宮城とおこのレビュー一覧
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ネタバレダイヤモンドが記憶喪失になってしまったところから始まる話。
ジオラルドと別々に残り二つになった宝石を手に入れるため、別行動をとることになったダイヤモンド。
そのダイヤモンドは、ライーと共に残り二つのうちの一つの宝石を手に入れるために、コバーリムの司祭の娘・ミナに会うために出かけたところ、盗賊に捕まっていた当のミナ自身に体当たりされ、記憶を失ってしまうところまでが前回までのあらすじ。
そのダイヤモンドは記憶を失ってしまったがために、男性化が進行。口調までも男の人になってしまって、挙句の果てに助けたミナに惚れられて、結婚を迫られてしまう。
そこを何とか避け切ったものの、混乱したダイヤモンドはライー -
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ネタバレ貧乏な澤井家の長男・耀。
耀は、病弱な父親に代わり、5人の弟妹のために、毎日アルバイトに家事に、と忙しい生活を送っている。
本当は、幼稚園の先生になりたいという夢もあったのだけれど、今の家庭状況じゃ叶えられるはずもなく、耀は諦めていた。
そんな耀の運命が、嵐の夜から変わり始める。
酔っ払い、玄関で行き倒れていた男・龍生をかわいそうに思った耀が家に上げてやると、いきなり耀に手を出してきた。逃げようにも相手の力は強くて、思うようにならない。
どうにか最後の一線は免れたものの、いいようにされてしまった耀は龍生に対して、警戒心バリバリ。
おまけに初対面なのに「耀の嫁になりたい」と言い出す。
戸惑う耀を -
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ネタバレ野獣へと姿を変えられた、穏やかで穏便な王子様と、ちょー美しいお姫様のお話。
王子様の名前はジオラルド。お姫様の名前はダイヤモンド。
ジオラルドが親友だと思っていた魔法使いタロットワークに獣になる魔法をかけられたところから物語は始まっていて、そんな獣の姿のまま山にこもっていたジオラルドのもとに、人間にはあまり魅力を感じないダイヤモンドが無理やり押しかけ女房をしにきて、真実の愛に目覚めた二人は、見事呪いを解くことに成功する、めでたしめでたし、のはずが。
ダイヤモンドは、ジオラルドの獣の姿の方が好きだったと言い出し、もう一度魔法をかけてもらうために、ジオラルドの生まれ故郷へと旅立つ……
という話で -
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平安末(~鎌倉初期)の古典「有明けの別れ」をモティーフに、
物語を現代に少し似て少し違う、架空の都においた物語です。
この「有明けの別れ」は全く知らないお話なのですが…
噂によると、「とりかえばや」とよく似ているお話なのだとか。
戦後になってから写本が見付かったのだそうです!いわゆる天下の弧本。
映画の源氏物語のコミカライズも書いてる宮城とおこさん。
そちらではちゃんと(?)十二単でしたが、こちらの作品では
架空のみやこに学生服の少年侍従や帝とよばれるスーツの男性などが
登場する不思議すぎる舞台ですが、でもうーん…古典な雰囲気もあるかも??
独特な幻想舞台でも読めちゃうのは宮城さんのきれいな -
Posted by ブクログ
絵が綺麗でとりあえず手に取ってしまいました。
お話は、六条御息所が伊勢に去って行く辺りまでという、原典からすると入口からちょい進んだ地点くらいまでしかありません。とにかく展開が早いです。でも、紫式部や藤原道長、安倍晴明らが作中の「源氏物語」に絡んでくるのがなかなか面白かったです。
とにかく絵が美しいので、もっと続きが読みたいなぁと思います。ただ、この画風だとこれからわんさか出てくる女人たちを何処まで描き分けられるかが不安な気もしますが。
…あと、本当に絵は美しいのですが、何故かエロスは感じられなかったです。パッと見は美しいのに。なんか勿体なかったです。