杉浦日向子のレビュー一覧

  • 新装版 入浴の女王

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    杉浦日向子の入浴の女王を読みました。

    東京イワシ頭、呑々草子に続く、銭湯と街の素顔を堪能するエッセイでした。
    杉浦日向子と編集者ポワールが全国各地の銭湯をまわって、入浴している女性たちや、街の風景をレポートします。

    杉浦日向子のレポートは面白く読んだのですが、前2作に描かれているような杉浦日向子とポがはじけたように呑んだり体験したりする体当たりのレポートではなかったので、ちょっと寂しく感じました。
    ひょっとしたら、この頃から杉浦日向子は体調の不調を感じていたのではないだろうか、と邪推してしまいます。

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    2015年08月13日
  • 百日紅(上)

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    ネタバレ

    小説かと思い手にとってみたけど、まさか漫画だったとは。葛飾北斎は本当にこんな人物だったのだろうか。とんでもジジイである。あと、枕絵なるものを描いているのは初めて知った。本当に何でも描いてたんだな。ああ、あのとき葛飾北斎展に行かなかったことが悔やまれる。久しぶりの漫画でしたが、おもしろかったです。

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    2015年06月04日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    ネタバレ

    けっこう時がたっている、その当時のはやりもの?のエッセイなので、懐かしく感じるところも多かったが、やはり、江戸の粋な感じが底にあるので、楽しく読めた。

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    2015年05月09日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    ネタバレ

    早逝した杉浦日向子さんの雑誌連載エッセイの復刻版。「イワシの頭」は迷信の象徴で、ダイエット、占い等々やや怪しげながら一部の人に支持を受けているような事柄を紹介。杉浦さんは江戸研究家として有名で、赤瀬川原平さんの路上観察学会会員。いろいろ面白いものを見つけてくるのは得意なんでしょうけど、雑誌連載ものという事もあってか、本書は文体が軽すぎ。正直合わないのでは。同じようなテーマを扱っても、ナンシー関の(こちらも早逝)の「信仰の現場」のほうが出来が良いです。たまに披露する「江戸ネタ」の時だけ本領発揮という感じでした。

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    2013年04月21日
  • 東のエデン

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    漫画だったのは知らなかった。読み返したくなる本。しかし,何で読もうと思ったんだったか。震災の記事だったきがするけど・・・。

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    2011年11月11日
  • ニッポニア・ニッポン

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    名作「百日紅」には及ばないけど、こういう短編集もいい。やっぱり杉浦日向子の江戸ものは唯一無二。引退せずにもっと描いてほしかった。

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    2010年12月31日
  • 合葬

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    明治と江戸の狭間で庶民と言うか一般の人たちがどのように生きていたのか、
    ちょっと泥臭い感じが、世界にすっと入れる大きな手助けをしてると思う。

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    2009年10月07日
  • 合葬

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    漫画ですが、お薦めです。

    〜お薦めお返事〜
    お薦め有り難うございます!密林でレビューを読んで「あ、「お江戸でござる」の作者の人か!」と驚きました。「お江戸でござる」は、私の好きなコメディ江戸舞台だったのですが、それ以外はまるで知らなかったので、その作者が漫画を書いていることに、凄く驚いてしまいました。という訳で、買って読んでみました。まだ、ぱらり・・・としか読み通していないのですが、絵柄は案の定凄く綺麗という訳ではなくて、けれど、それが逆に凄みがありました。ラストが近づくにつれて、どんどん絵に対して「うわ・・・」と思ってしまう迫力がありますよね。内容はさらりと一読しただけでは語り通せないので

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    2009年10月04日
  • ニッポニア・ニッポン

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    無精ひげの何の先生か分からない馬風先生と重度の近眼の若、与力の弟で女装癖のおかつという個性豊かな三人のほのぼの江戸日記

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    2009年10月04日
  • とんでもねえ野郎

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    とんでもねえ野郎こと真武館の旦那様が繰り広げるドタバタコメディですが、私は幼なじみの八丁堀・与力の大恩寺さんが大好きです。

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    2009年10月04日
  • とんでもねえ野郎

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    世にもいい加減な道場主が主人公。脇をかためる主人公にはもったいないくらい出来た細君や実直でだまされてばかりの幼馴染がいい味だしてる。

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    2009年10月04日
  • YASUJI東京

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    風景画家・井上安治に思いを馳せる女学生が、安治の足跡を辿り、その師弟関係を描く物語。
    「鏡斎まいる」の未収録作品も併録。

    井上安治の描く東京と、明治の東京を行き来しながら、当時の絵描きが見た風景を探ろうとする不思議な漫画。
    師弟の絵を並べ、その作風の違いを考証する場面はなかなか興味深い。
    現代に生きる女子学生とその彼氏の、いかにも現代人的な会話が、東京の転換をまざまざと浮かび上がらせている。

    題材は面白いが、少々わかりにくいので星三つ。
    「鏡斎まいる」がやっぱり好きです。

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    2009年10月04日
  • ゑひもせす

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    杉浦日向子の初期作品集。

    太鼓持と若旦那のもの悲しい交流を描いた「ヤ・ク・ソ・ク」。
    一癖も二癖もある町人の日常を描いた「日々悠々」。
    黄表紙(江戸時代の絵入りの本)そのままの様式で描かれる「花景色狐巷談」。
    家臣が討ち取った、艶やかな首の夢を見る「崖」。
    建物の見取り図や家系図などを添えて、殺された家臣の名前を挙げながら討ち入りの一部始終を描いていく「吉良供養(上・下)」。


    作品ごとに絵柄の雰囲気を巧みに使い分けていて、その技量に圧倒されます。
    ちょっととっつきにくいですが、どこまでも風流な漫画の数々です。

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    2009年10月04日
  • ニッポニア・ニッポン

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    わかってきました。何がって、この人の作品の味わいが。文の間ならぬ画の間を読むとこにこの人の味わいがあるんじゃなかろうか。この作品はどの話もとっても面白かった。不思議な世界観。これまでに味わったことのないタイプだな。(05/11/19)

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    2009年10月04日
  • 合葬

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    数日前だったかな、日経新聞で著名経営学者ピーター・ドラッカーの死を悼んでの特集記事が出てて、そこで生前のドラッカーが「日本はこれまでに明治維新と戦後復興という2度も奇跡的な改革を成功させてきたのだから、もっと自信を持つべきだ」的なことを言っていたというのがあった。あたしは明治維新とか近代の歴史がからきし弱いので、明治維新というのがどういう背景でどうやって起こったのかいまいち詳しく知らない。だからなのか、ちょうど読んでいた個人的初杉浦作品がとても新鮮に映った。まだこの人の作品の空気感には慣れないのだが。時代が変わるというのはどういうものなのだろうか。(05/11/15)

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    2009年10月04日
  • 合葬

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    情夫(いろ)に持つなら彰義隊といわれた、彰義隊の物語。時代って振り返ると大きくうねっているようでも、翻弄される側からすれば、時に淡々と流れていくように思えるのかもしれない。読んで損はないマンガ。

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    2009年10月04日
  • 東のエデン

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    文明開化の明治時代を舞台にした杉浦日向子さんの短編漫画集。
    近代国家へとめまぐるしく変動していく日本で若い書生達が時代の変化に興奮と感傷を持ちながら淡々と日常が過ぎていく「閑中忙にあり」と他短編。
    夏の蒸し暑い空気。冷たい海の水の温度。ほこり臭い夜の校舎。五感に訴えてくる描写が素晴らしい。

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    2009年10月04日
  • とんでもねえ野郎

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    生活観あふれる漫画。
    江戸情緒と義理人情、博打うちなど、読んでいてクスリとしてしまう場面がけっこうあってオススメ。

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    2009年10月04日