あらすじ
世界的なベストセラー10周年記念版が邦訳で登場!
ハーバード・ビジネススクール流「リーダーの教科書」!
読んで、考えて、手を動かして身につける90日のロードマップです。
本書は、昇進した管理職のために最初の90日を乗り切るロードマップを示します。
最初の90日(移行期)は新任リーダーにとって、非常に重要な時期です。
あらゆるレベルの管理職に役立つ、より柔軟なフレームワークを示しながら、上司との関係、部下の評価、組織戦略などを掘り下げていきます。
90日という期間で管理職(リーダー)が何をするべきなのか、実践的かつ体系的に学べる一冊です。
※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
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Posted by ブクログ
組織のリーダー向けにコーチングを行っており、HBSでリーダーシップ学の教授を務める著者による「昇進・異動した新任管理者が早期に成果を挙げるため」の方法を示した本。
2014年刊行。
内容はタイトル通り、「新任リーダーが90日間で成果を挙げる」ことにフォーカスしている。
ここでいう「成果」とは、「ブレイク・イーブン・ポイント」、つまり自分が組織に与えてきた価値と組織から消費したリソースが均衡になる点に達することを指す。
著者らの調べによれば、一般的な中間層のリーダーがここに達するまでに掛かる期間は平均6.2ヶ月なので、本書はこれを40%短縮することを目指す。
本書は新任リーダーがブレイク・イーブン・ポイントに達するまでのプロセスを以下のように整理する。
⓪新しい任務に合わせて思考回路を切り替える
①必要な知識や情報を効率良く学ぶ
②状況診断・戦略立案
③初期の成果を挙げる
④会社・上司と成功条件を交渉する
⑤組織のバランスを整える
⑥部下を評価してチームを作る
⑦内外の支持基盤を確立する
⑧自己バランスを保つ
⑨組織全体の移行を速める
これらのプロセスごとに章が分かれており、それぞれでモデルケース、具体的なTo-Do、チェックリスト、気をつけるべきことを示す構成になっている。
非常に実践的な内容で読みやすい。
勿論、これが全てではないし、特に本書はアメリカのビジネス環境・文化に寄った内容になっているので日本企業で適用するためにはアジャストは必要だが、それを差し引いてもとても役に立つ内容だと感じた。
個人的には、現在リードしているプロジェクトを上手く回すためにするべきことが明確になり、冷静に手順を考えるための参考になった。
繰り返し読んで、実務に取り入れたいバイブルの一冊となった。
Posted by ブクログ
単なるリーダーシップの本ではなく、90日で組織を変革するためのリーダーシップの本。日本ではまず引き継ぐことを重視するが、新任リーダーはそのまま組織に取り込まれるリスクがある。着任してすぐに(もっと言えば着任前から)周到に行動を起こすべきなのだ。
Posted by ブクログ
どこかで紹介されていたので、読んでみました、ようやく(2017年11月24日に登録したので、すでに7年以上経過…)。
「レベルが高いなあ」と思いながら読んだのですが、最後の方に、もともと想定していた対象が部長またはそれ以上の人だったということで納得。
とはいえ、序章や第一章は、リーダーやマネージャーになりたての人にも読んでもらいたい部分。
リーダーやマネージャーはプレーヤーとは違うので、マインドセットの更新は重要。
内容としては、ポジションが変わったら、今までのやり方に固執するのではなく、与えられた状況に応じて自分を活かすことが大切、ってことですね。
また、転職時はもちろん、異動(昇進)時も、新たな組織の文化や人間関係、暗黙の了解、影のキーパーソンなどを把握し、いろいろな情報を、できるだけ偏りなく得つつ(もちろん、情報を得るルールも開拓しつつ)、まずは小さな成功を積み重ねていく必要がある、ってことですね。
言うは易く行うは難し、だと思いますが、せめてできることから手を付けていくべきだと思いましたし、そこから少しずつ手を広げていくのが、自分にとっては現実的だと思いました。
Posted by ブクログ
新しいリーダーは最初の3ヶ月が大事という議論はだいぶ前からあって、わたしも影響を受けた考えだ。
リーダーシップなどの書籍から学んだ面もあるのだが、アメリカの大統領などが最初の3ヶ月で相当のことをやることによって、権力移行を成功させるという話しがあって、なるほどと思ったことがなんとなく心に残っていたのだと思う。
で、そうした議論の経営学的な原典がこれだっということを遅ればせながら知って、読んでみる。
なるほどな内容で、自分も自己流であるが、同じようなことを考えたり、やったりしていたなと思うことが多かった。
ただ、文脈がアメリカなので、そうは日本ではいかないだろうと思うところもあって、とくに人事まわり、自分の部下を選んだり、機能しない部下を外したり、とかはできない。仮にできたとしても、だれが有能かどうかは3ヶ月ではわからないとか、いろいろだ。
でも、新しい部署のリーダーになる人は読んでみて損はないと思う。
Posted by ブクログ
リーダーのみならず幅広い層での転機に使えるアクションが満載。特に最後の章の組織全体としてトランジションを早める仕組みを会社のルーティンに組み込むべきと言う指摘は、会社がダイナミックケイパビリティを獲得していくなかで重要な要素となってくるだろう。
Posted by ブクログ
一番大切だと感じたのはSTARSポートフォリオをどう組むか。新任のリーダーとしてはまずこれを整理し、周りの期待値、自分の影響範囲とすり合わせる。
その他、リーダー自身の自己分析と内省。自分が英雄タイプか執事タイプか。自分への期待は何か、成果を出せているか。近づきやすいが親しくなりすぎない距離感。やらないことの境界線が引けているか。
最後に、家庭の安定w