杉浦日向子のレビュー一覧

  • ニッポニア・ニッポン

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    今ブームである北斎の娘・お栄を描いた先駆的な漫画『百日紅』でお馴染みの杉浦日向子。
    江戸時代漫画のイメージが強いが、『東のエデン』など明治初期の若者の青春群像劇も描いていた。

    本作はページ数は少ないものの、江戸時代と明治初期の両方を楽しめる贅沢な一冊。

    因みに日本で最後の斬首刑者の高橋お伝の最期を描いた『陽炎法師』はガチでトラウマ。
    個人的に気に入っている作品は欧州へ留学へ行く若者の前夜を描いた『前夜』(←そのまんま)。

    杉浦日向子はガロ出身の作家だが、この頃活躍していた大友克洋や高野文子をはじめとする80年代ニューウェーブ漫画家は、何気ないワンシーンや会話や間を丁寧に描写する。

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    2018年01月24日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    三十代の師匠の体当たりルポ。最初はイワシの頭的なご利益を求めていたようだったのに、中盤以降はイワシの頭に群がる有象無象を眺めている師匠。そして最後にはストリップ劇場潜入という何が何やらという感じ。確かに観音様には違いないが……語り口調は江戸っ子の、それも男の伝法な言い回し。男性っぽい性格というのが「原宿占い村篇」で言い当てられていたな~。ポワール女史も良い感じだった。「ベッピン篇」の写真はホントにお笑いコンビの宣材写真だよ(笑)

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    2017年08月15日
  • 新装版 入浴の女王

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    各地の銭湯を浴び、地元の人と酒を酌み交わす、ただそれだけなのに、そこには極上のコミュニケーションがありました。

    やっぱり、化粧を落とし、銭湯に浸かりリラックスすると素に戻るのでしょうね。
    酷いニュースが多い中、こういう本を読むと、人間ってまだまだ捨てたもんじゃないなぁと思います。

    もちろん、日向子サンの軽妙な語り口があってこその本です。

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    2012年10月17日
  • ニッポニア・ニッポン

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    「ありがとうござんす!! 八十両の夢とっくりと見いした!」
    大門に立って出られるんだなあって思ったら
    ふっと気が軽くなってあっちもこっともイッソ同じような心地がして。

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    2009年10月04日
  • ニッポニア・ニッポン

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    明治初年の青年たち。解剖実習を脱落したひよわな医学生君が、深夜の校舎でレンズの割れた眼鏡のまま、ナースのマリエに珈琲にごちそうになるところがよい。

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    2009年10月04日
  • ニッポニア・ニッポン

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    146冊目『ニッポニア・ニッポン』(杉浦日向子 著、1991年7月、筑摩書房)
    1984年11月に刊行された短編集の文庫版。江戸ものの作品だけでなく、明治時代を題材にしたものや周防や遠江、会津などの地方を舞台にしたものまで、タイトル通り「ニッポン」を描いた作品が揃う。死を扱った話も多いが、どの作品も皆全て風通しがよく、読後感は爽やか。中でも「馬風先生」が活躍する3篇は、このシリーズだけで1冊の本にして欲しいほどに気に入った。おかつが本当に魅力的…。

    〈八十両の夢 とっくりと 見いした!〉

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    2024年12月05日
  • ニッポニア・ニッポン

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    たまに 本棚からとりだして
    手に取ってしまうと
    もう そのまま

    杉浦日向子ワールドに
    すっぽり入り込んでしまう

    杉浦さんの作品には 
    (談志さんの言葉をもらうと)
    いつも
    「江戸の風」がそよりと吹いている

    この作品ももちろん
    例外ではありません
    江戸末期、明治に差し掛かる頃の
    その時代の「風」に吹かれる
    ことができるのです

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    2023年01月24日
  • 江戸へおかえりなさいませ

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    一万円選書にはいってました。歴史物は読まないんだけどなぁ‥と、なんとなく後回しにしてましたが、なんてこった。最低限の居住空間に住む江戸の豊かな精神に魅了されました。なかでも「七五三の極意」は魅力的。せかせか生きる日常で息抜きに江戸の時間を感じるのは贅沢な体験です。

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    2022年11月14日
  • 新装版 呑々草子

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    杉浦日向子の呑々草子を読みました。

    東京イワシ頭に続く、杉浦日向子と編集者ポワール(略してポ)が体当たりで敢行する日本各地をめぐる体験記でした。
    意味なし意義なし目的なし、起承なければ転結もなし、という面白旅行記なのでした。

    杉浦日向子のエッセイとイラストそしてポのイラストが旅の楽しみを感じさせます。
    さらに呑々(のんのん)の字のとおり、各地の銘酒が紹介されています。

    konnokは酒は弱いので実体験はできませんが、呑兵衛の女性のエッセイは大好きなのでおもしろく読みました。

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    2015年08月02日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    杉浦日向子さんの突撃レポーターといったイラスト入りの取材記です。イワシ頭という表現はイワシの頭も信心からという言葉からですが、東京中のあらゆるゲテモノ的なもの、迷信、怪しげな場所、オカルト、まじない、占い、ある意味パワースポット・・人間の内に潜む欲望、願望などを吸い取るところは必ずあると20箇所を超える取材の顛末記を読んでつくづく思いました。
    大抵の怪しげな商売には金銭的にもかなり高額な代金が付いて回るのに成り立つところが不可思議であり、興味深々な訳なのですが、普通おいそれとは覗けません。今回と同行した妙齢の女性「ポアール」さんはそれらの場所へ果敢に出動、身体を張った体験記となっています。

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    2014年05月31日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    杉浦日向子の東京イワシ頭を読みました。

    杉浦日向子が講談社の新人編集者ポワールといっしょに流行迷信(イワシの頭も信心から)を取材するというエッセイでした。
    新興宗教のようなもの、占い師のようなもの、エステ、ギャンブル、人面魚、ストリップ、げてもの料理、と言ったいろいろな人物や団体を取材して絵付きのエッセイとしてまとめられています。
    結構どぎつい取材もあったようですが、杉浦日向子らしい風俗を描く視点でまとめられているので、安心して読むことが出来ます。

    書かれたのは1996年のようで、ネタが15年前なので、今読んでみると結構懐かしく感じました。

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    2014年05月07日
  • 新装版 呑々草子

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    『東京イワシ頭』に続くシリーズ第2弾。
    これに『入浴の女王』を加えて、シリーズ3部作となりました。


    楽しい、ほんと、楽しめる体験話。
    気が向くままの、のんびり旅行、体験。
    ポアール嬢との会話もなんかいい。

    杉浦日向子さんが、あんまりにも活き活きとしているのでうれしくなってきます。

    同行のポ嬢は、今頃何しているんでしょう。
    講談社の編集者でいることを祈ります。
    できたら、杉浦さんとのこと、何かに書いていてくれるとうれしいんですが。

    杉浦日向子さん、ほんと素敵な作家さんだったと思います。

    でも、ほんとに、杉浦さんもポ嬢もよく呑むねえ~。
    感心です。

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    2013年05月07日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    おもしろかった。
    杉浦日向子が、東京の1996年ころの怪しい文化を実体験しながら文章にしたもの。
    あのころの日本の、怪しさを満喫できる。

    今の日本も怪しいけれど。

    あの頃の怪しさは、世紀末に向かう時期の怪しさとでもいえるのかな、ちょっと、怪人20面相、小林少年といった、昭和初期のころのような、セピア色を感じてしまうのは私だけだろうか?

    同行していた担当編集者の≪ポ≫さんは、今頃、講談社の、お偉いさんになったかなあ?
    とてもかわいいというか、きれいなというか、魅力的な女の子ってイメージだったけれど。

    あの時の≪ポ≫です。って、出てきてほしい気がする。

    にしても、杉浦日向

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    2013年05月04日
  • 新装版 入浴の女王

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    新装版です。

    杉浦さんが今、この世にいて、同じような旅ものとか、訪ねものとかしていたら、どんなだったかなぁ。

    楽しい気分になれる、ほんと、ゆったりとした気分になれるいい1冊です。

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    2013年05月04日
  • その日ぐらし

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    後半は付いて行けないような話になってるけど、前半はほんとにおもしろい。自分の人生観が変わる。気楽に生きるってこういうことなのかと、目が覚める。

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    2013年03月12日
  • 新装版 呑々草子

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    「呑々は、雑文中の雑文を目指すもので、起承もなければ転結もなし。いつでも単なる思い付き。ちっちゃなネタで、たっぷり無駄口」という日向子の言葉通り、軽妙そのものの珍道中体験記です。

     >  わしのてのひらの生命線は、生まれつき、とても短い。
     >  左右とも、てのひらの真ん中のくぼみ辺りで、すっと消えてなくなる。
     > おまけに、テの形のシワは、三本みな薄くて鎖状だ。
     > 家族や友人のシワは、誰のを見ても、クッキリ筋の通った
     > 長いシワを刻んでいる。
     >
     > たかが、手のシワ。


    これを書いた当時すでに、骨髄移植以外にない疾患を患っ

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    2012年09月30日
  • 新装版 東京イワシ頭

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    バブルでござる。

    杉浦さんの軽妙な語り口調を彷彿とさせる文章で、
    言っちゃ悪いがだいぶ腐ったバブル時代のヘンテコ怪しげあれやこれや。
    思わず噴き出すこと数回。
    二重の意味で楽しい本でありました。

    ヅカの回は、当時どっぷりハマっていた側ですので
    かえって面白く読みました。
    あの公演を生でご覧になったとは羨ましい。

    今となっては過ぎ去ったあの時代に感慨深くすらなる
    何度も読みたいエッセイです。
    新装他2作品も今後読もうと思います。

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    2012年07月19日
  • ニッポニア・ニッポン

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    時代物の漫画はいつも何処か嘘っぽいと言うか、SF的な匂いを感じてしまうんですが、
    杉浦さんの漫画に限ってはそう言うことは無い、
    ある程度の人間臭ささが残っていると言うか、
    1話1話にすっと吸い込まれるような気がするぐらい、すんなりと自分の中に落ちてくる気がする

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    2009年10月07日
  • ニッポニア・ニッポン

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    割と初期の作品。ほのぼのとした感じだけでなくヒリヒリした作品もあって「へえ」と思った。最後の方の絵はちょっと大友風味。時代…。

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    2009年10月04日
  • ニッポニア・ニッポン

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    江戸の日常を描く短編集。

    黒と赤の二色刷で、血しぶきのみを赤く印刷し、戦場を跳梁する物の怪の姿を描いた「殺生」。
    天の川に鮎を取りに行ったり、ふすまに描かれた菊の花を切り取ったり、仙人か陰陽師を思わせる「鏡斎まいる」は特に好き。


    「ゑいもせず」に比べ大分画面がすっきりしているので、漫画として読みやすい作品。
    江戸の情緒を満喫できます。

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    2009年10月04日