【感想・ネタバレ】おおかみこどもの雨と雪のレビュー

あらすじ

「好きになった人が、おおかみおとこだった。」大学生の花(はな)は、彼と出会ってすぐに恋に落ちた。いつも襟の伸びた同じTシャツを着ていた彼は無口だけどとても優しい人だった。彼がおおかみおとこだと知ったときも、驚きも自然に受け入れることが出来たのが自分でも不思議だった。彼はおおかみと人との間に生まれ、その血を受け継ぐ最後の存在だった。やがて、花は妊娠する。そして彼との悲しい別れ――。一人になった花はおおかみの血を継ぐ二人の子供、雪と雨を独りで育てることに……。

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Posted by ブクログ

予想以上におもしろかった。アニメ映画の原作だから、小説としてはそれほど期待していなかったのだけれど、おもしろいし、色々と考えさせられることが多かった。
ひとつは『普通ではない』人、こと、ものに対する社会的な排除指向。おおかみこどもであることをひたすらに隠さないと生きていけない苦しさは、日本社会でのLGBTQやシングルマザー、病気や障害のある人の生きづらさにもつながる。どうして自分らしく生きることが許されないのだろう、この社会は。
そして、子どもを育てる母の思い。子どもに自分の生き方を選ばせると決めたはずなのに、いざとなると子どものことが心配で心配で、目の届く範囲、自分が守れる範囲に子どもを囲いたくなってしまう母の気持ち。子どもの選択、子どもの自立を見守る母の痛みが感じられて切なかった。

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2022年06月22日

Posted by ブクログ

映画が原作となっている小説。普通の人間とは違うおおかみこどもと母の花が強く生きていく姿やそれぞれが未来に向かって歩んでいく姿が印象的な作品。
(あああ)

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2021年12月07日

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いくつか疑問点はあるものの、シンプルで読みやすかった。
その後どうなるのか。語られることはないでしょうが気になります。

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2021年08月27日

Posted by ブクログ

映画化されるとCMで見て、興味を持って購入&完読。一日で読み終わってしまった。「彼」がなぜ死んでしまったのか、死ななくてはいけなかったのかは最後まで分からなかった。そして、花が雨と雪に放った「……ねぇ。これから、どうしたい?どう生きたい?――人間か、おおかみか」の一言が心に残った。そうして雪は人間として、雨はオオカミとして、花の許を去ってそれぞれ自分の生き方を歩んでいく。切ないが良い話だと思った。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

1冊を通してずっと泣いていた。
愛や孤独に胸がしめつけられた。

おおかみ男を愛した花。 
花の生き方があるように、雪や雨にもそれぞれの生き方がある。

それぞれの生き方を肯定した花は素敵な母親だ。

あっさりとした文章がこの物語に合っていた。
また読み直したいと思える本。

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2020年09月05日

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映画を見てストーリーは知っていたけど、文庫本を見つけて読んでみたくなった。
読みながら映画のシーンがよみがえり、夢中になった。
母の強さと大きな愛。
可愛い子供達の成長。
そしてそれぞれの生き方へ。
切ないシーンもあるけれど、読み終えると心が温まります。

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2020年03月15日

Posted by ブクログ

DVD見てから、読んだ。登場する家族4人がみなカッコいいと思う。それぞれが必死に生きてるから。自分らしくって簡単に言うけど、簡単に手にしたものは、簡単に手放せる。それだけの価値ってこと・・

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2019年05月05日

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★ストーリー概要

主人公の女性は、有名大学に通う優等生。

しかし、人間に変化した犬畜生の男に唆され、性的関係を持ってしまう。そして、避妊無しでの性行為の結果、犬畜生の子供(しかも犬だけに双子)を孕んでしまう。

女性の人生は、将来を約束されたエリートから、明日をも知れない貧乏暮らしへと転落する。

また。作中、女性は犬の死体がゴミ収集車に詰め込まれる瞬間を見てしまったことから、犬畜生が死んだと認識する。(しかしながら、犬畜生が本当に死んだのかは明らかにされていない。)

女性は一人で双子を育てざるを得ず、生活に追われる毎日を送る。

そんな苦労の甲斐もなく、最終的には、双子のうち男の子は犬畜生の血のため野性に帰り、母親の元を去ってしまう。女の子も、母である女性への恩を忘れ、一人気ままに都会で暮らしだす。

結局、女性にはなにも残らなかったのだ…。


★感想

避妊って大事だね。

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2018年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
大学生の花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。ふたりは愛しあい、新しい命を授かる。“雪”と“雨”と名付けられた姉弟にはある秘密があった。人間とおおかみの両方の顔を持つ“おおかみこども”として生を受けたのだ。都会の片隅でひっそりと暮らす4人だが、突然“おおかみおとこ”が死んでしまう。残された花は姉弟を連れて田舎町に移り住むことを決意する―。映画原作にして細田守監督初の小説登場。

【感想】

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2017年08月15日

Posted by ブクログ

・感動するところや、面白いところがあります。
・悲しいところや、笑えるところが続いて、いいと思います。
・この本をおすすめする理由は、本を読んでいたとき、最初はすごくいい話でしたが、どんどん悲しくなっていき、最後は感動する話です。私は、泣きそうになりました。この話は、家族がかかわる話です。よんでみてください。
・わたしは、映画でみてもおもしろかったけど、本でみてもおもしろかったです。
・お母さんはとても大変だなと改めて思いました。自分の子どもがおおかみになってしまうのに、それをしっかり見送れる強いお母さんで、とても元気がもらえる本だと思います。
・花という一人の大学生が、ある日狼男に恋をします。そして仲良くくらす日々だったが、雪と雨が生まれたのち、狼男が死んでしまった。アパートからも、くじょうがきて、ついに花は一つのある決断を…。

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2017年03月30日

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映画を原作に、映画監督が書いた初の小説だそうです。

大学生の「花」が恋した相手は「おおかみおとこ」でした。
相思相愛の人間とおおかみおとこの間には、
やがて女の子の「雪」と男の子の「雨」が生まれます。
そんなある日、おおかみおとこが亡くなります・・。

前代未聞のストーリー展開が予想され、
この恋はどうなるのか、と一気に読みました。

映画も観ていない私ですが、
この小説だけで十分、「花」の苦労や幸せが伝わりました。
加えて、幼いこどもおおかみの「雪」と「雨」の
かわいらしさやむじゃきさも・・・。

大人のおおかみおとこなら、理性が働き、
ずっと人間の姿でいられますが、
こどもでは、欲望が先にでると、
おおかみの耳と尻尾がまずあらわれます。
そうなるたびに、花は二人の幼児をかかえて、
あわてて人目のないところへ逃げ出すことになるのです。
このあたりの苦労は、
人間でないこどもたちを育てている花でないとわからないでしょう。

生活に疲れ果てた花は、子供たちをつれて、
人のあまり住んでいない
おおかみおとこの故郷の田舎で暮らすことにします。
そして雪は雪の道へ、雨は雨の道を進むことになるのです。

子供を育てて自分の進むべき道を教えるのは、
人間に教えるのも大変なのに、
おおかみこどもに教えるのですから困ったものです。
それを成し遂げた「花」の真の強さに大拍手です。

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2017年11月09日

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映画では描かれてない部分もあるのかなと期待していたが、内容はほぼ変わらなかったのが少し残念だった。けれども小説でしか伝わってこない表現もあり、あらためてこの作品が好きな事を実感した。

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2023年12月08日

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本当に泣いた。涙もろいところはあるけどこれは泣く。本じゃなくてアニメで観たんだけど、悲しさとなんだかわからない複雑な気持ちが入り混じって泣いてしまった。

雨と雪、それぞれの決心。もうこれは心震える、決定。

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2023年06月28日

Posted by ブクログ

家族の大切がわかる話なのと、兄弟喧嘩が成長につながっていると、考えさせられました。あと、花さんが優しすぎます!

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2022年11月17日

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中途半端なリアルさでツッコミどころ多いけどとても良い話でした。雪と雨が全然違う方向に行ったのが面白かった。

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2022年11月04日

Posted by ブクログ

これは良作。涙なしには読めない。
残酷と幸せと、成長したと実感した時の感動と寂しさ。尊いなと思いました。

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

最後の方は涙をこらえるのが大変だった。
オオカミとして生きていく事を決意した「雨」を呼び止めながらも、応援して見送る「花」。
どんな形であれ、親子である事は変わらないし、その愛情の気持ちも上手く描かれているなと思った。
「雪」と「雨」のことを一番に考え、一生懸命に生きていく「花」の親心には感動する。
「雪」は人として生き、「雨」はオオカミとして生きるという別々の道を選んだが、それぞれが自分の道を選んで進んでいけたという意味ではハッピーエンドなのかも知れない。
物語の初めの方は、悲しい内容もあったのにも関わらず、読後は少し爽やかな気持ちになれるような不思議な力のある作品だと感じた。映画も観たい。

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2022年04月01日

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姉「雪」の弟「雨」。互いの価値観、生き方。
子育てする母の葛藤。子供との別れは寂しいが、逞しく生きて欲しいと願う母の愛に感動しました。

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2021年04月29日

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ガチ泣きした。とにかくお母さんの苦労と幸福がギャンギャン伝わってくる。

【以降ネタバレ】
原作では序盤以降、お父さんが一切出てこないことで、お母さんが”誰にも頼れない”ことに胸を締め付けられた。映画版ではどうやら顔出ししているようだ。

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2020年04月30日

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アニメを見てからの読書。
アニメと変わらずストーリーが展開され、そこに登場人物のその時の思いが追加された良くあるような原作小説。
ページ数も200ページちょっとなので読み易かった。
原作ファンなのでこの点数

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2019年12月10日

Posted by ブクログ

映画化が決まったときに読みました。

特に震えたのが、川で亡くなってるのを見つけた時のシーン。主人公のこうなんじゃないんだろうか、という想像がすごく震えて鳥肌が立ち涙が出ました。

そして子供たちのことを考えた素晴らしい選択。雪の学校のシーンでは最後どうなったのかな、と思いその部分だけが未だに気になります。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

映画なのか漫画なのか、原作の前提はよく知りませんが、映画になってたんですよね。
TVCMでよく流れてました。

とにかく切ないストーリーです。
切なすぎ。

感傷的になりたかったらお勧め。
でも、小説としての感動はあまりないかも。

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2023年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おおかみこどもという特別な事情で育てるために都会から彼の故郷へ育児生活するストーリー。
彼は優しいし穏やかで花と同居することなったけど、雪と雨が生まれてすぐ事故で亡くなって花が1人で育てるんややけど…
彼が働いてた運送会社やけど、運送業界って時給そこまで高くなかったはずやし朝から晩まで働いてたら過労死ラインになるのかなって一瞬考えたり。
田舎暮らししてから彼の貯金で切り崩す生活送ってるし、どんだけ働いてたんってなる。
子育てして農業と自然観察員しながら生活なんて普通の人間には心身共に疲弊して倒れるどころか最悪の場合、過労死する可能性があるという現実問題ある。田舎に引っ越してきてから話せる人はできるわけやけど、子育てに関しては苦労したんやろうなって。
花の手作りやきとりは初めて映画見た時おとんが美味しそうやなっていって見終わった後、焼き鳥屋いった記憶あるわw

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

娘向けに購入。
本人はさっさと読み終わって私に回してくれたけどテーマが重いので長いことつん読に。
未来のミライに比べずっと深い内容だった。
酷評もあるようだけど私は好きです。
子どもが巣立つその日を思うと胸が苦しくなる。
寝ているときに蹴られ
抱っこしすぎて腰が痛くなり
宿題やれと追いかけまわし
だ先と思ってもそんな日はいつか終わる。
娘が彼女を連れてきても
息子がインドに行くと言っても
この子達ががどんな未来を選んでも
静かに見守っている母親でありたい。

30年後、巣立ってくれてないと困るけど^^;

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2022年07月09日

Posted by ブクログ

おおかみ男の彼と花の幸せな時間は彼の死であっという間に終わり、花は一人で二人のおおかみの子供を育ててそれぞれ旅立たせる。母は強し、だけどなんか寂しくない?

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2021年07月09日

ネタバレ 購入済み

映画を観た時はあまり共感できなかった作品。
しかし、ぜひとも小説版を読んでみて!と言われて実際読んでみたら見方が変わった。
映画ではつらいことがあってもずっとニコニコしていてあまりわからなかったが、
花も沢山悩み、時には極限まで精神的に追い詰められていたことがわかった。
こどもたちを病院に連れて行けなかったのも、人間と狼という2つの側面がある以上、安易に薬を与えられなかったという理由がきちんと書かれていて納得した。

ただ、花がどうして大学生のまま妊娠・出産にいたってしまったのか(たとえば大学を諦め、薄給ながら働いている設定とかだったらまだ受け入れられたのかもしれない…)、
また、雨が狼として生きる道を選び山へ行ってしまった後は周りにどう説明したのか、
そのツッコミどころ二つがどうしても残ってしまったので、そこまできちんと作者の意図を説明してほしかったように思う。

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2021年07月01日

Posted by ブクログ


「好きになった人が、おおかみおとこだった」

アニメで観たことあり、小説も何度か読んでいた物を再読。おおかみで生きるか人間で生きるかという壮大な話に見えて、実は日常でも子どもにとっても数々の選択肢は成長に連れ出てくるし、親もそれを見守って行かなくてはならない状況もあるので、読む側の家庭の事情とか色々な背景も投影できる作品かもしれない。
.
タイトルはおおかみこどもだけど、母親の花の成長の記録でもある所が魅力。たくましいな。

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2021年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オオカミとヒトが混ざり合い
その血を受け継ぐ最後の存在

そして好きになった恋人(大学生の花)
やがて花は娘と息子を産む

運転免許証だけを手にして都会にきた彼は
力仕事を増やし力尽きオオカミの姿で死す
ゴミ収集車に放り込まれた

花は二人の子を抱えて田舎暮らしを目指す
都会はオオカミ化する子供が育てられない

雨は躰の弱い子だった
山を護るアカギツネ先生に出会い変わった
雪と衝突して結審が固まる

雪はオオカミの姿を見られて打ち明ける
その子は受け入れて、この物語は続く

生き方を考える話だな(´・ω・`)

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2021年04月03日

Posted by ブクログ

狼男に恋をした大学生と彼との間に生まれた姉弟の母子家庭模様。行政を避ける幼少期、秘密を抱えた小学校通い。初めての育児なのに花は余裕があるなあ。映画監督作品らしく擬音や映像的描写で耳や目に直に訴えて来る。文章はぶっきら棒的不慣れ感。早すぎる自立が逞しく、育児を終えさっぱりしたような花がちょっと寂しい。

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2018年10月16日

Posted by ブクログ

映画になっているのは知っていたが、確かにこれはアニメで見るとおおかみこどもの可愛さに死ねそうな予感がする。それぞれ違う道を選んだおおかみこどもの雨と雪、こどもの成長を喜びつつ寂しく思うがんばり屋の花、皆応援したくなるキャラクターだった。
しかし、期待値が高すぎたせいか、思っていたほど心に残るという感じでもなかったかな。

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2017年06月12日

Posted by ブクログ

大学生の花は、「おおかみおとこ」と恋に落ち、「雪」と「雨」という「おおかみこども」の姉弟を生みました。

やがて、おおかみおとこは命を落とし、花は田舎の村で雪と雨の2人を育てていく決意をします。学校に通うようになった雪は、転校生の少年・藤井草平との出会いを通じて、人間社会の中で生きていくことを選びます。一方、学校を休みがちの雨は、山の中に暮らすアカギツネの「先生」に出会い、オオカミの生き方を模索するようになります。

少しもの足りないような気もしましたが、親子の愛と子どもたちの成長をテーマにした児童文学としては、良い作品なのではないでしょうか。

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2017年03月01日

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