細田守のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ映画バケモノの子の原作本
母親を交通事故で無くした蓮は、離婚した父親ではなく、
本家に引き取られることになるが逃げだす。
渋谷の街中で点々と生きながらえ世の中を憎んでいた。
そこに渋天街のバケモノ熊徹に出会い、見初められる。
蓮はその影を追いかけるうちに迷い込み、
熊徹の弟子となり、九太として生きていく。
師弟関係になり、互いに高め合う二人。
九太は渋谷の街に戻り、楓と出会い、
自分が知らない世界を知りたいと強く願い始める。
そうしているうちに、父親の居所がわかり、
人間の世界で生きることを選択するか迷い葛藤する。
師である熊徹に相談したかったが、
人間の世界に興味をもって勉強ばかりで、
修行していないことを指摘され、喧嘩別れしてしまう。
父親のもとに向かうが自分の気持ちをうまく整理できず、戸惑い、渋天街へ。
宗師様のあとを決めるため、熊徹は猪王山との試合。
苦戦を強いられているところに、
迷った挙句に罵声を浴びせる九太。
二人で勝利をおさめ、喜んだのもつかの間、
猪王山の弟子、一郎太が闇に飲まれて熊徹を瀕死に追い込む。
九太は怒るが闇に飲まれそうになるのを踏みとどまり、
意を決して一郎太との戦いに臨む。
渋谷での決戦で楓を守りながら戦うが窮地に追い込まれる。
今度は熊徹の助けを得て、二人で勝利する。
師弟関係という間柄でありながら、互いに学び合い強くなっていく二人。
そして「胸の中の剣」は知らないうちに磨かれているように思った。
白鯨の話が随所に絡み、
楓が言う「自分を映す鏡」というものが、
蓮にとっての一郎太であり、
クジラの姿として対峙するところもおもしろかった。
映画を観て、いままでの細田作品の中で、
もっとも男の子に向いたエンターテイメント性の高い作品だったように思う。
冒険活劇と銘打つだけあってさすがの出来だと思う。
細田作品は、キャラクターの葛藤や成長の姿をかならず描いていて、どの作品もその色が違うのについ引き込まれてしまうすごさがある。
そして、どの作品も「ひとりじゃない」ことに気付かせてくれるそんな作品の良さを改めて感じた。
これからも応援し、観続けていきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
『数学しか取り柄がない高校生の健二は、憧れの先輩・夏希に、フィアンセになるバイトを依頼される。』
アニメを映画館で視聴済み。
アニメは映像は素晴らしいしストーリーも熱いシーンがあるんですが、
ヒロインの夏希がどうも奔放すぎて振り回される主人公がちょっと可愛そうに感じてしまった。
しかし、自分は大きな勘違いをしてました。
小説の利点を生かして夏希やほかのキャラの心情が映画より細かく書かれています。
それぞれの行動原理を深くしてなかったのだと反省。
映画の評価も一気に上がりましたもう一度見たい。
もしアニメ見て私と同じような感想の方がいたら是非この小説も読んで欲しいです。
しかしこの小説単品で楽しめるかというと、、
田舎の風景や電脳世界などやはりアニメで見ないとイメージ伝わらないと思うんですよね。
アニメ&小説で補完できるので是非合わせて楽しんで欲しいです。
★4
ノベライズって結構微妙な作品も多いんですがこの作品は上記の理由もあり楽しめました、著者の岩井恭平さんのほかの作品も読んでみたくなりました -
Posted by ブクログ
母としての喜びと悲しみ、一人で立とうとする子供の葛藤、家族モノとしてたくさんのものが詰まった最終巻。
子の巣立ち。子供がその気になれば生活できるのは一体いつなのか。生きる術を知れば、親から離れるのは動物として間違ってはいないと思います。子は思った以上に親の知らないところで成長するもので、雪は学校で、雨は山で、様々なことを学び成長していった。狼として、人としてそれぞれ歩み始めた彼らはしっかりと大人だと思いました。
母としての決別。子供たちの成長とともに母としての子供達と決別しなければいけない場面がでてきます。頭で理解していても、過去と変わらない子供たちの姿を夢想してしまう花。母としての欲がしっかりと垣間見えてるため、ラストはそれを送り出す花がキレイに見えました。
映画で見たときは花の母としての欲が私情も絡んでちょっと嫌悪感を抱きましたが、時間が経ち、こうしてマンガで見直してみると確かにまだたった10年それも自分にとってかけがえのない存在が離れていってしまうことは悲しいはずだわって思いました。こう素直に見るべきだなと反省しました演出云々は置いといて。なにはともあれ面白い作品だった。