【感想・ネタバレ】新装版 入浴の女王のレビュー

あらすじ

銭湯は町の味噌汁。生まれたばかりの赤子から明日お迎えの隠居までひとつ湯の中、いいだしが出よう筈。日本全国の銭湯を訪ね地元女性の赤裸々を観察し、湯上がりに地元男性と酌み交わす、われこそは入浴の女王。裸の群れに裸で飛び込み、町の素顔を賞味する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、堂々完結。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

各地の銭湯を浴び、地元の人と酒を酌み交わす、ただそれだけなのに、そこには極上のコミュニケーションがありました。

やっぱり、化粧を落とし、銭湯に浸かりリラックスすると素に戻るのでしょうね。
酷いニュースが多い中、こういう本を読むと、人間ってまだまだ捨てたもんじゃないなぁと思います。

もちろん、日向子サンの軽妙な語り口があってこその本です。

0
2012年10月17日

Posted by ブクログ

新装版です。

杉浦さんが今、この世にいて、同じような旅ものとか、訪ねものとかしていたら、どんなだったかなぁ。

楽しい気分になれる、ほんと、ゆったりとした気分になれるいい1冊です。

0
2013年05月04日

Posted by ブクログ

49冊目『新装版 入浴の女王』(杉浦日向子 著、2012年7月、講談社)
日本各地の公衆浴場に浸かり、その地の人々と酒を飲み交わす事により「町の顔」を観察するというエッセイ。1998年に刊行されたものの新装版であり、書かれたのは1993〜95年の間だと思われる。
風呂を「汁」、出会う人々を「具」に喩えてそれぞれの有様を活写していく、著者らしいユニークな内容。江戸を愛するがあまり、名古屋や京都への風当たりが強いのはご愛嬌。

〈「湯は語るものにはあらじ、つかるものなり」あなかしこ〉

0
2025年06月11日

Posted by ブクログ

杉浦日向子の入浴の女王を読みました。

東京イワシ頭、呑々草子に続く、銭湯と街の素顔を堪能するエッセイでした。
杉浦日向子と編集者ポワールが全国各地の銭湯をまわって、入浴している女性たちや、街の風景をレポートします。

杉浦日向子のレポートは面白く読んだのですが、前2作に描かれているような杉浦日向子とポがはじけたように呑んだり体験したりする体当たりのレポートではなかったので、ちょっと寂しく感じました。
ひょっとしたら、この頃から杉浦日向子は体調の不調を感じていたのではないだろうか、と邪推してしまいます。

0
2015年08月13日

「エッセイ・紀行」ランキング