曽野綾子のレビュー一覧

  • アラブの格言(新潮新書)

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    日本の諺や格言の類に、正反対のことばがあるように、アラブのそれも同じである。
    しかし、全体としての傾向はあるため、参考になる。
    アラブの人々がどのような思考をしているのかということについて。
    人種が違えば考えていることは全然違うと思っていい。

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    2009年10月04日
  • 新しい生活

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    平均寿命まで、いかに健全な精神と肉体を持って生きていけるか。その心得や方法のヒントが沢山詰まっていて答え合わせのようでもある。いつも通りの日常のなかで静かに退場するその日を恐れない。そんな心の準備が大切。と、改めて納得。

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    2025年10月11日
  • 少し嫌われるくらいがちょうどいい

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    文章の書き方が古風?なのかスーッと頭に入ってこなくて読むの大変だった
    でも年の功といいますか、肝に免じて置かないとなあと思う教訓が度々出てきて、今もフレーズのメモを見返して引き締まる思いです

    『さらにむずかしいのは、過不足なく自分を表す、ということである。私はうまく喋れません、とか、手紙の文章がうまく書けません、という人は、自分を必要以上に、よく見せたいと思うからなのである』

    『人間嫌いには二種類ある、ということがわかったのは、ずっと後になってからである。一つは要するに自己中心的で、他人に興味がない場合である。その場合、他人は、風景や、道具や、或る社会的システムの一部品とみなされ、自分にと

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    2025年06月06日
  • 夫の後始末

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    自分らしく生きていく
    夫の呼び掛けに毎回すぐ行くと思わないでね
    という発想、ゆとりはすごい
    また旦那のブラックジョークも妻を下げるが、あくまでジョーク
    自分らしく過ごせることは大事

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    2025年05月12日
  • 夫の後始末

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    長年連れ添ったパートナーを自身も老いた身で看取る、というのはどんな世界なのだろう?という気持ちで手に取った。

    お互いが元気なうちは、理性的に考えた最後の選択も、いざその時を迎えると言葉通りとはいかなくなってしまう。情が入るから。
    (もちろん、入るかどうかは、長年育んできた関係性にもよると思うけど)

    理知的に 美しく整えられた文章の中に、筆者の様々な情動が透けて見え、その落差が優しい光のようにこのエッセイを照らしている。

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    2024年12月08日
  • 少し嫌われるくらいがちょうどいい

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    タイトルに惹かれ購入。著者である曽野氏の人生観・経験を基にした考え方が詰まった一冊です。

    タイトル通りの内容もありますが、全体的に「個」を大事にしようといった内容が多かったように感じました。

    また、ご本人も本著で書いていますが、ちょっと偏った考えだなと個人的に思うような内容もありました。参考にしたい部分を自分で取捨選択しながら読み進めていくのが良いかなと思います。

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    2024年11月09日
  • 人生は、日々の当たり前の積み重ね

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    初めての曽野綾子さん!読みやすい、共感あり、90代とは思えない柔軟な感覚をお持ちだなぁと失礼ですが驚きました。

    旦那さんが亡くなるって、こんな感じなのかなぁと予習になるかも?

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    2024年07月15日
  • 新装版 幸福の王子

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    幸福になるための材料が生まれつきある程度揃っている者もいれば、そうでない者もいる。
    そうでない者には必要最低限の生活ができるように周りが助力せねばならない。
    同情や綺麗事を浴びせるだけでなく、自己犠牲をしてまで積極的に改善しようとする王子には感服した。
    王子とツバメの最期は悲しかったが、どこか温かい気持ちにもなった。
    役目を果たした王子。
    そんな彼に出会えたツバメ。
    自己犠牲に身を捧げた彼らはお互いの存在によって報われたのかもしれない。

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    2024年04月22日
  • 夫の後始末

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    ネタバレ

    作家の曽野綾子さんが、ご主人であり作家であった三浦朱門さんを自宅で介護し最後まで看取った話。
    自分の母、夫の両親も自宅で看取ったことを淡々と書かれていて、すごいなと思った。
    でも、自分で背負い込むというのではなく、秘訣はいかに手抜きをするかを考えて動くこと。あとは多少のいじわるは許されること(呼ばれてもすぐに行かない等)。

    人間の臨終を楽にする方法
    1.胃瘻…終わりの見えない戦いを始めることになる
    2.気管切開…最後に家族と語る機能を失う
    3.多量の点滴による延命…痰は増えるし苦しませるだけ
    この3つはやってはいけないらしい。
    肝に銘じておく。

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    2023年12月18日
  • 夜の明ける前に

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    ネタバレ

    短編集。裕福ながら冷めた老夫婦、戦争の思い出話をする老人が多く、細やかな心理描写はあるものの大きな展開がないので段々どれも似たような話に思えてきてしまい最後は少し飽きた。一つ一つの話自体の繊細さ、余韻はすごいと思うのだけど。一日一篇くらいで読むのがいい小説だったかもしれない。

    世代がかなり離れている上に自分は貧乏育ちだったので、作中の裕福な家庭の戦後の暮らしや上品なお付き合い、差し挟まれる古典教養はなんだかおとぎ話みたいにふわふわして見える。話の中に灰汁のように浮かんでくる人間の欲や嫌らしさはとても生々しいのに乖離した感じがまったく無いのは、やはり作者自身の育ちの良さに裏打ちされた設定だから

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    2023年07月13日
  • 幸福は絶望とともにある。

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    『真善美』
    勇気、真、自由
    は、結びついている。

    著者は小説家であり、日本財団会長、日本郵政取締役を務めた人。アフリカに何度も訪れており、今の日本を、そして日本人を俯瞰して見ている気がする。


    『私はいつも難民のことを考えます。住む家もお金もすべてを失い、子どもを連れて追い立てられ、それでも耐えてきた人もたくさんいる』
    自分の日常を大事にしながら、理想論だけでは片付けられない、この世界の片隅にいつも目を向けている人。


    すごーくわかる。
    体感して、実体験があるからこその言葉で。
    アフリカ、難民、生まれながらにして人は平等ではない。
    選ばずにいる状況下の人が沢山いる。
    自分以外に、自分以上

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    2023年06月28日
  • 夫の後始末

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    のこされたことは。
    巡り会えたことに、日々を共に過ごせたことに、感謝。そして「妻の後始末」をしてくれなかったことに、ちょっとグチ。

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    2023年03月13日
  • 結婚は、賭け。 夫婦、この不思議な関係

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    離婚はどちらかの愚かさと精神の固さにある
    家族が生き甲斐を感じて暮らせることが第一
    配偶者でも、自分の思い通りになることはない
    彼らが唯一持っている財産は、一人ずつが人間として充分に暮らせるという単純な能力と、会話が楽しいということくらいなものだ。

    つい、相手を自分の思い通りにしようとする自分に反省。

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    2022年07月31日
  • 百歳までにしたいこと

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     曽野綾子さん、百歳までにしたいこと は: がらんとして何もない部屋。机の上には、ボールペン数本と電子辞書、執筆用のメガネ。そんな状態にして死にたい、と私は希(ねが)っている。2022.5発行。本書には、聖心女子大学の3学年後輩の美智子さまとの数々の交流が記述されています。なお、本書は、単行本「人間の使命」(2021.7)に増補し、再編集、改題、文庫化とのことです。曽野さん、この種本が多すぎる気がします。失礼しました。

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    2022年07月05日
  • 人生の決算書

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    エッセイと小説が章ごとに楽しめる本。 不思議で美しい文章は、曽野綾子さんの人生観から来るのかも知れない。

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    2022年06月30日
  • 死学のすすめ - 死はおそれるものではなく学ぶもの -

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    ネタバレ

     曽野綾子「死学のすすめ」、死はおそれるものでなく学ぶもの、2020.4発行。私が学んだのは: ①ユーモアは人間の最期にもっとも相応しい芸術となる ②最期の瞬間まで、その人らしい日常性を保つ ③別れ際のいい人になる。

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    2022年05月31日
  • 死という最後の未来

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    静と動、生き方考え方の違いはあれ、同年代のお二人の対談は穏やかで楽しげに思えました。石原さんの見た最後の未来はどんなものだったのか読んで見たかったです。(文藝春秋に絶筆が掲載されるそうです)

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    2022年03月09日
  • 人間の目利き アラブから学ぶ「人生の読み手」になる方法

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    自分達は「海外の文化面白いなー」と思ってるが、海外から見たら日本はかなり特殊なのでは と気付かされる一冊。考え方の甘さだったり、物事の捉え方、意志の低さは日本は負けてる確かに...

    アラブの文化を全く知らなかったので、こんな世界があるのかと驚いた。

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    2022年02月23日
  • ひとりなら、それでいいじゃない。

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    1931年生まれの著者が2021年3月に出版した本です。
    先日、2017年に出版された
    「身辺整理、わたしの やり方」を読んだばかりだったのですが、この4年間で変わらぬ事は、片付けはしっかりしなさい。と
    変化があったのは、身体のつらさの記述と
    老年になったら、いつ死んでも良いのだから
    冒険しなさい!と。思わず笑ってしまいました。ヨーシ!海賊王になるぞ!なんて言ったら周りに困ったなあ顔が増えるから、
    今は、冒険する為の準備期間と考えましょう

    素晴らしい先輩です!

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    2022年02月11日
  • ビショップ氏殺人事件 曽野綾子ミステリ傑作選

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    純文学の作家と考えられることの多い曽野綾子氏のミステリ系の作品を集めた短編集。乱歩が賞賛したという「ビショップ氏殺人事件」は証言のわずかな矛盾から犯人を特定する、本格的なパズラー。ただこの系統はこれ一作で、他はやはり文学よりというか、推理よりも犯罪が暴き出す人間の心理や人生の断面に重点が置かれている印象が強い。そんな中ではライトなクライム・コメディといったような「競売」や、探偵趣味の持つ一種の疎ましさを描いたような「人生の定年」が印象的。

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    2022年01月09日