小説仕立てで、チームを機能させる方法を説く。
完全に機能しているチームなんて世の中でごくわずかなので、誰が読んでも参考になる部分があるはずだ。
本書で述べてる概論は、すべて帯に集約されている。この帯書いた人えらい。
・信頼の欠如(意見は一致してないのに、議論が起きない)
・衝突への恐怖(不満があっ
...続きを読むても、会議で意見を言わない)
・責任感の不足(決定したことでも、きちんと支持しない)
・説明責任の回避(衝突を避けて、互いの説明を求めない)
・結果への無責任(各自の仕事にかまけて全体を見ない)
個人的には、説明責任への回避は、かなり難しいテーマだと思った。自分の横のメンバーに対して注意をするのは、よっぽどその前段階の「決定」に、全体が合意していないと難しい。隣のチームの目標が低すぎるんじゃないか?向こうにだけ、予算が偏重している…そんな思いを抱えたままでは、説明責任を求めるのは難しいだろう。
筆者は解決法を、
・目標と基準の公表
・簡単な定期進捗レビュー
・(個人ではなく)チーム報償
と説いているが、これはあくまで責任感の不足が解消されていることが前提である。
他気になったメモ
・政治的とは、自分が本当にどう考えるかではなく、ほかの人にどう反応してほしいかによって、言葉や行動を選ぶことです。(これ、とってもスマートな定義)
"