杉浦日向子のレビュー一覧

  • 二つ枕

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    吉原の花魁と旦那との やりとりが粋で楽しい‼

    吉原好きの私にわ、とってもすてきな漫画でした
    絵もセリフもみんなすてきです(#^.^#)

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    2017年02月22日
  • 東のエデン

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだ杉浦日名子の漫画。やはり唯一無二、独特の雰囲気は今も色あせない。

    明治維新のころの若々しい、生まれたての「日本」で四人の若者が青春を謳歌する。世が世なら大名か旗本の当主であったはずの「トノサマ」本多をめぐる元らしゃめんの女中と許嫁の姫様との駆け引きも微笑ましい。トノサマは今ならディーン・フジオカのイメージデスねw
    という「閑中忙あり」は実写化希望。

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    2016年11月02日
  • 合葬

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    たった6時間の上野戦争。
    恥ずかしながら上野戦争という史実を知らなかったが、間違いなく江戸の終わりを象徴する事件だったと感じる。
    そしてその担い手が若者主導だったという点が、また痛ましい。

    164ページから数ページ、ぞっとする恐ろしいシーン。

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    2016年07月14日
  • 合葬

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    彰義隊の名もない若者たちの物語。
    歴史を作るのは確かに人間なのだけれど、それは一人の英雄でも偉人でもなく、どこにでも入り誰かなのだとこの作品を読みながら思っていた。

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    2015年10月27日
  • 百日紅(下)

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    下巻はもっぱら不思議な話が多いなか、お栄が絵について悩んで、男娼を買いに行く話がひときわ面白い。
    劣等感とか、どうにもならない諸々とかを描ききっていると思う。
    杉浦日向子、安心して「天才」と呼べる天才である。

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    2015年10月03日
  • 百日紅(上)

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    杉浦日向子が描くことで、北斎親子のキャラクターは輝き、北斎親子という実在の人物たちを描いたことで、杉浦日向子の世界も輝いている。う〜ん、win×winの関係。
    善次郎の過去がちょっとだけ描かれる回とか、地獄絵の回とかが好きだな。

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    2015年10月03日
  • とんでもねえ野郎

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    ゆるくておかしいお江戸漫画。
    主人公の桃園彦次郎は、ワリィ事坊主のまま大人になったようなやりたい放題の「とんでもねえ野郎」だけれども、なんだか憎めない。
    妻の若菜も、そんな彦次郎を微笑ましく思っているようで、なんとも良い夫婦だった。

    登場人物皆に、愛嬌があって癒される。

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    2015年08月14日
  • 合葬

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    なんて切なく哀しいのだろう。
    新しい時代になるとともに、命を失っていった少年たち…
    心の中に、色んな葛藤があったのかもしれない。
    それでも時代の渦に巻き込まれた彼らはどんな気持ちだったのだろう…

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    2015年07月29日
  • 百日紅(下)

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    ネタバレ

    浮世絵師、葛飾北斎と娘・お栄、居候の善次郎を通して江戸の人々の生活を描く。

    江戸文化や人情がリアルに生き生きと描かれており、自然と自分を江戸の住人に引き込んでくれる。

    時に大笑いさせてくれたり、ホロリとさせてくれたり、時代が違うだけで人は変わら無いのかな、と改めて思わされる。

    「妖」や「怪」な話も多く印象に残っているのだが、これも今は科学で証明だなんだと色々言えるのだろうが、当時はそういう存在として受け入れるしか無い時代背景が色濃く描かれているものの一つではないかと思う。

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    2015年07月18日
  • 百日紅(上)

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    ネタバレ

    浮世絵師、葛飾北斎と娘・お栄、居候の善次郎を通して江戸の人々の生活を描く。

    江戸文化や人情がリアルに生き生きと描かれており、自然と自分を江戸の住人に引き込んでくれる。

    時に大笑いさせてくれたり、ホロリとさせてくれたり、時代が違うだけで人は変わら無いのかな、と改めて思わされる。

    「妖」や「怪」な話も多く印象に残っているのだが、これも今は科学で証明だなんだと色々言えるのだろうが、当時はそういう存在として受け入れるしか無い時代背景が色濃く描かれているものの一つではないかと思う。

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    2015年07月18日
  • 百日紅(上)

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    この本とは長い長い付き合いになりそうだ。
    きっとこれから、何度も何度も捲る本だと読後強くそう思った。
    杉浦さんの著作はエッセイも漫画も好んで読んでいたほうだけれど、この本には改めて驚かされた。
    日々の生活や、ささいなことに散りばめられたしあわせや悲しみを淡々と掬いとったとても素晴らしい本だった。
    竹を割ったような物言いのお栄ちゃんがとてもかっこいい!
    登場人物それぞれに味があってすごく愛おしかった!大好き!あいしてる!

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    2015年04月12日
  • 百日紅(下)

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    葛飾北斎、その娘のお栄らを主役に据えた、江戸情緒あふれる短編漫画集。

    個人的に好きだったものをいくつか挙げてみる。
    「番町の生首」(其の一)は、武家の娘の悲恋だが、いかにも実際にあった事件を下敷きにしていそうである。「龍」(其の五)はタッチの異なる絵を組み合わせて、現世と妖しい世界を行ったり来たりする様に目眩がするようだ。「女弟子」(其の八)はスッポンの怪しさと女の妖艶すぎる美しさがもの凄いほど。「四万六千日」(其の十一)は江戸情緒漂う、ちょっといい話である(以上、上巻)。
    「女罰」(其の十七)は、かわいらしい怪異譚。「離魂病」(其の二十)は中国の怪談が元である。「美女」(其の二十三)もいか

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    2014年10月05日
  • 百日紅(上)

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    漫画家・江戸風俗研究家であった杉浦日向子のコミックである。
    葛飾北斎、その娘お栄、弟子の英泉らを中心に、江戸の世界を妖しく艶やかに鮮やかに描き出す。

    杉浦日向子は、1958年、日本橋の呉服屋に生まれた。時代考証の確かさや浮世絵を下地にした画風が強みの漫画家である。『合葬』や『百物語』、本作などで注目を浴びつつも、35歳で漫画家としての活動に終止符を打ち、以後は江戸文化研究家やエッセイストとして活躍。46歳で癌のために逝去した。一時、荒俣宏と結婚していたことでも知られる。

    惜しまれつつも漫画家として筆を折ったのには理由がある。若くして、免疫系の疾患に蝕まれ、漫画を描ききる体力がなくなったのだ

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    2014年10月05日
  • 百日紅(下)

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    上巻も良い話ばかりだったが個人的に下巻の方が好き。

    全部説明しないで読者に想像させる楽しみを残しておいてくれる面白い話ばかり。
    一話完結なのでどの話から読んでもいい
    映画化もするらしく楽しみ

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    2014年07月11日
  • YASUJI東京

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    主人公が、アスファルトの下に眠る東京の原野を想うシーンに共感。東京で生まれ育った自分が感じていた違和感とか、嫌悪とか、そういったものが「そうだったのか」と氷解していくような感覚だった。

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    2014年04月21日
  • 百日紅(下)

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    ネタバレ

    「百日紅」下巻。
    上巻に引き続き、絵師を取り巻く江戸の生活を描いているが、ちょっと不思議な怪異譚も魅力的。
    相変わらず売れない善次郎と、自分に足りないものに苦悩するお栄。売れっ子だが描きたいものを描かせてもらえない国直。若者たちが悩みながらも描き続ける姿がとても鮮烈。

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    2013年10月10日
  • 百日紅(上)

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    絵師、葛飾北斎とその娘お栄。彼らを取り巻く人間模様を、江戸の粋な世界と織り交ぜながら展開される作品。
    不思議な世界「江戸」と、そこに暮らす人々の心意気が感じられると同時に、絵師という人々の生き様が大変興味深い。
    絵を描く人に限らず、何かを創作する人にはぜひ読んでいただきたい作品。

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    2013年10月10日
  • 東のエデン

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    文明開化期の横浜を舞台にした四人の書生のお話。
    赤煉瓦倉庫の前を人力車が走って言ったり、山下埠頭に異人さんがたたずんで月を見たり、元町のハイカラな洋品店の様子・・・など、横浜の風景描写が効果的に使われている。

    せつない。
    誰もが持っている懐郷病や
    移り変わる時間の縦糸におりこまれている人達のゆらゆらした危うさや、将来を思うときの眼のくらむようなまぶしさやこわさが
    ゆったりしたコマの中から静かにあふれ出てくる。

    中でも「金時計」が素晴らしい。
    賢者の贈り物を超す「懐中時計」ものだ。

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    2013年04月07日
  • 新装版 入浴の女王

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    各地の銭湯を浴び、地元の人と酒を酌み交わす、ただそれだけなのに、そこには極上のコミュニケーションがありました。

    やっぱり、化粧を落とし、銭湯に浸かりリラックスすると素に戻るのでしょうね。
    酷いニュースが多い中、こういう本を読むと、人間ってまだまだ捨てたもんじゃないなぁと思います。

    もちろん、日向子サンの軽妙な語り口があってこその本です。

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    2012年10月17日
  • 百日紅(下)

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    粋でした。

    大きな起伏のあるストーリーではない故なのか、ふとした瞬間の台詞や絵が急に心に刺さります。

    これは代替の利かない名作!

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    2012年04月01日