川原泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1991年に日本プロ野球協約第83条が改定され、女子にもプロの道が開けたことを題材に、日本初の女子プロ野球球団「スイート・メイプルス」が札幌を拠点に大活躍するというギャグテイストだけど、とてもほのぼのできるインテリジェンスなまんが。
作者の川原さんのことばが本当に練られているので、とても楽しみながら読みました。
この方のセンスは本当に大好き♪
女子だけで躍進するのはキツいだろう…という突っ込みも想定内で、甲子園優勝校のエースでドラフトで1位指名を取りまくるも心が女性のため野球の道を諦めたオカマさんが入団したりしています。
変にベタベタ・ドロドロしないでこれだけ人間を描けるのってすごいよな -
Posted by ブクログ
川原泉は「甲子園の空に笑え!」が好きで、あといくつかぱらぱらっとのぞいただけ。あれば読むし、決してきらいじゃないけど、大好きって感じでもないかなあ、くらいだった。
この短編集を最初から最後までふむふむ読んでいって、「月夜のダンス」を読み終わったら、じんわり「あれ、すごく好きかもしらん」と思った。
この低体温では、ぐあー大好きだー!とはならないけど、ほどよい心地よさに知らず長風呂してしまう。そのうちうっかり手放せなくなりそう。
「月夜のダンス」がなんともよいなあ。読み終わったあともう一度読んだ。
今年の桃は良い桃だ
もったいないが あんたにやる
「三月革命」のふたりも、ああちくしょバカだな -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ロレンツォのカエル』が読みたくて引っ張り出してきた。
改めて読むと、日常のクスッと笑える小ネタから始まって
リトルグレイになりきって締切から逃避したり、
RPG的な6月王国の物語を使って内輪ネタを披露したり、と
かなり迷走している時期に描かれたものなんだなぁと思う。
それ故あちらこちらに話が飛ぶので、正直ちょっと読みづらい。
とはいえ、ここで語られている薀蓄は
ジョン・ケージの4分33秒、ショーペンハウエル、リトルグレイ…等々
この本で初めて知って、今でも心に残っているものが多い。
その意味ではやはり川原ワールド健在といったところか。
「『フォレスト・ガンプ』って映画の主人公の名前何だっ