伊豆原弓のレビュー一覧
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これまでに多くの企業がその技術力などで市場を獲得し席巻している一方で、実績を持ちすぎたがゆえに市場からの退却を余儀されなくなっている事実が多くある。
こうした状況は何が起きているのか?そこにイノベーションのジレンマがあると言うのが本書である。
こうしたことがたびたび起きるのは、経営戦略などが間違っていたのか?と思われがちだが、そう言うわけでもない。むしろ優秀な経営者が正しい判断をしてしまうが故にイノベーションのジレンマが生じてしまう。
具体的には持続的技術と破壊的技術と言われるものがあり、それぞれ主流市場(規模が大きい)と新興市場(規模が小さい)もしくは上位市場と下位市場と位置付けられる市場がある。
これらはマーケティング戦略で正しく判断しようとすると、大きな企業であればその企業が持つ価値基準によって、利益にそぐわない投資(破壊的技術への)が必要になり、また新興市場というものは予測が不可能なものであり、意思決定においてどうしてもジレンマが生じてしまう。
そこで、どう行動すべきか?それをクリステンセンが示唆してくれている。
今でこそ、要約動画などが出回っているが、本書をしっかり読み解くことと、要約動画で知った気になるのとは天と地ほどの理解の差がある。
企業経営に携わるものは必携の書と言わざるを得ない。 -
Posted by ブクログ
小説仕立てで臨場感を感じる。
喩えで感心したのは、自分の評価だけを気にする人はチームにいらないって喩え。どんなに個人として優れていてもチームを優先させない人とは働けない。そこは譲れない一線。
信頼の欠如<完全無欠
衝突の恐怖<表面的な調和
責任感の不足<あいまいな態度
説明責任の回避<基準の低さ
結果への無関心<地位と自尊心
チームになっていない初期段階で、読みながらドキドキしたのは、チームの責任をとろうとしていない との指摘。自分の部署の内容には干渉しない。でも、自分の部署のことだけでは、チームではないという指摘。
もう一つ感心したのは、このプロセスがアップダウンがあり、必ずしも順調にはいかないし、思いがけない方向からのアクションもあるってこと。こちらが買収しようと思っていた相手から、逆に買収を持ちかけられるシーンなど、あぁそういうことってあるあるって思った。 -
Posted by ブクログ
製造業に携わる人々必須の1冊。
優良企業であるほど、優良企業であるがゆえに失敗を犯す・・・。
それは経営者が怠けていたわけでもなく、過信していたわけでもなく、それどころか顧客の意見を真摯に受け止め、製品の改良に積極的に投資してきたハズ。。。
それなのになぜ失敗するのか??
そしてこの優良企業(たいてい大企業)を駆逐する破壊的イノベーター(たいてい零細企業)とは???
こんな一見すると摩訶不思議なおはなしが、実は当然のことであることが実に明快に理解できます。
エンジニアリング的な話やマーケティングの話の実例が山ほど登場するので、勉強というよりも、読み物としても非常に楽しめます。
単純に、「次はどんな展開だろう??」みたいな期待が絶えませんでした。
ただ、一番興味があった巻末の電気自動車の話はなんだか取ってつけたような話でイマイチでした。
まぁ、実践するとしたらこんな考えで・・・みたいな参考にはなりますが。
なお、ドラッカーの「ネクストソサエティ」を呼んでいるとより理解が深まります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説仕立てで、チームを機能させる方法を説く。
完全に機能しているチームなんて世の中でごくわずかなので、誰が読んでも参考になる部分があるはずだ。
本書で述べてる概論は、すべて帯に集約されている。この帯書いた人えらい。
・信頼の欠如(意見は一致してないのに、議論が起きない)
・衝突への恐怖(不満があっても、会議で意見を言わない)
・責任感の不足(決定したことでも、きちんと支持しない)
・説明責任の回避(衝突を避けて、互いの説明を求めない)
・結果への無責任(各自の仕事にかまけて全体を見ない)
個人的には、説明責任への回避は、かなり難しいテーマだと思った。自分の横のメンバーに対して注意をするのは、よっぽどその前段階の「決定」に、全体が合意していないと難しい。隣のチームの目標が低すぎるんじゃないか?向こうにだけ、予算が偏重している…そんな思いを抱えたままでは、説明責任を求めるのは難しいだろう。
筆者は解決法を、
・目標と基準の公表
・簡単な定期進捗レビュー
・(個人ではなく)チーム報償
と説いているが、これはあくまで責任感の不足が解消されていることが前提である。
他気になったメモ
・政治的とは、自分が本当にどう考えるかではなく、ほかの人にどう反応してほしいかによって、言葉や行動を選ぶことです。(これ、とってもスマートな定義)
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Posted by ブクログ
ネタバレソフトウェアの開発組織に見られるパターンを、良いパターン、悪いパターン含めて小粋なタイトルで類型化。業務改善するにも、まずは現状を正確に把握することが大事なので、ソフトウェア開発以外でもチームで作業している業務の方なら何らかの気付きが得られるんじゃないでせうか。
例えば、一つ目のパターン、"アドレナリンジャンキー"。
「次から次へと緊急のプロジェクトがやってくる。誰もが猛烈に忙しい。それも、いつも。...多くのアドレナリン中毒組織は、何かにつけ顧客サービス倫理を持ちだす。切迫した事態に対応することを、みごとな機動力と勘違いしているのだ。...これこそがアジャイルと思っているが、間違いである。」
(T_T)←ちょっと涙目 -
Posted by ブクログ
ネタバレ買ってつんどくでした。
次に読んだときは,101の法則は読み飛ばしていました。
3度目に書評を書こうと思って読んだら、予想以上に面白かった。
最初の失業する人を、スパイが掠うという設定から度肝を抜かれました。
最後に幸せになる(ハッピイエンドな)ところがすごくよかったと思いました。
ソフトウェア開発者が幸せになるための一つの筋書きとして面白いと思います。
教訓はあくまでも読み取るもので、教えてもらうものではないかもしれません。
作業書(ワークブック)形式にして,経験だけ書いて,
教訓を各自で考えてみる形式にすると面白いかもしれません。
その後で,著者の教訓とのずれの原因としての制約条件の違いを検討するのはどうでしょうか。