杉浦日向子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幕末の上野戦争を舞台に、彰義隊の若者たちと、当時の出来事として客観的に描かれた物語。
大河でもそうだが、ヒーロー主観の物語よりも出来事を客観的に描いた物語が好きで、これもそん感じの物語で一気に引き込まれる。
当事者の若者たちの物語は最後は悲しい描かれ方ではあるが、その家族や町人たちは変わりなく日常を過ごし、少しづつ関わり合いながら明治の風が吹き込んでいく様がリアルで面白い。
町人文化目線で幕末の動乱を描くというのはさすが杉浦さんだなと思う。
もっともっと多くのこういう作品に触れてみたかったので、杉浦さんの早逝は改めて残念だ。
映画化されているようだが、変に脚色せず原作に忠実に描けば面 -
Posted by ブクログ
上巻でも書いたとおり、この漫画は文庫になると字が小さすぎて、少しでも暗いところでは、メガネをかけても台詞が読めない! そのため読めるシチュエーションが限られており、下巻も読み進めるのに苦労したが、どうにか読み終えた。何も考えず平積みになっているものをパッと上下巻買ってきたのだが、今後文庫サイズの漫画を買うときは気をつけよう。劇画タッチのアクションものの方が、文庫サイズになると迫力が薄れて良くないように思うが、実はそうでもなく、むしろこのような「静かな漫画」の方が、空気感や物語の間など、文庫になると失われるものが大きいように思う。この辺は映画と正反対で面白い。
内容は面白いが、上巻と比べてもさら -
Posted by ブクログ
原恵一監督のアニメ映画がたいへん素晴らしかったので、原作の上下巻もすぐに大人買いしてきた。ところが読むのにひどく時間がかかった。理由は、文庫版のため台詞の文字が非常に小さいから。普通の文字で2mmm弱、ルビに至っては0.9mm。画数が多い漢字も多く、メガネをかけても暗いところでは台詞が読めない。そのため読めるのは、明るい場所でメガネをかけた場合に限られる。文庫版の漫画は他にも持っているが、ここまで字が小さくて読みにくいものは無い。
しかし内容は面白い。杉浦日向子の作品を読むのは多分これが初めてだが、人気があるのも当然だと思う。絵はそれほど上手いと思わないが、絵の空白部分やコマとコマの間に深い余