杉浦日向子のレビュー一覧

  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    映画『おーい、応為』の原作(本書収録の『木瓜』)とのことで、杉浦日向子さん初読み。
    江戸風俗にお詳しい杉浦さんの描く江戸を舞台にした連作短編漫画で、大人向け。
    この中では『鬼』が一番面白かった。

    0
    2026年02月19日
  • 百日紅(下)

    Posted by ブクログ

    けっこう艶めかしい話が多い。
    映画でも描かれていたが、北斎の末娘猶(なお)が亡くなる話は、悲しい。
    ダメじゃん、北斎!

    0
    2025年12月31日
  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    杉浦日向子による連作短編漫画。北斎・お栄親子と、北斎宅に出入りしている善次郎(渓斎英泉)を主な登場人物として描く、化政期の江戸風俗ばなし、時々、幻想怪異譚。幻想寄りの話は下巻に多くなるが、読者である私は何故かすんなりとこの幻想の展開を受け入れられて、江戸庶民の感覚ではリアルな生活の延長に鬼やら仙女やらがあるのだな、と妙に納得させられた。

    0
    2025年12月31日
  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    きっと江戸時代のあれやこれや、深い内容なのだろうと思うが、私は半分も理解できていないかも。
    昨日は「おーい、応為」の映画を見てきた。

    0
    2025年12月15日
  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    周囲の知的な女性たちが、こぞってこの漫画を絶賛していたので読みました。
    これは、大人の漫画で、大人のエロス満載ですね。作者も登場人物も江戸っ子気質で、野暮な説明は一切語ってくれないので、常にアンテナを張って読み解かないと、置いてきぼりをくらいます。実際私には理解できないエピソードもありました。
    また、ガロの世界観、作風を思い出しました。
    難解なストーリーもあり、心から楽しめた訳ではなかったけど、それでも次第に江戸の図太く生きる応為を始めとした女性たちに好感や愛着がわき、天才で偏屈な北斎の人物像にも説得力があり、この先も心に残る作品となりそう。

    0
    2025年10月06日
  • 新装版 入浴の女王

    Posted by ブクログ

    49冊目『新装版 入浴の女王』(杉浦日向子 著、2012年7月、講談社)
    日本各地の公衆浴場に浸かり、その地の人々と酒を飲み交わす事により「町の顔」を観察するというエッセイ。1998年に刊行されたものの新装版であり、書かれたのは1993〜95年の間だと思われる。
    風呂を「汁」、出会う人々を「具」に喩えてそれぞれの有様を活写していく、著者らしいユニークな内容。江戸を愛するがあまり、名古屋や京都への風当たりが強いのはご愛嬌。

    〈「湯は語るものにはあらじ、つかるものなり」あなかしこ〉

    0
    2025年06月11日
  • ゑひもせす

    Posted by ブクログ

    141冊目『ゑひもせす』(杉浦日向子 著、1990年7月、筑摩書房)
    デビュー作を含む初期作品集。絵巻物風漫画や忠臣蔵の実況見分など、著者にしか描けないユニークな作品が揃う。
    江戸時代の庶民の生活を描くというスタンスは初期からすでに一貫している。円熟味すら感じさせる堂々とした短編ばかりなのだが、情報量が多すぎるので少々肩が凝る。天才の片鱗は見えるが、彼女の才能が真に開花するのはもう少し後の事である。

    〈木瓜の実を たもとに入れた ままだ〉

    0
    2024年11月29日
  • 合葬

    Posted by ブクログ

    杉浦日向子さん、はまってます。

    合奏は戊辰戦争の一つ上野戦争を描いた漫画。
    杉浦さんの画風は浮世絵っぽさがあります。

    登場人物は10代から20代前半の彰義隊のメンバー。
    戦争や隊の話というよりは登場人物の上野戦争前後の出来事に重きを置いた作品だそうです。

    読後、なんとも言えない気持ちに…。

    小沢信男さんの解説の言葉に大きく大きく共感。
    「…本篇には、従来の彰義隊戦記にとかくつきものだった怨念や、負け犬びいきの力瘤がない。仰々しくない代りに、のびのびしていて、そして奇妙なナマナマしさがあります。ふしぎなほどに。なぜだろうか、第一に、想像と実証がしっかり噛み合っているのでしょう。…」

    杉浦さんの深くて広い知識と愛情が、作品のナマナマしさにつながっていくんだなぁ。
    派手さはないけれど心に静かに重く響く作品。

    0
    2024年11月24日
  • 百日紅(下)

    Posted by ブクログ

     八年前(二〇一六)に『YASUJI東京』を読んで以来、杉浦日向子二作品目。『米澤屋書店』に出てきて、ちょうどうちにあったので読んだ。文化文政期の江戸が舞台と知り、大奥→写楽、の流れもあるし、読むなら今だ!と。上下巻。
     正直あまりよくわからなかったのだが、読んでしばらく経ってみると、わかるとかわからないとか言うよりは、確かに何かを摂取したという感覚が色濃く残っている。お栄ちゃんの無愛想な表情とか。お政さんも色っぽいけど弟子だし絵師なんだなあとか。北斎の(お栄以外の)息子や娘や、妻や。とぼけた顔して女好きの善次郎や。歌川さんとこの国直とか。火事見物が好きとか。

    0
    2024年11月14日
  • YASUJI東京

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    YASUJI東京
    単行本未収録集
     術/梅殿桜殿/白犬/鏡斎まいる①/鏡斎まいる②/鏡斎まいる③

    0
    2024年10月23日
  • 合葬

    Posted by ブクログ

    47冊目『合葬(がっそう)』(杉浦日向子 著、1987年12月、筑摩書店)
    江戸風俗研究家でもある漫画家、杉浦日向子の代表作。彰義隊に所属する幼なじみ3人の運命を描き出す。
    上野戦争を舞台とした合戦絵巻であり、物語が進むにつれ若人たちの危うい血気がむんむんと立ち上がってくる。そして、その緊張感がピークに達すると同時に全ては儚く消え失せる。戦争に散った若き隊士たちへ捧げられた、まるで線香花火のような哀歌である。
    お世辞にも絵が上手いとは言えないが、爽やかで時に耽美的なタッチが胸を打つ。

    〈あゝ 鳳凰が。〉

    0
    2024年04月06日
  • 新装版 呑々草子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ぶらりと編集の方と二人旅
    (都内のホテルプールに繰り出したりと旅というには語弊があるかも)

    生命線の短さについて触れている回があり
    両親の手相を確かめたくなってしまった

    ちょっと独特の言い回しでスラスラ読めなかったのだけれど 毎回こんな風に生きられたらいいなぁと
    羨ましくもあり

    自分は余暇を今後どんなことしていこうか考える


    SNSがあり 今は逆に隙間時間や色々と考える時間が減ったなぁ。。

    巣鴨の有り難いお守り?が十枚で何百円というエピソードも笑ってしまった
    最近核家族化だけれど 祖父母が日々どんな楽しみをしていて どこに出かけているのか
    どんなお店が行きつけなのか 人生の先輩として 知りたかったなぁ。。

    旅行も 食事も 「この人との会話が楽しいから 楽しめる」というのがこの年になると実感あり
    深夜特急の個室で夜語らうのが夢である 客船でもいいなぁ
    温泉宿に連泊して 2日目朝はいらないから 夜ふかしして思いっきり昼まで寝ていたい。。

    0
    2022年05月23日
  • 東のエデン

    Posted by ブクログ

    明治の初めの頃の若い男達の下宿場の話。若い男は4人。それぞれが異なるバックグラウンドを持つ。意味なんかないのだろう。そこに話があるだけ。
    そういえば昔ヤオイという表現があったような。山なし,落ちなし,意味なし,というやつ。
    ヤオイというわけではないが,何かカタルシスがあるわけでもなく,ふーんという感じ。そう感じるのは教養が足りないのか,センスがないのか。どうも自分を責めてしまう。

    0
    2022年04月16日
  • 合葬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    杉浦日向子さん。

    まえがきに、志ん生のマクラとして「上野の戦争」の話が出てくるのですが、ハテ上野?東京の?戦争?と、のっけから「?」だらけになってしまいました。

    スイマセン、上野の戦争も彰義隊も、さらに西南戦争のこともさっぱり知りません^^;。これを機会に少し勉強したいと・・・思いました(思っただけで終わるかも知れません)。

    ともあれマンガ作品ですが、その彰義隊と上野戦争のことを、隊の端くれに参加した若き3人の志士の目から描いたものとなっています。

    幕末という時代の流れに巻き込まれていく青年たち。その困惑やもどかしさを含んだ一途さが、独特の間と陰影とともにつづられており、大変せつないものを感じました。

    「合葬」というタイトルは、その3人の死を言うとともに、これもまえがきにある通り「江戸の風俗万般が葬り去られる」その転換期の空気を描きたいという作者の思いがあったようです。

    なお、小沢さんという方による巻末解説がまた凄い。いかに杉浦さんの“考証”が深く、リアリティとして反映されているかを示してくれて興趣三倍増です。

    0
    2019年06月22日
  • YASUJI東京

    Posted by ブクログ

    夭折の画家・井上安治テーマに、明治の東京と昭和の東京とが交錯する。
    筋と言えるものもなく、淡々と安治の絵と現代とが相互に描かれるのだが、その淡々ぶりがまたよい。
    こういうテーマの選択も、杉浦日向子のすごいところ。

    0
    2018年08月25日
  • 百日紅(下)

    Posted by ブクログ

    上巻に続いて読んでると、江戸の世界に慣れてきました
    背景を描き込む「美女」がすきだなぁ
    短編だったので、長編が読みたかったです
    映画の絵柄はあんまり好みじゃないけど、どんな話の流れか気になります
    NHKのドラマは、まじめに見ていなかったけど
    綺麗に描いてあったな…綺麗すぎかな(笑)

    0
    2017年12月10日
  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    静かな感じがします
    蝉の声や川の流れ、人々の喧騒も聞こえるんだけど
    しーんとした感じがします

    北斎が地蔵尊を描き込む「夢」がいいなぁ

    0
    2017年12月08日
  • 合葬

    Posted by ブクログ

    短編が主な杉浦日向子にしては珍しく一貫した展開をもった長編作。近世から近代への移り変わりを、彰義隊をめぐる上野戦争を軸に描く。いつもの淡々とした表現が悲劇性を高めている。
    今年は杉浦日向子没後10年で、「合葬」の映画化や「百日紅」のアニメ化など話題に事欠かない。

    0
    2017年08月16日
  • 合葬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰もが主人公ポジションで、重要な事は知らされていて
    確固とした意見をもっていて、考え抜いて決断する。

    そんな生き方をしている人は一握りだろう。。。

    幕末、よく分からないままにノリや友人に誘われて
    命を落とした若者は多かったのかもしれない。。。

    0
    2017年07月10日
  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2015年アニメ映画化していたとは知らなかった。
    ミス・北斎。 なるほど。。。

    解説が夢枕 獏氏。
    この頃は単なる引退とされていたのか。。。
    訃報は衝撃だったろうな。。。

    浮世絵といえば歌川が有名だけれど(個々についてももっと学んでいきたい。。。)
    葛飾北斎とその娘の話。

    娘も浮世絵師だったのか。。。

    日常をたんたんと紡ぐストーリー。

    江戸の暮らしぶりが自然と入ってきて、一粒で二度おいしい感じ。

    0
    2017年06月27日