細田守のレビュー一覧
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仮想世界というものにすごく心惹かれた。
また美女と野獣がコンセプトということもありとても見てみたい気持ちになったが、行けずに終わったので本を借りることを決意。
読んでいるうちにページを捲る手が止まらなくなった。
読みながら、
ああ、ネットってこういう所あるよね、とか
偏った正義を振りかざす人っているよね、とか
常にネットは羨望や嫉妬で出来ているんだなと思った。
それと同時に自分もUに入ってBelleの歌声を聴いてみたいと思ったりもした。何故現実にはないのだろう。
竜の正体に関してはとても驚いたが、
途中、映画を見ていないと想像しづらい場面もあった。
例えばひとかわ剥い太郎と、ぐっとこらえ丸の配 -
Posted by ブクログ
細田守監督映画『竜とそばかすの姫』の小説版。
高知の田舎町に住む鈴は、平凡で内気な女子高生。容姿にも自信はなく、顔のそばかすを気にしている。
昔は歌を歌うのが大好きだったが、子供の頃、母親を亡くして以来、心を閉じてしまい、人前で歌うことができずにいる。
そんな鈴だが、友達のヒロちゃんに「U(ユー)」というインターネット空間を教えてもらう。そこでは「As(アズ)」という分身(アバター)を作り、別の自分として存在することができる。
鈴は自らのIDを「ベル」とする。
アップロードした写真から、「U」のAIが自動作成した画像は、同じ学校のアイドル的存在、ルカちゃんに似ていた。ルカちゃんと一緒に写った -
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ネタバレ小説でも最後の臨場感が半端ない!
以下、本文より
(大おばあちゃん)は立ち往生する彼らを叱咤し、こう言うに決まっている。落ち着いて、自分にできることをしなさい。
「 家族へ
葬式は身内だけでさっさと終わらせて、あとはいつも通り過ごすこと。財産は何も残ってやしないけど、古くから知り合いの皆さんがきっと力になってくれるだろうから、心配はいらない。これからもみんな、しっかり働いてください。 家族同士、手を離さぬように。もし辛い時や苦しい時があっても、いつもと変わらず、家族みんな揃ってご飯を食べること。一番いけないのはお腹が空いていることと、一人でいることなんだから。私はあんたたちがいたおかげで、 -
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タイトルからしてタイムトラベルするのかと思ったが、そうでもなかった。
くんちゃん、3歳。ちょっとわがままで頑固者。妹の未来ちゃんが産まれて、みんなの関心が妹に移っているように感じ、ヤキモチを焼く。
でも、「くんちゃんはわたしの宝」 という母親の言葉にもあるように、そんなことはないのですが、3歳児にとってはそう思うのも無理からぬこと。わが身を振り返ってみても、そう感じることもあったかもしれない。
微笑ましくもあり、やがてたくましさすら感じさせるようになるくんちゃんとその家族の成長の物語。
わたしの中では、くんちゃんと「ロボット・イン・ザ・ガーデン」のタングの姿が重なった。