Posted by ブクログ
2011年08月26日
家の中でしか読んじゃだめ!な抱腹絶倒マンガ。
”史上最強”のお嬢様学校、「聖(セント)ミカエル学園」で、
諸般の事情から猫をかぶっている3人のお嬢様の物語。
3人の猫のかぶり方と、お互いの本性を知ってしまうエピソードだけで
もうたまらなく面白いです。
というか随所が面白すぎて、説明のしようがありま...続きを読むせん。。(コラ)
あとは物語中盤で発生する「意味がないよねそれ!?」と思わせられる事件が、
ちゃんとクライマックスで生かされて綺麗に完結したので、
さすがだなぁ・・・と思いました。
川原作品の愛すべき特徴は、
(1)華麗に織り込まれる各種はばひろい雑学、およびそこからの派生ギャグ
(2)肩の力の抜けた前向きさを持つキャラクター
(3)実は無駄のないストーリー展開
だと(勝手に)思っています。
このどれが欠けても、
こんなに面白く惹きつけられる作品にはならないと思う。
バランス感覚がすごいんだよね。。
また、コメディタッチで描かれるからといって油断していると、
必ずと言っていいほど終盤でホロリとさせられてしまいます。
それはもう「足元をすくわれる」という感覚に近いです。
お約束だと分かっていても毎回不意をつかれて、
そのたびにはっきりと感情が揺れるのを自覚しながら読んでいます。
握りこぶしをつくらない「前向きさ」が稀有。ほんと大好き。
男性でも抵抗なく読める少女マンガだと思います。おすすめです!