伊豆原弓のレビュー一覧
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どこかで紹介されていたので、読んでみました、ようやく(2017年11月24日に登録したので、すでに7年以上経過…)。
「レベルが高いなあ」と思いながら読んだのですが、最後の方に、もともと想定していた対象が部長またはそれ以上の人だったということで納得。
とはいえ、序章や第一章は、リーダーやマネージャーになりたての人にも読んでもらいたい部分。
リーダーやマネージャーはプレーヤーとは違うので、マインドセットの更新は重要。
内容としては、ポジションが変わったら、今までのやり方に固執するのではなく、与えられた状況に応じて自分を活かすことが大切、ってことですね。
また、転職時はもちろん、異動(昇進)時 -
Posted by ブクログ
サラリーマンでありながら、今まで経営論というものを全く読んでこなかったことに気づき、とりあえず古典といわれる本書を手に取ってみた。
企業が組織されたばかりの段階では、その競争力は人材の内にある。それは、次第に、プロセス・価値基準へと移行し、最終的には「文化」に行き着く。
企業の能力が人材にあるうちは、変化に対応しやすいが、既存の優良企業においては、プロセス・価値基準、文化が競争力の源泉となっており、これに柔軟性は乏しい。
優良企業の能力というのは人材と関係がないという指摘、深くうなずける。
優良企業の資源配分のパターンは、実質的に、顧客が支配している。
顧客のニーズを満たしすぎる。
こうい -
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Posted by ブクログ
優良企業が、新規参入企業に成すすべもなく「破壊」される仕組みを暴く。
一番の理由が、「破壊的技術」 だ。
小さな市場や、これまでになかった市場の中で
生まれた革新的な技術が急拡大することで、
大企業が築いてきた市場そのものが縮小する
からだ。
ではなぜ、大企業が革新的な技術が生まれる
市場を支配できないのだろうか?
それは、それらの市場は大企業の成長ニーズを
解決できないからだ。
そのため、大企業が既存の市場を維持しながら
破壊的技術に対応するには、独立した小回りの
きく組織を作り、小さな市場やこれまでにない市場を生みだす仕組みを作ることが必要だ。
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イノベーションのジレンマとは、
市場で地位を築いた優良企業が、その経営手法が優れているがゆえに、新技術に抵抗することができず、失敗するということである。
優良企業は、持続的技術の向上には優れており、それは企業が直面するイノベーションの大部分において有効である。なぜなら、顧客の求めるものに忠実に、積極的な投資を行い、既存の軸においてよりよい製品・サービスを生み出すから。
しかし、この下で最適化された能力・組織・文化は破壊的技術の前には通用しない。なぜなら、破壊的技術は既存の主要顧客にとっては価値のないものであることが一般的であり、かつ市場も小さく優良企業にとって魅力的な果実を得られるものでは -
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Posted by ブクログ
業界をリードしてきた優良企業だからこそ、その成長を追い求めるという至極まっとうなことをした先に、破壊的イノベーションの攻撃に飲み込まれてしまうという現象を説いている本です。
ビジネス名著だけあって、この本で言われていることはよく引用されていると思うが、なかなか会社組織や業界の構造上、実行に移すことが容易ではないのでビジネスは難しいですね。
この本では、すぐれた経営者の健全な決定が失敗する法則と、それを解決するために優良企業がすべきことが書いてあります。ディスクドライブ業界の例を中心に、各業界の失敗・成功例を引用し、グラフもたくさんあって読むのが大変ですが、伝えたいことはとてもシンプルだと思い -
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新しいリーダーは最初の3ヶ月が大事という議論はだいぶ前からあって、わたしも影響を受けた考えだ。
リーダーシップなどの書籍から学んだ面もあるのだが、アメリカの大統領などが最初の3ヶ月で相当のことをやることによって、権力移行を成功させるという話しがあって、なるほどと思ったことがなんとなく心に残っていたのだと思う。
で、そうした議論の経営学的な原典がこれだっということを遅ればせながら知って、読んでみる。
なるほどな内容で、自分も自己流であるが、同じようなことを考えたり、やったりしていたなと思うことが多かった。
ただ、文脈がアメリカなので、そうは日本ではいかないだろうと思うところもあって、とく -
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ネタバレ◼️読んだ動機
Twitterで名著と言っている人がいて気になり読んだ
◼️感想
小説チックに書いてあり、各章の最後にその章のまとめのような文章がある形式だった。
小説の方は、あまり頭に入ってこず流し読みになったが、まとめの文章にはいいことが書いてあることが多く為になった。
◼️以下よかった箇所のまとめ
4章 正しい管理の4つの本質
- 適切な人材を雇用する
- その人材を適所に当てはめる
- 人々の士気を保つ
- チームの結束を強め維持する
それ以外のことは管理ごっこ
変更はあらゆるプロジェクトほ成功のために必要不可欠である
リスクを避けることはそれに伴う利益を持つ逃すことになる
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Posted by ブクログ
クリステンセン教授が実務家であるからこそ鋭い地に足のついた洞察が出来たのだろうと思われる。
本書は優れた経営者のもとなされる健全な決定が大企業を失敗に導く一方、既存事業を衰退させかねない破壊的技術にアロケーションしていく方法を解き明かす。
破壊的イノベーション=市場でそこまで求められていない技術においては既存顧客に聞いてはいけない。
まさに客に聞きすぎるきらいは日本に強くあり、スピンオフなのか強力なリーダーシップなのか市場に逆らった取り組みもあるなかでどのように生き残るのか。
持続的イノベーションばかりが目立つが、破壊的イノベーションを生み出せるのか、そこがこれからの鍵なのだろう。
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Posted by ブクログ
ネタバレプロジェクトがどうしてうまく進めることができないのか。
それはその前の分析をしていないからである。
その分析はどのような観点で発掘していくべきなのか。
リスク管理という観点で、プロジェクトを検分していく書籍。
5部、23章に渡ってリスク管理とその分析について焦点をあてて論が展開されます。
書籍の中で、著者が経験したまたは周りで発生した事例を上げながらどうすれば良かったのかについて討論やデータを持ってプロジェクトを検分していきます。
その中で印象に残ったのは以下です。
- 「不確定性」を数量化する。
経験則に頼らず、可能性を言語化して提示していくこと
- 価値性のあるコンポーネントを分 -
Posted by ブクログ
上司に進められて読んだ。
チームビルディングについて、ドラマチックなストーリー仕立てで書かれているので読みやすい。
マーケティング担当のマイキーを会社から追い出す場面は、少し怖いと感じた。
チームの中に一人よがりで、Takeばかりを求める人がいると、全体に大きな悪影響を与える。そして、大人になった人のパーソナリティを他人が変えることは難しい。多分出来ない。
アメリカの会社だったらクビに出来ても、日本の会社では辞めさせることはできない。腐ったミカンのせいで、カゴの中の他のミカンもどんどん腐っていってしまう。組織から追い出すことなく、マイキーのような人を上手く扱う方法はないのだろうか。