川原泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「レナード現象には理由がある」に続く彰英高校シリーズ。
もともと薄い恋愛成分ももはやほぼ皆無。
恋愛どころかこれはもう、人と人とが知り合うきっかけを描いた話でしかないような気がします。燃える恋愛模様とは無縁が特徴の川原節とはいえ、以前はそれでも主人公と相手役の間には、それなりの感情の疎通があったような気がするんですよね。
なんかこれもう、お互いに相手のこといてもいなくてもどうでもいいと思ってるっぽい。これではさすがにまずいと思ってか、最後のひとコマに点描をうって(今はトーンだけど)ほわほわさせてあるのも逆にわざとらしい。
でもまあそれでいいのかなあ?ここまで酷評してるように見えるけ -
Posted by ブクログ
川原漫画は初めてだけれど、ちょっと語り部のクチが悪いのと、主人公がみーんなのん気なのが長所なのかもしれない。
たぶん川原先生自身も、飾ったりお高くとまるのがいやな人なんじゃないかなー、と思った。
いかにも少女漫画、な、ありえない展開になるときも、「ま〜、こんなことありえないけどね〜」という声が聞こえてくるシュールさを醸し出し、笑いの方向へ。
先生は「愚者の楽園」の麻子に性格が似ているのでは、と思う。のんびりしているけれど着実で、ラッキーな人。頭が控えめというのは謙遜で。
私は「森には真理が落ちている」が好きです。
最初“真理“をマリと読んで、マリちゃんという女の子がでてくるのかと(笑)