曽野綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書はイスラム教圏の国々で作られた格言を集め、その地域の人々の暮らしや文化、考え方を垣間見ようとした本である。
格言を見て思うに、自然環境の厳しい中東で生活している人々は、自然とシビアに物事を考え(神との距離も近すぎず遠すぎずというのは知らなかった)、人間関係についても現実的な対応をするようになるのだろう。
その分自然や人を見る目は養われ、人間関係については本質を突いたものが多くあり、勉強になった。
本書を読んでも知らないことだらけなので、イスラム圏の人々の文化を一層学んでみたくなった。
人生の道しるべたる格言もあるので、是非一読されたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直なところ、曽野さんの本は苦手な部類に入ります。基本的に人生論や哲学などの人文系は好きな分野なのですが、なぜなんだろう。
本書もそうですが、氏の著作に書かれている内容は、きれいごとや建前を排して、人間の本音ともいうべき欲望と、それでも人が生きていくにはどうするか、という根源的な投げかけに満ちています。一つ一つに対して、なるほどと思いつつ、どうしても最終的に心の奥のほうに落ちてこない感覚がある。
おそらくですが、飾りを剥ぎ取られ、本質を突きつけてくるその文体に、自分の中で、現実的な人間くささを実感できないからなのだと思います。このような本音で迫る生き方を自分はしていないし、またそういう人にも直接的に会ったことがおそらくない。
曽野さんには講演会なども含めて、お会いしたことがありませんが、逆にいえば、生の声を聞くと、本当の意味で目から鱗という体験ができるかもしれない、と思ったりもします。