細田守のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間は心に闇を宿す
それは人と自分とを比べてしまう劣等感を具現化しているのだと思った
なんで自分はこんなにも不幸なんだ。苦しいんだ。なんで自分ばかり…。
そんな途方も無いような感情をこの作品では闇という名の自分の影として表現していた
バケモノである熊徹は不器用ながらまっすぐに少しひねくれた幼い少年を育て上げる。
名前も名乗らない少年に熊徹は「九太」と名付け、自分の弟子にする。
反発し合い、お互いに成長していく、お互いに逃げることなくぶつかり合う相手がいることで九太と熊徹の絆は強くなっていく
本来混じり合うことのないバケモノと人間が心で繋がってまっすぐに成長していく
ラスト15ページ、熊徹の愛情の全てが九太に力を与える
素敵な作品でした。 -
Posted by ブクログ
(内容)
小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希に、「4日間だけフィアンセの振りをして!」とアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行することに。夏希の曾祖母を中心にご親戚に囲まれながらも、大役を果たそうと頑張る健二のもとに、謎の数列が届く。数学が得意な彼は、夢中で答えを導きだすが、翌朝世界は一変していた。世界の危機を救うため、健二と夏希、そして親戚一同が立ち上がる。熱くてやさしい夏の物語。映画「時をかける少女」の細田守監督・最新映画を完全ノベライズ。
(感想)
私が小学生6年生の時、初めて児童文庫ではなく、文庫本を手にしたのがこの作品でした。金曜ロードショーで見てから読んだってこともあって、思い入れの深い本です。
いつも大変な時,おばあちゃんの言葉に救われています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を観た後で、本も読みました。
この作品に触れて今までお世話になってきた人たちを思い出しました。
大学生の頃、海外にいた頃。今現在。
みんな親のように接してくれた人たち。作品の中でも熊徹は九太を最初から無条件に受け入れたわけではなくて、九太とぶつかって、食らいついてくる姿を見ながら親のような立場になった。それと同じように一人暮らしをしてから出会った人たちも、自分から頑張ろうと、何かを見つけようともがこうとする姿を見てくれている中で受け入れられたのかなと思った。失敗する中でも、自分のことを見捨てないでそばにいてくれる人の存在は大きい。
九太は最初に熊徹が負ける姿を見て、孤独な姿を自分の姿に照らし合わせている。熊徹と九太の立場は周りに左右されるものではなくて、揺るぎのない絶対的なものなのだと感じた。師匠の弱い面まで含めて、この人についていこうとする姿勢が印象的。
あと、九太の実の父親の姿を見ていて、生物的な親は無条件に親であり、後天的に出会って親のように自分を見てくれている人とは全く別の存在なのだと思った。
九太の最後のセリフの「俺のやることを、そこで黙って見てろ」というのは決断・覚悟をした人の言う言葉で、今の自分に決定的に欠けた部分なのだと思う。
相手のご機嫌を取ろうとするのではなくて、本気で自分がやりたいことをぶつけていく必要、覚悟が求められると感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ母親を交通事故で失くした孤独な少年 ”蓮” はあるきっかけを通してはバケモノの住む街 ”渋天街” にたどり着き
バケモノの ”熊徹” に弟子入りし、”九太” と名づけられ、共に成長していく。
似たもの同士の2人はいつもぶつかりあってばかりだったが、いつしか2人の間に奇妙な絆が芽生え始め
父と子のような存在になる。
人間誰しも心に闇を持つもの。
九太の心にも闇があった。
けれど、熊徹が九太の”胸の中の剣”になり、闇に打ち勝つ強い心を教えてくれた。
血がつながっているから家族なんじゃない。過ごした時間を共有し、大事な存在として思いあっている関係こそ家族なのだと私は思いました。
この本は、
九太と熊徹の人種を超えた親子の成長物語です。 -
Posted by ブクログ
・雨と雪の将来が決まるところが、とてもおもしろかったと思います。あんな一瞬で人生が決まってしまうんだな、と少し悲しく思いました。花に、オオカミの子どもができて、初めは心配で、でも最後にはとってもりっぱな大人やオオカミに育っていったので、花はすごいお母さんだなと思いました。
・13年の物語が、すごく感動しました。
・お父さんが死んでしまい、お母さんは、絶望とともに笑顔で生きていくお話です。感動しました。
・お母さんの「花」、雪の日に生まれた姉の「雪」、雨の日に生まれた弟の「雨」の三人家族には人に言えないひみつがあった。それは、二人の子どもたちのお父さんがおおかみおとこだということ。二人は半分人間、半分おおかみなのです。
・この本は、秘密がたくさんありドキドキする本です。お母さんは人間、お父さんはおおかみで、2人の子どもが半分人間半分おおかみだという、ちょっと変わったドキドキわくわくな本なので、ぜひ見てください。