted by ブクログ
川原泉というひとは……なんだってこう、余人には真似のできない変てこなお話を描くのだろう(笑)
展開が読めない。果たして何を訴えたいのかも、実はそんなに読み取れなかったりする。いや、いつだって何かしら伝わってくるものはあるのだけど、何とものらくらと描かれているので、読み手としてものらくらと受け止めてしまう。なんてことだ、川原マジック。
でも、好きなんですよね。
この本でも期待にもれず、登場人物はみんなおかしな人たちでありました。ワケがわからないまま川原節に巻き込まれ、気がついたらニヤニヤ笑ったり、じんわり泣いたりしておりました。
なんとも不思議な漫画家さんです、川原泉という方は。この、全体的に -
Posted by ブクログ
2.3巻一緒に借りたのですが、2巻に感想まとめて書いちゃいます。川原さんのお話って、打算的じゃないというか、決して綿密に考えられているような印象は受けないのだけど、最終的にはあぁ!やられた、と思うところがある。2巻と3巻なら2巻のノリのほうが好き。3巻は番外編という感じなのかな・・・?ぬいぐるみの話好き。普通ならありえない話を普通に描いちゃうのも川原さんの魅力。川原さんの話は恋愛の話が交じらないくらいがちょうどよいので、関係としては史緒とお兄ちゃんの話がちょうど良いです。
ちなみに、2巻の「森には心理が落ちている」という読みきりも好きでした。