杉浦日向子のレビュー一覧
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杉浦日向子さん、はまってます。
合奏は戊辰戦争の一つ上野戦争を描いた漫画。
杉浦さんの画風は浮世絵っぽさがあります。
登場人物は10代から20代前半の彰義隊のメンバー。
戦争や隊の話というよりは登場人物の上野戦争前後の出来事に重きを置いた作品だそうです。
読後、なんとも言えない気持ちに…。
小沢信男さんの解説の言葉に大きく大きく共感。
「…本篇には、従来の彰義隊戦記にとかくつきものだった怨念や、負け犬びいきの力瘤がない。仰々しくない代りに、のびのびしていて、そして奇妙なナマナマしさがあります。ふしぎなほどに。なぜだろうか、第一に、想像と実証がしっかり噛み合っているのでしょう。…」
杉 -
Posted by ブクログ
八年前(二〇一六)に『YASUJI東京』を読んで以来、杉浦日向子二作品目。『米澤屋書店』に出てきて、ちょうどうちにあったので読んだ。文化文政期の江戸が舞台と知り、大奥→写楽、の流れもあるし、読むなら今だ!と。上下巻。
正直あまりよくわからなかったのだが、読んでしばらく経ってみると、わかるとかわからないとか言うよりは、確かに何かを摂取したという感覚が色濃く残っている。お栄ちゃんの無愛想な表情とか。お政さんも色っぽいけど弟子だし絵師なんだなあとか。北斎の(お栄以外の)息子や娘や、妻や。とぼけた顔して女好きの善次郎や。歌川さんとこの国直とか。火事見物が好きとか。 -
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ネタバレぶらりと編集の方と二人旅
(都内のホテルプールに繰り出したりと旅というには語弊があるかも)
生命線の短さについて触れている回があり
両親の手相を確かめたくなってしまった
ちょっと独特の言い回しでスラスラ読めなかったのだけれど 毎回こんな風に生きられたらいいなぁと
羨ましくもあり
自分は余暇を今後どんなことしていこうか考える
SNSがあり 今は逆に隙間時間や色々と考える時間が減ったなぁ。。
巣鴨の有り難いお守り?が十枚で何百円というエピソードも笑ってしまった
最近核家族化だけれど 祖父母が日々どんな楽しみをしていて どこに出かけているのか
どんなお店が行きつけなのか 人生の先輩として -
Posted by ブクログ
ネタバレ杉浦日向子さん。
まえがきに、志ん生のマクラとして「上野の戦争」の話が出てくるのですが、ハテ上野?東京の?戦争?と、のっけから「?」だらけになってしまいました。
スイマセン、上野の戦争も彰義隊も、さらに西南戦争のこともさっぱり知りません^^;。これを機会に少し勉強したいと・・・思いました(思っただけで終わるかも知れません)。
ともあれマンガ作品ですが、その彰義隊と上野戦争のことを、隊の端くれに参加した若き3人の志士の目から描いたものとなっています。
幕末という時代の流れに巻き込まれていく青年たち。その困惑やもどかしさを含んだ一途さが、独特の間と陰影とともにつづられており、大変せつないも