細田守のレビュー一覧
-
購入済み
読んだ後で色々と考えさせられる
映画公開前に読ませていただきました。SNSを軸に今の私達が生きていく上で向き合わなければならない様々な事柄について考えさせられるお話でした。主人公がその問題に対して向き合って成長する姿に涙が出ました。読めて良かったです。映画とても楽しみにしています。
-
Posted by ブクログ
ネタバレすごく胸がむず痒い気持ちになって、頑張ろうと思える作品だった。熱血感があった。
熊徹と九太(蓮)の関係がめちゃくちゃ良かった。どちらも突っ張っていて、1人狼なところがあるけれど、愛を求めていて、お互いに師匠と弟子という関係でありつつも高め合っている、素晴らしい関係。
最後に九太が渋天街ではなく、人間の世界で生きていくことを選んだのは少し意外だった。少し寂しかった。父親と楓と仲良く暮らし、チコというお母さんも多分近くにいて、そちらの道へ行くのか。と思った。いつの間にか私はバケモノの味方になっていた。でも胸の中にいる熊徹といつも一緒なら心強い。とても読んでいて気持ちの良い作品だった。 -
Posted by ブクログ
読み終わるとじんわりと伝わってくるものがある。たぶん、そのために、何でもない日常が必要だったのだと思う。子どもの成長は早い、子どもは、教わらなくてもある日突然できるようになったりする。それと同時にいつの間にか親の方も変わっていっている。親がいつもこれでいいのか迷い続ける、というのは、親の立場にならないと分からない。横軸(今いる家族の関係)と縦軸(世代間のつながり)の両方があることで今の自分がある。雪の結晶はすべて違う形をしている、とくんちゃんはEテレで観たことがあるようだけど、僕が子どもだった頃これを聞いて、本当に? 偶然の一致ってないの? 「is」の証明は簡単だけど、「is not」の証明は
-
Posted by ブクログ
★ストーリー概要
主人公の女性は、有名大学に通う優等生。
しかし、人間に変化した犬畜生の男に唆され、性的関係を持ってしまう。そして、避妊無しでの性行為の結果、犬畜生の子供(しかも犬だけに双子)を孕んでしまう。
女性の人生は、将来を約束されたエリートから、明日をも知れない貧乏暮らしへと転落する。
また。作中、女性は犬の死体がゴミ収集車に詰め込まれる瞬間を見てしまったことから、犬畜生が死んだと認識する。(しかしながら、犬畜生が本当に死んだのかは明らかにされていない。)
女性は一人で双子を育てざるを得ず、生活に追われる毎日を送る。
そんな苦労の甲斐もなく、最終的には、双子のうち男の子は犬 -
Posted by ブクログ
人間は心に闇を宿す
それは人と自分とを比べてしまう劣等感を具現化しているのだと思った
なんで自分はこんなにも不幸なんだ。苦しいんだ。なんで自分ばかり…。
そんな途方も無いような感情をこの作品では闇という名の自分の影として表現していた
バケモノである熊徹は不器用ながらまっすぐに少しひねくれた幼い少年を育て上げる。
名前も名乗らない少年に熊徹は「九太」と名付け、自分の弟子にする。
反発し合い、お互いに成長していく、お互いに逃げることなくぶつかり合う相手がいることで九太と熊徹の絆は強くなっていく
本来混じり合うことのないバケモノと人間が心で繋がってまっすぐに成長していく
ラスト15ページ、熊徹の愛情